3度の世界王者ウェイン・レイニーが、2025年MotoAmerica第5戦(7月11~13日)で34年ぶりにラグナ・セカを走行。特別仕様のXSR900 GPでパレードランの先導を務め、伝説のライダーたちと共演し、観客を沸かせた。
まとめ:オートバイ編集部

レイニーと"キング"ケニーが並走!

ウェイン・レイニー

画像: ウェイン・レイニーがラグナ・セカを34年ぶりに走行! 特別仕様のヤマハ「XSR900GP」が市販導入なるか⁉

1960年生まれの米国伝説的ライダー。AMAスーパーバイク王者(1983・1987)、GP500ccで1990~1992年に3連覇。1993年の事故で下半身不随となり引退後は監督として活躍した。

レイニー、34年ぶりにラグナ・セカで伝説復活

レイニーがラグナ・セカを走るのは1991年のアメリカGP以来、実に34年ぶり。ちなみにこの時は予選でポールポジションを獲得、決勝は2位に6.9秒もの差をつけて堂々の勝利を飾り、母国GPでの圧倒的な勝利にファンを熱狂させた。

この日はケニー・ロバーツ、エディ・ローソン、フレディ・スペンサーといったアメリカン・レジェンドライダーが揃い踏み。これ以上ない豪華な顔ぶれの中、レイニーがXSR900GP(写真の右)で先導を務め、34年ぶりのラグナ・セカ復帰を果たした。

ちなみにレイニーの隣で「MT-09 SP」を駆るのは“キング”ケニー・ロバーツ(写真の左)。ファン感激のひとコマだ。

画像1: レイニーと"キング"ケニーが並走!

今回レイニーが乗った「XSR900GP」はヤマハモーターEUとヤマハモーターUSとのコラボで誕生した特別仕様。彼が世界GP500ccクラスで初タイトルを獲得した1990年シーズンにちなんでゼッケンは「2」とされ、フレームやスイングアーム、足まわりをブラックアウト。マールボロカラーの車体とあいまって、往年のYZR500を彷彿させる仕様となっている。

左のステップ、シフトペダルがないことや、エンジン後部のアクチュエーターカバーで分かるように、この車両は「Y-AMT」を搭載。クラッチ操作が不要で、左手でシフトチェンジも可能なこの機構を搭載することで、レイニーのライディングを実現することができた。

純正アクセサリーのシートカウルやアンダーカウルを装備し、エキゾーストはアクラポビッチ製。タンク後端に装着された大きなパッドは、ライディング中に身体をホールドできるよう、シート・サイドバッグの専門メーカーであるアメリカのサドルマン社に特注したもの。

ちなみにレイニーはXSR900GPのプロモーションビデオにも登場している。ヤマハは敬意をこめてこのスペシャルなXSR900GPを彼に贈呈した。

画像2: レイニーと"キング"ケニーが並走!

2022年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでYZR500に乗って以来、3年ぶりにパレードランを披露したレイニー。このときのYZRはハンドルスイッチでギアチェンジができるよう改造されていたが、今回はY-AMTというヤマハが誇る最先端テクノロジーが、再びレジェンドの走りを実現してくれた。

市販車のXSR900GPにはY-AMTは装備されていないが、これを機にMT-09トレーサー9GT+に続いて、XSR900GPにもY-AMT仕様が導入されることを期待する!

まとめ:オートバイ編集部

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