ブランドの歴史としては新しい水冷エンジンを搭載して2021年に登場した「スポーツスターS」は、そのマッシブなスタイリングに違わぬスポーティな走りも軽くこなしてくれる。2025モデルでは足まわりに変更を受け、より滑らかな走行フィールを実現。乗り心地が快適になった。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
▶▶▶写真はこちら|ハーレーダビッドソン「スポーツスターS」全体・各部・走行シーン(17枚)
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
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ハーレーダビッドソン「スポーツスターS」各部装備・ディテール解説

車体のカラーはブラック、グレー、レッド以外に、プレミアムペイントオプションの見る角度や光によって変化するミスティックシフトも選択可能に。

幅広なフロントフォークに、個性的なスクエア型のヘッドライトをマウントしたフロントまわり。灯火類は全てLEDを採用している

トップブリッジ中央に配置される丸型のメーターは、視認性の高い4インチフルカラーTFTでマップやオートバイの各部ステータスの確認も容易となっている。

2021年にそれまでの空冷から水冷となり大革新となったレボリューションマックス1250T。可変バルブを備え121HPを発揮。

フラットトラックレースシーンからヒントを得たハイマウントの2本出しエキゾーストは、スポーツスターSの個性とも言える部分。

ブレーキはABSはもちろん、ホイールリフト抑制機能を用意することで急ブレーキ時でもホイールが浮き上がることを抑えてくれる。

ハーレーならではのベルトドライブに、角パイプではなく、2本の丸パイプを使用したスイングアームには、180サイズのタイヤを合わせた迫力のリアビュー。

シート高を変化させることなく、強化されたリアショックは、コンプレッション、リバウンド、油圧スプリングプリロードの調整が可能。

フラットトラックレーサーのようなシングルシート下には収納スペースはほとんどない。タンデム時には別途ピリオンシートが必要となる。
ハーレーダビッドソン「スポーツスターS」主なスペック・価格
全長×全幅 | 2270×840mm |
ホイールベース | 1520mm |
最低地上高 | 90mm |
シート高 | 765mm |
車両重量 | 228kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒 |
総排気量 | 1252cc |
ボア×ストローク | 105×72.3mm |
最高出力 | 90kW(121HP)/7500rpm |
最大トルク | 125N・m/6000rpm |
燃料タンク容量 | 11.7L |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 160/70R17・180/70R16 |
メーカー希望小売価格 | 199万9800円~(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝