以前から噂されているカワサキの4気筒400cc「Z400RS」の登場が近づいているようだ。もし本当に登場すれば、かつての名車、Z400FXの復活、あるいはゼファーの再来か?と話題が尽きることはなさそう。早速その姿を予想してみよう!
CG:宮窪伸治
※この記事は月刊『オートバイ』2025年11月号の掲載記事をweb用に再編集したものです。

史上最強ヨンヒャクをネイキッドに再構築?

画像: KAWASAKI Z400RS CG:宮窪伸治

KAWASAKI
Z400RS
CG:宮窪伸治

2023年に登場し、400cc史上最強となる77PSの強烈スペックで話題をかっさらったカワサキのニンジャZX-4R。そのネイキッド版となる「Z400RS」の登場が近づいているとの噂が出ている。

画像: HONDA CB500 SUPER FOUR CIMA2025展示モデル(市販予定車)

HONDA
CB500 SUPER FOUR
CIMA2025展示モデル(市販予定車)

ホンダCB400スーパーフォアが2022年に生産終了となって以来、空席となっている400ccの4気筒ネイキッド。ホンダも先日中国でCB500スーパーフォアを発表、国内向けとして400cc版がある可能性を匂わせており、後継機も期待されるが、もしかしたらカワサキが先手を取ることになるかも!?

いずれにせよ、日本で最も愛されるジャンルと言っても過言ではない、ヨンヒャク4気筒ネイキッドの復活は大歓迎! 400ccクラスに4気筒を復活させた1979年のZ400FXの再来か、それとも1989年にネイキッドブームを巻き起こしたゼファーの復活か…。早速その姿を予想してみよう。

画像1: KAWASAKI Ninja ZX-4RR

KAWASAKI Ninja ZX-4RR

ベースはZX-4Rか?

Z400RSのベースとなるのは、2023年に登場したZX-4Rで間違いなさそう。4R自体が車体やクランクケースをZX-25Rと共有する兄弟機種だが、さらなる派生バリエーションも登場するのか?

900、650に続いて「Z-RS」は3兄弟に?

画像: CG:宮窪伸治

CG:宮窪伸治

2017年登場のZ900RS、そして2021年デビューのZ650RSとバリエーションを拡大してきたカワサキのZ-RSファミリー。この2台はストリートファイターのZ900、Z650からの派生機種だが、末弟となるZ400RSのベースとなれば、スーパースポーツのZX-4Rでほぼキマリだろう。となれば、スポーツ性では兄貴分の2台を上回り「RSシリーズ最速」となる可能性すらありそうだ。

画像: 900、650に続いて「Z-RS」は3兄弟に?

ネイキッド化されるにあたり、77PSを発揮する400cc直4ユニットのパワー特性が改められるかは不明だが、カワサキらしいヘリテイジをキッチリ受け継ぐであろうルックスに、ハイパワーな4発の組み合わせは、ベテランから免許取立てのビギナーまで、幅広く支持されるはずだ。

価格はZX-4Rよりも安い105~110万円程度、発売は2026年と本誌は予想する。もし本当に登場すれば、カスタムパーツ業界も大いに沸き立つはず。ニッポンの二輪マーケットの救世主としても、一刻も早く姿を拝みたい1台だ。

画像2: KAWASAKI Ninja ZX-4RR

KAWASAKI Ninja ZX-4RR

ZX-4Rの運動性能をフル継承? 「ビッグを食う400」の可能性も

600ccクラスもかくや…という衝撃の速さで我々を驚かせたZX-4R/RR。Z400RSのエンジンや車体はこの4Rをベースとする可能性は高く、非常に高いスポーツポテンシャルを秘めて登場する可能性が高い。さすがにラムエアは省略されるだろうし、出力特性も低中速寄りとなるかもしれないが、4Rのパーツを組み込めばフルパワー化も難しくない。そうした意味でも、GPZ400Fや海外仕様550のパーツ流用でエンジンチューンが楽しめたゼファーの再来と言えるかもしれない!

カワサキの4気筒400はいつも時代を動かしてきた

ホンダ「ドリームCB400 FOUR」が1977年に生産終了となり、空席だった4気筒400ccクラスに投入されたのがカワサキ「Z400FX」。DOHC採用の空冷4 気筒は当時のヨンヒャク最強となる43PSを発揮。硬派なルックスと併せて爆発的な人気を博した。

その10年後。レプリカブームの真っ只中に「乗り手を選ばない、手頃な性能とプライスの400cc」というコンセプトで登場したのが同じくカワサキの「ゼファー」。当時は企画自体が疑問視されたものの、蓋を開ければ超絶大ヒット。レプリカ時代を終焉させ、ネイキッドブームを招いた時代の寵児になったのだった。カワサキの4気筒400は常に時代の流れを変える「ゲームチェンジャー」なのだ!

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