アレックス・マルケスがスプリントで優勝
スプリント前に行われた予選では、マレーシアで失速したものの好調のマルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)がポールポジションを獲得。2番グリッドにペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)、3番グリッドにはファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)が入り、ドゥカティ勢はフロントロウを獲得することができなかった。
また、マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)の代役として、スーパーバイク世界選手権で2年連続ランキング2位を獲得したニッコロ・ブレガが参戦。ミケーレ・ピッロと同じくドゥカティの開発ライダーも務めることになったブレガは、今季残り2戦でMotoGPクラスに参戦することが発表されている。
12周のスプリントはベッツェッキがホールショットを奪い、アコスタが続く。その後ろには好スタートを決めたアレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)が3番手に浮上した。
序盤から抜け出たトップ3だったが、3周目のホームストレートでアコスタがベッツェッキをパスしトップに浮上。翌周にはアレックス・マルケスにもパスされたベッツェッキは3番手に後退してしまった。
転倒によりフロントロウを逃したものの、週末を通して速さを見せていたアレックス・マルケスが本領発揮。トップのアコスタに仕掛けていくが、アコスタは鋭いブレーキングで対抗し、トップ争いは加熱していった。

深いブレーキングでアレックス・マルケスを抑え込むアコスタ。
しかし、ホームストレートでドゥカティのエンジンパワーを活かしたアレックス・マルケスがアコスタをオーバーテイク。アコスタの反撃を受けていたターン5も抑え切り、ついにトップに浮上した。
アコスタはトップを奪われるも、ラストラップに再び接近。しかし、抜き返すまでにはいたらず、アレックス・マルケスがスプリント2勝目を挙げた。
2位はアコスタ、3位にはベッツェッキが入った。
12番グリッドスタートの小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)は、1つポジションを上げて11位でフィニッシュ。ポイントには届かなかったが、決勝レースでの巻き返しを狙う。
MotoGPデビューを果たしたブレガは、慣れないマシンに苦戦し4周目に転倒。初レースは悔しい結果に終わった。

好調の2台を相手に優勝を果たしたアレックス・マルケス。年間ランキング2位の力を見せた。
