比較的ラクなポジションとなるアップハンドルタイプの車両でも、ライダーの体格によって好みは様々。ハンドルバーは純正のまま、位置をより快適に調整できるアールズギアの「アクティブ コンフォート ・ハンドルブラケット」の使用感をレビューしていく。
文:太田安治/写真:松川 忍、南孝幸/モデル:若月佑美

アールズギア「アクティブ コンフォート ・ハンドルブラケット」テスト&レポート

画像: r’s gear アクティブ コンフォート ・ハンドルブラケット 税込価格:3万800円 適応車種: BMW R 1200 RS(2015〜2019年型)、R 1250 RS(2019〜22年型・2023年型〜) 販売元: アールズギア

r’s gear

アクティブ コンフォート ・ハンドルブラケット

税込価格:3万800円

適応車種: BMW R 1200 RS(2015〜2019年型)、R 1250 RS(2019〜22年型・2023年型〜)

販売元:アールズギア

グリップ位置変更で上体の姿勢を楽に

自動車ではドライバーの体格、好みに合わせてシートやハンドルの位置を調整するのが当たり前。しかしオートバイのライディングポジションは車種ごとに固定されているから、「ハンドルが遠くて操作しにくい」とか「上体の前傾が深くて疲れる」という不満をよく聞く。

解決策として形状の異なる社外品のハンドルバーに交換する方法があるが、グリップ部分の垂れ角、絞り角まで変わることが多く、実際に装着してみないとフィット感が判らない。さらにワイヤー類の交換が必要な製品もある。

対して「ハンドルライザー」や「ハンドルブラケット」と呼ばれるのが、純正ハンドルをそのまま流用し、一種のスペーサーを挟み込んでライダーからの距離/高さを変更するもの。ほとんどがライダー側に近づき、高くなるタイプで、製品の説明に「〇cmバック・〇cmアップ」と書かれている。垂れ角と絞り角は変わらないから、ポジションがどう変化するかイメージしやすいこともメリットだ。

ここで紹介するアールズギアの製品は同社代表の樋渡氏が実際に走り、個々のオートバイのキャラクターに合わせて設定。同社のマシニングセンターでジュラルミン材から削り出しているだけに超高精度な仕上がりで、側面にはめ込まれた本物の七宝焼きエンブレムも美しい。

写真のBMW「R1250RS」用は約30mmバック・約25mmアップで、街乗りとツーリングの快適性を高めつつ、スポーツ性も犠牲にしない絶妙な設定。他のBMW車用やレブル用もあるので、純正ハンドルに不満がある人は同社webでチェックを。

画像: 写真上左が装着後の状態。シャッターのスラットを見れば違いが判りやすい。右に比べ上体の前傾度が減り、頭の位置が高くなっている。

写真上左が装着後の状態。シャッターのスラットを見れば違いが判りやすい。右に比べ上体の前傾度が減り、頭の位置が高くなっている。

画像: ジュラルミンから削り出し、表面処理も施されているので後付けパーツの違和感がない。アールズギア製品のアイコンであるワイバーン(飛竜)は七宝焼き。

ジュラルミンから削り出し、表面処理も施されているので後付けパーツの違和感がない。アールズギア製品のアイコンであるワイバーン(飛竜)は七宝焼き。

画像: ハンドルブラケットとハンドルバーの間に挟み込むように装着する。付属のボルトも強度と耐久性を入念に検討した素材/サイズになっている。

ハンドルブラケットとハンドルバーの間に挟み込むように装着する。付属のボルトも強度と耐久性を入念に検討した素材/サイズになっている。

画像1: アールズギア「アクティブ コンフォート ・ハンドルブラケット」使用レビュー|車種ごとに楽なポジションを追求し普段のライディングを快適に!

テスター太田安治の欲張りリクエスト

精度と高級感は文句なしだから、対応車種が増えることを願うばかり。セパレートハンドル車用のライザーができれば、スーパースポーツ車で街乗りとツーリングを楽しむライダーから支持されそう。車種が多いと開発が大変だけど…。

文:太田安治/写真:松川 忍、南孝幸/モデル:若月佑美

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