現時点ではまだ発売になってはいないが、KTMが昨年発表したAMTも新世代トランスミッションのひとつ。こちらはスポーツ性能を向上させる狙いを持ったミッションで、その機構も他社とはひと味違ったものとなっているようだ。
まとめ:オートバイ編集部

KTM「AMT(AUTOMATED MANUAL TRANSMISSION)」の特徴

KTM「AMT(AUTOMATED MANUAL TRANSMISSION)」の特長

1.クラッチ操作不要でライダーの負担減
2.遠心クラッチを使った独創の機構
3.ペダル、スイッチ両方選択可能

画像: KTM 1390 SUPER ADVENTURE S EVO (未発売)

KTM
1390 SUPER ADVENTURE S EVO
(未発売)

ストレスなくスポーツライディングを楽しめる

クラッチ操作とシフトチェンジを電子制御で自動化することでより素早い変速を実現し、スポーツライディングの質を向上させる一方で、ライダーのストレス軽減を狙った最新トランスミッションである。ギアボックス自体は通常のリターン式6速で、AMTなしのモデルと同じだ。

分類としてはヤマハのY-AMTやBMWのASAと同じタイプになるが、KTMはこのAMTに遠心クラッチを採用しているのが大きな特徴。クラッチの断続制御にアクチュエーターではなく遠心クラッチを使うことで、システムの簡素化とユニット自体の軽量化を図っている。

ちなみに遠心クラッチ採用で坂道などでの後輪ロックができないため、機械式ギアロックを取り入れたパーキングモードが用意されている。シフトチェンジは他社のものと同様に、アクチュエーターを使った変速システムとなる。

画像: 右スイッチボックスの「A/M」スイッチでAT/MTの切り替えが可能。ちなみにKTMではそれぞれ「Aモード」「Mモード」と呼ぶ。

右スイッチボックスの「A/M」スイッチでAT/MTの切り替えが可能。ちなみにKTMではそれぞれ「Aモード」「Mモード」と呼ぶ。

画像: クラッチレバーはなく、左スイッチボックスのシフトパドルを使って変速操作をすることが可能。もちろんAT免許で運転可能だ。

クラッチレバーはなく、左スイッチボックスのシフトパドルを使って変速操作をすることが可能。もちろんAT免許で運転可能だ。

画像: 他社と異なり、MTモードでは左足でチェンジペダルを使った変速をすることも可能。ライダーの好みで操作方法を選べるのだ。

他社と異なり、MTモードでは左足でチェンジペダルを使った変速をすることも可能。ライダーの好みで操作方法を選べるのだ。

画像: 8インチの縦型カラーTFTメーターには走行モードも表示。停車時にはパーキングモードが使用可能。坂道などの停車の際に不用意な転倒が起きないよう、ギアを機械的にロックする。

8インチの縦型カラーTFTメーターには走行モードも表示。停車時にはパーキングモードが使用可能。坂道などの停車の際に不用意な転倒が起きないよう、ギアを機械的にロックする。

画像: 6速ギアボックスの下に見えるのはシフト用のアクチュエーター。ユニットが非常にコンパクトなのも特徴のひとつ。

6速ギアボックスの下に見えるのはシフト用のアクチュエーター。ユニットが非常にコンパクトなのも特徴のひとつ。

画像: クラッチはスーパーカブなどでも採用されている遠心クラッチを採用。アクチュエーターを使わないので、システムの小型化に貢献。

クラッチはスーパーカブなどでも採用されている遠心クラッチを採用。アクチュエーターを使わないので、システムの小型化に貢献。

画像: シフト制御ユニットの小型化と遠心クラッチ採用で、AMTを装備してもメカニカルコンポーネントのサイズはノーマルとほぼ同じ。

シフト制御ユニットの小型化と遠心クラッチ採用で、AMTを装備してもメカニカルコンポーネントのサイズはノーマルとほぼ同じ。

画像: 世界一過酷と言われるエルズベルグロデオに試作車を参戦させるなど、KTMはAMT搭載車でもスポーツ性能を重視している。

世界一過酷と言われるエルズベルグロデオに試作車を参戦させるなど、KTMはAMT搭載車でもスポーツ性能を重視している。

まとめ:オートバイ編集部

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