2025年の世界スーパーバイク選手権(WSBK)のホモローゲーションモデルであるビモータのKB998リミニは、2025年に250台を生産。FIMのレギュレーションを満たすため、2026年にも250台が生産される。量産の常識を覆すディテールの数々は、まさにビモータ。ハンドメイドが生み出す、唯一無二のスーパースポーツだ。
写真:南 孝幸/文:小川 勤
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ビモータ「KB998 Rimini」各部装備・ディテール解説

画像: ウイングレットは専用ECUが速度とブレーキ作動を監視し、ケーブルとサーボモーターを介して自動調整。ブレーキングやコーナー進入時などで最適なダウンフォースを発揮する。ちなみに停止時にブレーキレバーを握ると可変する。

ウイングレットは専用ECUが速度とブレーキ作動を監視し、ケーブルとサーボモーターを介して自動調整。ブレーキングやコーナー進入時などで最適なダウンフォースを発揮する。ちなみに停止時にブレーキレバーを握ると可変する。

画像: ZX-10RR譲りのコクピットではあるものの、インナーパネルは全てカーボン製。ステアリングダンパーはオーリンズ製の電子制御。左側のスイッチにはクルーズコントロールも装備する。

ZX-10RR譲りのコクピットではあるものの、インナーパネルは全てカーボン製。ステアリングダンパーはオーリンズ製の電子制御。左側のスイッチにはクルーズコントロールも装備する。

画像: メーターユニットはZX-10RRを踏襲するが、専用画面を採用。電子制御もZX-10RR譲りで、ライディングモードはレイン、ロード、スポーツを用意。クイックシフト、トラクションコントロールなども装備。

メーターユニットはZX-10RRを踏襲するが、専用画面を採用。電子制御もZX-10RR譲りで、ライディングモードはレイン、ロード、スポーツを用意。クイックシフト、トラクションコントロールなども装備。

画像: ほぼクッション性のないシート。ツーリングでは覚悟した方が良いと思う一方で、サーキットでのレーシングスーツとの相性はかなり良さそう。

ほぼクッション性のないシート。ツーリングでは覚悟した方が良いと思う一方で、サーキットでのレーシングスーツとの相性はかなり良さそう。

画像: ZX-10Rよりも高い回転域で最高出力を発揮するZX-10RRエンジン。スーパーバイクは回転数を上げるほど優位になることが多く、そのためにZX-10RRはフィンガーフォロワーバルブシステムを採用し、アグレッシブなカムシャフトを採用。また、パンクル社製の軽量チタンコンロッドやピストンも採用。エンジン内部の軽量化は、軽快なハンドリングにも直結する。

ZX-10Rよりも高い回転域で最高出力を発揮するZX-10RRエンジン。スーパーバイクは回転数を上げるほど優位になることが多く、そのためにZX-10RRはフィンガーフォロワーバルブシステムを採用し、アグレッシブなカムシャフトを採用。また、パンクル社製の軽量チタンコンロッドやピストンも採用。エンジン内部の軽量化は、軽快なハンドリングにも直結する。

画像: マフラーはアクラポヴィッチ製。ZX-10RRのハイパフォーマンス4気筒と抜群のバランスを見せ、そのエキゾーストノートはとても堪能的。スロットルを開けるのが気持ちいい。

マフラーはアクラポヴィッチ製。ZX-10RRのハイパフォーマンス4気筒と抜群のバランスを見せ、そのエキゾーストノートはとても堪能的。スロットルを開けるのが気持ちいい。

画像: クロームモリブデン鋼とアルミ削り出しパーツを組み合わせたメインフレーム。ピボットはカセット式、リアサス取り付け部分はエキセントリック式で細かいシャシーのセットアップが可能になっている。

クロームモリブデン鋼とアルミ削り出しパーツを組み合わせたメインフレーム。ピボットはカセット式、リアサス取り付け部分はエキセントリック式で細かいシャシーのセットアップが可能になっている。

画像: フロントフォークはショーワ製ø43mmBFFフロントフォーク。キャリパーはモノブロックのブレンボ製M50。カーボン製フロントフェンダーも凝った形状だ。

フロントフォークはショーワ製ø43mmBFFフロントフォーク。キャリパーはモノブロックのブレンボ製M50。カーボン製フロントフェンダーも凝った形状だ。

画像: リアサスペンションは、ショーワ製BFRC liteリアショック。ZX-10RRは根本的に異なるレイアウト。リアサスの荷重ポイントがKB998 リミニの方が低く、それもハンドリングの軽さに貢献していると思われる。

リアサスペンションは、ショーワ製BFRC liteリアショック。ZX-10RRは根本的に異なるレイアウト。リアサスの荷重ポイントがKB998 リミニの方が低く、それもハンドリングの軽さに貢献していると思われる。

画像: スイングアームは巨大なアルミブロックから削り出しで制作。裏側の削り込みは工芸品のように美しい。ホイールはZX-10RRにも採用されるマルケジーニ製のアルミ鍛造。タイヤはピレリ製スーパーコルサSP。

スイングアームは巨大なアルミブロックから削り出しで制作。裏側の削り込みは工芸品のように美しい。ホイールはZX-10RRにも採用されるマルケジーニ製のアルミ鍛造。タイヤはピレリ製スーパーコルサSP。

ビモータ「KB998 Rimini」動画・写真

画像: 2025 KB998 Rimini PROMOTION VIDEO www.youtube.com

2025 KB998 Rimini PROMOTION VIDEO

www.youtube.com

ビモータ「KB998 Rimini」主なスペック

全長×全幅×全高2085×862×1205mm
ホイールベース1455mm
最低地上高135mm
シート高830mm
車両重量207kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク76.0×55.0mm
圧縮比13.0
最高出力147.1kW(200PS)/13600rpm
最大トルク111Nm(11.3㎏f-m)/11700rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角23.5°
トレール量102mm
ブレーキ形式(前・後)Φ330mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17 M/C(58W)・190/55ZR17 M/C(75W)
乗車定員1名
メーカー希望小売価格693万円(消費税10%込)

写真:南 孝幸/文:小川 勤

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