カワサキモータースジャパンは2025年12月19日、国内外で絶大な人気を誇るレトロスポーツ「Z900RS」シリーズの2026年モデルを発表した。フロントカウルを装備したカフェレーサースタイルの「Z900RS CAFE」は、往年の名車「マッハ」シリーズを彷彿とさせるレインボーラインを纏って登場。エンジンの環境対応や排気系の刷新、さらに細部にわたる熟成が図られている。
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カワサキ「Z900RSカフェ」2026年モデルの特徴

画像: Kawasaki Z900RS CAFE 2026年モデル 総排気量:948cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:218kg 発売日:2026年2月14日(土) 税込価格:154万円

Kawasaki
Z900RS CAFE
2026年モデル

総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:218kg

発売日:2026年2月14日(土)
税込価格:154万円

「マッハ」の魂を宿したレインボーラインと進化した走りのパッケージ

カワサキが誇るレトロスポーツの金字塔、Z900RSシリーズが2026年モデルで待望のアップデートを果たした。中でも異彩を放つのが、専用のフロントカウルや低いハンドルポジションによってスポーティな印象を強めた「Z900RS CAFE」である。今回のモデルチェンジにおける最大のトピックは、かつてカワサキが展開していた「マッハ」シリーズへのリスペクトを込めた、新たなグラフィックの採用だ。

画像1: カワサキ「Z900RSカフェ」2026年モデルの特徴

燃料タンクに配された「レインボーライン」は、一目で往年の名車を想起させる鮮やかな仕上がりを見せる。さらに、タンクの「KAWASAKI」ロゴには転写フィルム方式を採用。あえてロゴの隙間から下地のボディカラーを透かせる手法を用いることで、単なる懐古趣味に留まらない独自の存在感と高級感を演出している。サイドカバーのエンブレムもブラック仕上げとされ、車体全体の統一感がより一層高められた。

画像2: カワサキ「Z900RSカフェ」2026年モデルの特徴

外観の変更のみならず、メカニズムや実用性の面でも確実な進化を遂げている。心臓部である948cc並列4気筒エンジンは、最新の排出ガス規制(ユーロ5+)に適合。これに伴い排気系も刷新され、サイレンサーは従来よりも70mm延長された新形状のテーパード・メガホンタイプへと変更された。さらに、新設計のボルトオン式ステンレス製エンドピースを採用したことで、視覚的な迫力とともに質感の向上も果たしている。

本シリーズには、カフェ以外にも魅力的なモデルがラインアップされている。同時に発表された「Z900RS Black Ball Edition」は、主要パーツを徹底的にブラックアウトした精悍なスタイルが特徴。一方、ハイグレード仕様の「Z900RS SE」は、ブレンボ製ブレーキシステムやオーリンズ製リアショックに加え、新たにGPS対応の前後2カメラドライブレコーダーを標準装備し、フラッグシップに相応しい安全性と走行性能を両立させている。

新型Z900RS CAFEの車両価格は、税込154万円に設定された。従来のモデルと同様に、1カ月目点検と3年間の定期点検、オイル交換を無償で受けられる「カワサキケアモデル」に指定されている点も、オーナーにとっては大きな魅力といえるだろう。

国内発売は2026年2月14日を予定しており、全国のカワサキプラザで販売が開始される。レトロとモダンを高次元で融合させた「タイムレスZ」の進化を、ぜひその目で確かめていただきたい。

カワサキ「Z900RSカフェ」2026年モデルの主なスペック・燃費・価格

全長×全幅×全高2100×845×1190mm
ホイールベース1465mm
シート高820mm
最低地上高135mm
車両重量218kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量948cc
ボア×ストローク73.4×56.0mm
圧縮比11.8
最高出力85kW(116PS)/9300rpm
最大トルク98N・m(10.0kgf・m)/7700rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角25.0°
トレール98mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・180/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク
乗車定員2名
燃料消費率 WMTCモード値20.5km/L(クラス3-2)1名乗車時
メーカー希望小売価格154万円(消費税10%込)

まとめ:西野鉄兵

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