写真:赤松 孝、大冨 涼/まとめ:石神邦比古
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スズキ「e-アドレス」の概要

SUZUKI
e-Address
ジャパンモビリティショー2025参考出品車
スズキブースに展示されている「e-Address(アドレス)」は、スズキの二輪バッテリーEV世界戦略車第一弾として開発され、生産国のインドを皮切りにグローバル展開されるモデル。
2025年1月にインドで開催された「Bharat Mobility Global Expo 2025」で発表されており、国内での実車お披露目は今回の「ジャパンモビリティショー2025」が初となる。サイズは全長1860mm×全幅715mm×全高1140mmで、原付二種スクーターの標準的なサイズとなっている。



スタイリングは現行「アドレス125」のようなヨーロピアンデザインではなく、従来の「アドレス」シリーズを想起させるシャープなノーズを持つデザインだが、EVモデルらしくスマートで現代的にまとめられた、タイムレスなスタンダードデザインとなっている。




パワーユニットの定格出力は原付二種に相当する0.98kWで、WMTCモード値で80kmという優れた航続距離も確保。バッテリーを搭載しながら、シート下には17L容量のトランクも確保しており、普段使いにも十分対応できる実用性を備えている。充電は二輪車用のチャデモソケットから行なう方式で、0-100%充電で約6~7時間、0-80%充電で約4~5時間となっている。
「最新の技術を活用したバイクに乗って、日常生活をよりスマートにしたい」というニーズに応えるBEVスクーター・e-アドレス。国内発売も視野に入っているようなので、今後の展開に期待したい。
スズキ「e-アドレス」開発者に聞く

横山誠二氏(右、チーフエンジニア)
田中淳一郎氏(左、パワートレイン設計)
「e-アドレスはインドで生産されるグローバルモデルですが、インドは気温が高く、路面も荒れている過酷な使用環境なので、タフに使っても大丈夫な仕様となっています。今回はリン酸鉄を使用したリチウムイオンバッテリーを採用しており、ポピュラーな三元系(ニッケル、マンガン、コバルト)のリチウムイオンバッテリーに比べて2~3倍の長寿命なのもポイントです。
車格は通常のガソリンエンジンモデルと同等で、コンパクトに仕立てるのに苦労しましたが、航続距離もWMTCモードで80km以上を確保し、17Lトランクも用意していますので、実用面での不足はありません。また、モーターユニットのアルミケースを剛性部材の一部としていますので、車体もこのクラスのスクーターとしては非常にしっかりしています。EVならではの静粛で滑らかな走りを味わえるのはもちろん、BEVらしいリニアな加速や、意のままに操れるハンドリングも自慢です。ぜひ楽しみにしていてください!」
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