ZETA グラフィックキット
まずはグラフィックデカールの説明を。
オフロードカスタムに使われる手法で、外装に強度のあるグラフィックを貼って車体をダメージから守りつつ見た目を大きくカスタムさせてくれるというもの。なので、デカールの素材(メディア)は厚手で、粘着も非常に強いものが主流。
これはセロー用。
ZETAブランドでは、ダートフリークのデモ車に採用されたものを製品化していたりするよ。ちなみに上記セロー250用グラフィックキットを採用したデモ車はコチラ。
CT125 SURVIVAL ADV2
今回登場したCT125用グラフィックキットも、先行してデモ車が発表されてるよ。それがこのCT125 SURVIVAL ADV2。以前もJA55をベースに作り上げられたCT125 SURVIVAL ADVが存在したけど、こちらはJA65をベースにした完全新作。
定番パーツだけじゃなく、最新カスタムパーツを満載したデモ車だけど、今回の注目点はもちろんグラフィック。
まずは全体から。
都市迷彩系のデジカモパターンを取り入れることで、オフロードギアとしてのニュアンスとアーバンなイメージを強調。

カブシリーズは一般的なバイクよりも外装面積が少な目だけど、特にメインパイプカバー周辺を中心に印象を大きく変えてる。

メインパイプカバー側面にはホンダロゴに代わってZETA RACINGの文字。

丸いエンブレム部分はデモ車用のデザインで非売品。
タンク下も抜かりなく。

フロントフェンダーは、泥除け部分後端のギリギリまでデザインされてる。

サイドカバー部分は、純正ステッカーに似た形状の部分で分割されているので、純正を残すのもアリ。

サイドバッグの装着により見づらいけど、リアフェンダー部分にも大きくデジカモパターン。

リアキャリアに積載されたタックルボックスにも、デモ車専用のグラフィック。こちらは残念ながら非売品。

人気のスクードプロテクターにもグラフィックデカールが貼りこまれてるけど、こちらも現状は非売品。


開発試作品のグラフィックキットを取材させてもらったよ
上のデモ車に装着されているグラフィックキットをベースに、市販用に作り上げられたのがCT125グラフィックキット。JA55とJA65の両車に対応してるよ。
さらにカラーも増えてて、デモ車に装着されてるブラックカモ。さらにグリーンカモ、サンドカモも増えて合計3種類。
ジータレーシング(ZETA RACING) CT125 グラフィックキット ブラックカモ ハンターカブ 外装保護 アーミーテイスト G6337
amzn.toジータレーシング(ZETA RACING) CT125 グラフィックキット サンドカモ ハンターカブ 外装保護 アーミーテイスト G6339
amzn.toジータレーシング(ZETA RACING) CT125 グラフィックキット グリーンカモ ハンターカブ 外装保護 アーミーテイスト G6338
amzn.toamazonだけじゃなく、もちろん公式オンラインストアでも販売してるよ。
今回は都市迷彩のデジカモっぽいブラックカモを貼っていくよ。
実はダートフリークさんのご厚意により発売前に開発サンプルを貼ってみる許可を頂いたのよ。
ただ、実際に販売されるアイテムとは、デザインなどで多少の差異があるかもしれないけど、貼り方自体は同じはず。
で、本来なら純正ステッカーを剥がしてから貼るんだろうけど、パターンを見てると純正の上から貼っても上手に隠しきれそうな気がするのよね。
なので今回は、純正ステッカーの上から貼ってみるよ。
グラフィックキットの内容はこんな感じ。左メインパイプカバー後部のパーツだけは、JA55用とJA65用の2種類が同梱されてるので、車種に合わせたものを貼ってね。

ちなみにCT125用グラフィックキットは、オフロードレーサーなどに使われるグラフィックよりも厚みが薄く、そして追従性の高いメディアを採用することで、複雑な曲面への貼り付けを容易にしてるよ。
また粘着面も、オフロード用は半端なく接着力が強くて一度貼ったら剥がせないくらいなんだけど、車種の性格や作業性を考慮した再剥離性を有したものになってる。
貼り付けに必要なもの
貼る面積がかなりでかいのでいくつかのアイテムを用意しておくことで、より綺麗に作業できるよ。
脱脂シート
基本的にはでっかいステッカーなので、貼る面の脱脂は必須。脱脂する面積も大きいので、こういう脱脂シートを使うと楽よ。

安くて使いやすいので、すごく愛用してる。
ホルツ 補修用品 便利グッズ 手間なしシート 脱脂用 5枚入り Holts MH993
amzn.toスキージー
空気を抜きつつ貼り込んでいくので、スキージーはほぼ必須。

スキージーっていろんなのが売ってるけど、違いはよくわかんない。
ハッピークロイツ カーラッピング専用 スキージー フェルト付き ドライ貼り専用 ヘラ 施工道具 CHZ2197
amzn.toそのほか、ハサミやカーボンスクレーパーもあると便利よ。まとめるとこんな感じ。
・脱脂シート
・スキージー
・ハサミ
・カーボンスクレーパー
カーボンスクレーパーはこういうやつね。プラスチックヘラでも大丈夫。ノリ面に手で触ると粘着が弱くなっちゃうし、ステッカーを扱う時に一個あると何かと便利。amazonでも売ってるけど、ホームセンターのが安い気がする。
井上工具(Inoue Kougu) イノウエ カーボンはがしヘラセット 17046
amzn.toグラフィックキットを貼り付けてみる
こんなでかいのを貼ったことがないので、開発担当の松原さんに教えてもらいつつやっていくよ。
本日はよろしくお願いいたします。

ダートフリーク
開発グループ
松原さん
よろしくお願いします。
一般的なオフロード向けグラフィックよりも、追従性や再剥離性が高いので貼り付けの難易度自体はそこまでではないですよ。
事前の脱脂と、素手で接着面に触れないこと、そして丁寧な作業を意識してもらえれば、そこまで難しくはないと思います。
そうなんですね。
いいづらいんですが、完璧に貼るなら、純正ステッカーを剥がすべきだと思うんですが、純正ステッカーの上から貼れたら作業も楽そうなので、そんな感じで貼ってみたいんですが。

ダートフリーク
開発グループ
松原さん
左メインパイプカバーの分割部に少しだけ純正ステッカーが露出するかと思いますが、ほぼ問題ないと思いますよ。それでやってみましょうか。
よろしくおねがいします!
ではまず脱脂。

脱脂したらあとは貼ってくだけなんですが、勇気がいりますね。

ダートフリーク
開発グループ
松原さん
面積が大きいので、貼る前にしっかりと位置決めをしましょう。
貼りやすいようデザイン自体が分割されているので、台紙から切り出して車体にあてがって位置決めをしておいてください。
なるほど。まずハサミで各々のパーツをカット。


ダートフリーク
開発グループ
松原さん
より正確に位置決めをするために、余白部分もカットしておくと良いですよ。

綺麗に余白をカットしたグラフィックを、車体にあてがって位置決め。

ダートフリーク
開発グループ
松原さん
位置決めをするときは、隙間の幅を揃えるようにするとわかりやすいです。
フロントフェンダーはリベット部でセンターがわかりやすいので、そうした部分も参考になります。

位置をイメージ出来たら、台紙の端っこをめくって折っておこう。

そしたら先ほど決めた位置に貼り付け。
この時点では、めくっておいた部分だけが車体に貼りついてる感じね。

貼り付けた部分を基準に、台紙を剥がしていこう。

その際に空気が入らないよう、スキージーで空気を抜きつつ貼り付け。

無事貼り付け完了。さすが、見事に貼れてる。


ダートフリーク
開発グループ
松原さん
サイズの大小はありますが、基本的にはこの流れで各部を貼っていくだけです。
なるほど、やってみます。
面積がでかいリアフェンダー部分。位置が不自然にならないよう、全体で見て破綻のない位置を探す感じ。

曲がって貼ったら大変だからだいぶ怖い。

覚悟を決めたら、端っこをめくるよ。

うん、割と良い感じに貼れたんじゃないかな。位置と空気抜きだけ注意すれば、思ってたよりだいぶ簡単。

次はタンク下。微妙に形状が難しいけど、モール部分に対して水平を意識して位置決めしたら、割と簡単だった。

サイドカバー部分。純正ステッカー右の小さいパーツは簡単。問題は純正ステッカーの上から貼る部分。

純正ステッカーに似た形状なので、割と良い感じに上から貼れた。右上にちょっぴり見える白い部分が純正ステッカー。

ハンターカブはバッテリーリッドの上面にABSコーションラベルとシフトパターンラベルがついてるのよね。さすがにこれは上から貼るとおかしくなりそうなので、ABSコーションラベルとともにカーボンスクレーパーで剥がした。
後でエンジン左側のあたりにでも新品を貼り直しておくことにするよ。
ちなみにABSインフォーメションラベルの純正品番は、87514-K97-J10。シフトパターンラベルの純正品番は87512-GB4-681。再購入の参考までに。

結構複雑な形状だけど、メディアの追従性が高いので難なく貼り付け完了。

エアクリーナーガーニッシュも複雑な面構成。
こことかメインパイプカバーあたりは、他よりは慎重に作業したいので、最初にシンプルな面から貼っていって、メディアの感触に慣れてから挑むと良いかも。

へこんだ部分にもきっちり追従。実に貼りやすいですわ。

さて、そんなこんなで貼り付け完了。
事前に注意されてた左メインパイプカバーにある純正ステッカーの露出はどうなったのか、完成状態でチェックしていこう。