写真:南 孝幸/文:小川 勤
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ビモータ「KB998 Rimini」各部装備・ディテール解説

KB998 リミニの価格は693万円。欧州では4万3900ユーロ(1ユーロ/180円換算だと約790万円になる)のため日本はかなりお買い得なのだ。ちなみにスーパーバイクのホモロゲーションマシンの上限価格は4万4000ユーロとなっている。

KB998 リミニの価格は693万円。欧州では4万3900ユーロ(1ユーロ/180円換算だと約790万円になる)のため日本はかなりお買い得なのだ。ちなみにスーパーバイクのホモロゲーションマシンの上限価格は4万4000ユーロとなっている。

ウイングレットは専用ECUが速度とブレーキ作動を監視し、ケーブルとサーボモーターを介して自動調整。ブレーキングやコーナー進入時などで最適なダウンフォースを発揮する。ちなみに停止時にブレーキレバーを握ると可変する。

ZX-10RR譲りのコクピットではあるものの、インナーパネルは全てカーボン製。ステアリングダンパーはオーリンズ製の電子制御。左側のスイッチにはクルーズコントロールも装備する。

メーターユニットはZX-10RRを踏襲するが、専用画面を採用。電子制御もZX-10RR譲りで、ライディングモードはレイン、ロード、スポーツを用意。クイックシフト、トラクションコントロールなども装備。

ほぼクッション性のないシート。ツーリングでは覚悟した方が良いと思う一方で、サーキットでのレーシングスーツとの相性はかなり良さそう。

ZX-10Rよりも高い回転域で最高出力を発揮するZX-10RRエンジン。スーパーバイクは回転数を上げるほど優位になることが多く、そのためにZX-10RRはフィンガーフォロワーバルブシステムを採用し、アグレッシブなカムシャフトを採用。また、パンクル社製の軽量チタンコンロッドやピストンも採用。エンジン内部の軽量化は、軽快なハンドリングにも直結する。

マフラーはアクラポヴィッチ製。ZX-10RRのハイパフォーマンス4気筒と抜群のバランスを見せ、そのエキゾーストノートはとても堪能的。スロットルを開けるのが気持ちいい。

クロームモリブデン鋼とアルミ削り出しパーツを組み合わせたメインフレーム。ピボットはカセット式、リアサス取り付け部分はエキセントリック式で細かいシャシーのセットアップが可能になっている。

フロントフォークはショーワ製ø43mmBFFフロントフォーク。キャリパーはモノブロックのブレンボ製M50。カーボン製フロントフェンダーも凝った形状だ。

リアサスペンションは、ショーワ製BFRC liteリアショック。ZX-10RRは根本的に異なるレイアウト。リアサスの荷重ポイントがKB998 リミニの方が低く、それもハンドリングの軽さに貢献していると思われる。

スイングアームは巨大なアルミブロックから削り出しで制作。裏側の削り込みは工芸品のように美しい。ホイールはZX-10RRにも採用されるマルケジーニ製のアルミ鍛造。タイヤはピレリ製スーパーコルサSP。
ビモータ「KB998 Rimini」動画・写真
2025 KB998 Rimini PROMOTION VIDEO
www.youtube.comビモータ「KB998 Rimini」主なスペック
| 全長×全幅×全高 | 2085×862×1205mm |
| ホイールベース | 1455mm |
| 最低地上高 | 135mm |
| シート高 | 830mm |
| 車両重量 | 207kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 998cc |
| ボア×ストローク | 76.0×55.0mm |
| 圧縮比 | 13.0 |
| 最高出力 | 147.1kW(200PS)/13600rpm |
| 最大トルク | 111Nm(11.3㎏f-m)/11700rpm |
| 燃料タンク容量 | 17L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 23.5° |
| トレール量 | 102mm |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ330mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17 M/C(58W)・190/55ZR17 M/C(75W) |
| 乗車定員 | 1名 |
| メーカー希望小売価格 | 693万円(消費税10%込) |
写真:南 孝幸/文:小川 勤


