イタリアのプレミアムスポーツバイクブランド・ビモータとカワサキとの資本提携により誕生した「KB4」。Ninja1000SXのエンジンを搭載する本モデルのネイキッド版として、丸目一灯、専用の外観パーツなどを装備し登場したのが「KB4RC」。2025年4月より国内でも販売されている。
文:小川 勤、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、鶴身 健、松川 忍、南 孝幸
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ビモータ「KB4RC」ライディングポジション・足つき性

シート高:810mm
ライダーの身長・体重:165cm・68kg

画像1: ビモータ「KB4RC」ライディングポジション・足つき性

ポジションはコンパクトだが、前傾はキツく、シートは高め。跨ってもリアサスがほぼ沈まないこともあり、足つきは良くない。ただ車体が軽いため大きな不安はない。また、膝が触れている部分がダクトで、さらにラジエターファンの熱気がこないため、市街地でも熱くないメリットがある。

画像2: ビモータ「KB4RC」ライディングポジション・足つき性

ビモータ「KB4RC」各部装備・ディテール解説

画像: LEDを採用した丸目ヘッドライト。ヘッドライト上部のカバーにはシリアルナンバーも。細かいパーツもカーボンやアルミで作られているのがわかる

LEDを採用した丸目ヘッドライト。ヘッドライト上部のカバーにはシリアルナンバーも。細かいパーツもカーボンやアルミで作られているのがわかる

画像: ライディングモードは、スポーツ、ロード、レインが用意され、モードによってトラクションコントロールの介入度が変化。クイックシフトも装備する。

ライディングモードは、スポーツ、ロード、レインが用意され、モードによってトラクションコントロールの介入度が変化。クイックシフトも装備する。

画像: アルミ削り出しのトップブリッジと低く構えたセパハン、そしてバーエンドミラーが独特のコクピットを演出。スイッチ類はカワサキ純正だ。

アルミ削り出しのトップブリッジと低く構えたセパハン、そしてバーエンドミラーが独特のコクピットを演出。スイッチ類はカワサキ純正だ。

画像: ビモータの伝統と言える複合構造のフレームに搭載されるエンジンは、142PSを発揮するカワサキ ニンジャ1000SXの並列4気筒。フラットな特性で扱いやすさと速さを両立。

ビモータの伝統と言える複合構造のフレームに搭載されるエンジンは、142PSを発揮するカワサキ ニンジャ1000SXの並列4気筒。フラットな特性で扱いやすさと速さを両立。

画像: KB4のマフラーはニンジャ1000SXの純正だったが、大きすぎてバンク角がなかった。KB4RCのマフラーはアロー製で精悍なルックスに。

KB4のマフラーはニンジャ1000SXの純正だったが、大きすぎてバンク角がなかった。KB4RCのマフラーはアロー製で精悍なルックスに。

画像: エンジンをより前方にマウントするためにリアにラジエターを装備した車体に合わせ、フロントからリアにかけて冷却用のカーボンダクトを装着。

エンジンをより前方にマウントするためにリアにラジエターを装備した車体に合わせ、フロントからリアにかけて冷却用のカーボンダクトを装着。

画像: オーリンズ、ブレンボ、OZ製ホイールもポイントだが、ここでは前輪とマフラーのクリアランスの少なさに注目。これがショートホイールベースの要だ。

オーリンズ、ブレンボ、OZ製ホイールもポイントだが、ここでは前輪とマフラーのクリアランスの少なさに注目。これがショートホイールベースの要だ。

画像: リアサスペンションはオーリンズTTX。リアサスはスイングアーム内で完結し、車体側とは下側で連結。これがフレーム設計の自由度を向上させている。

リアサスペンションはオーリンズTTX。リアサスはスイングアーム内で完結し、車体側とは下側で連結。これがフレーム設計の自由度を向上させている。

画像: スイングアームはアルミ削り出し。機会があったら是非とも裏側を覗いてみていただきたい。高剛性かつクオリティの高い、ビモータらしいディテールだ。

スイングアームはアルミ削り出し。機会があったら是非とも裏側を覗いてみていただきたい。高剛性かつクオリティの高い、ビモータらしいディテールだ。

画像: カーボン製シートカウルは一人乗り仕様。シートはとても薄く、表皮はレザー。デニムは滑りやすいため、レザー製のパンツで乗るのがオススメだ。

カーボン製シートカウルは一人乗り仕様。シートはとても薄く、表皮はレザー。デニムは滑りやすいため、レザー製のパンツで乗るのがオススメだ。

画像: シート下にラジエターとファンを装備。水温計が100度を超えるとファンが回り始め、シートに微振動が伝わってくる。市街地では、頻繁にファンが回る。

シート下にラジエターとファンを装備。水温計が100度を超えるとファンが回り始め、シートに微振動が伝わってくる。市街地では、頻繁にファンが回る。

ビモータ「KB4RC」主なスペック・製造国・価格

全長×全幅×全高2040×773×1060mm
ホイールベース1390mm
最低地上高130mm
シート高810mm(+/-8mm)
車両重量191kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量1043cc
ボア×ストローク77.0×56.0mm
圧縮比11.8
最高出力104.5kW(142PS)/10000rpm
最大トルク111N・m(11.3kgf・m)/8000rpm
燃料タンク容量19.5L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.0°
トレール量100.8mm
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・190/50ZR17
製造国イタリア
メーカー希望小売価格473万円(消費税10%込)

文:小川 勤、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、鶴身 健、松川 忍、南 孝幸

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