文:丸山淳大/モデル:坂元誉梨
テクニック8.ゴムや金属の摺動箇所の動きを良くして錆から守る

CCI
メタルラバー MR20
オープン価格
金属とゴムの摺動部分にスプレーすることで、フリクションを低減しスムーズな作動を実現する「CCIメタルラバー」。
ブレーキキャリパーやサスペンションなどオーバーホール時に効果的なのはもちろん、日々のメンテ時に使用するのもオススメだ。プロメカニックの愛用者も多い。

ブレーキパッド交換の際、露出したキャリパーピストンの汚れを落として押し戻す前にピストン表面に塗布しておくと良い。ピストンの出し入れを何度か繰り返す“揉み出し”にもオススメ。

ブレーキパッド交換の際、露出したキャリパーピストンの汚れを落として押し戻す前にピストン表面に塗布しておくと良い。ピストンの出し入れを何度か繰り返す“揉み出し”にもオススメ。

フロントフォークのインナーチューブや、リアショックのダンパーロッドに直接スプレーして余分を拭き取っておく。フリクションが抑えられてサスペンションの動きが向上するはず。
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シーシーアイ ブレーキシリンダ組付液 エアゾールタイプ 300ml メタルラバー 20
テクニック9.電気系統のトラブル防止・解消にこの1本!
KURE
クイックドライクリーナー/接点復活スプレー
税込価格:1034円/610円
配線端子やスイッチ接点にサビが発生すると電気抵抗になり、電装不具合につながるため、接点のクリーニングも重要だ。
接点用ケミカルは「接点復活剤」と「接点洗浄剤」に大別できるのだが、復活剤は揮発せずに留まりホコリを吸着する可能性があるので、少量だけ使うのがコツだ。

真鍮製の端子(ギボシ)は“緑錆”と呼ばれるサビが発生し接点不良に陥る。腐食を見つけたらまずは接点洗浄剤でサビ汚れを落とす(落ちなければ削り取る)。

真鍮製の端子(ギボシ)は“緑錆”と呼ばれるサビが発生し接点不良に陥る。腐食を見つけたらまずは接点洗浄剤でサビ汚れを落とす(落ちなければ削り取る)。

真鍮製の端子(ギボシ)は“緑錆”と呼ばれるサビが発生し接点不良に陥る。腐食を見つけたらまずは接点洗浄剤でサビ汚れを落とす(落ちなければ削り取る)。

綿棒などで接点復活剤を少量塗布しサビ予防する。
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呉工業(KURE) クイックドライクリーナー 1419 & 接点復活スプレー #1424 220ml【セット買い】
テクニック10.ボディの汚れを一掃して輝きを取り戻す!

シートの下にこんな汚れを隠してすごい腹黒タイプ!
ワックス&クリーナー系ケミカルも日進月歩でどんどん良い製品が出てきているが、どっこい昭和時代のロングセラーケミカルも侮れない!
スプレー缶の「グラスターゾルオート」とチューブ式の「ユニコン カークリーム」は、どちらも拭くだけで簡単に塗装面の汚れを落としつつ、艶出し&保護ができる。
施工後は水滴が玉になってボディ表面を滑る撥水の仕上がりで、深い光沢を得ることが可能だ。この時代にどちらも千円以下という価格もうれしい!

日本磨料工業株式会社
PiKAL グラスターゾルオート
税込価格:998円
金属磨き剤「ピカール」でおなじみの日本磨料工業のスプレーワックス。ボディだけでなくガラスにも使用可能で、濡れた状態での施工もOK。スプレーすると泡状になって垂れにくく、拭き上げやすい。独特の香りと共に昭和感を楽しんでいただきたい。

石原ケミカル
ユニコン カークリーム 175ml
税込価格:616円
塗布して拭き上げるだけの簡単施工で汚れ落とし、撥水、WAXが1本で完結する万能性が人気。ヤマハの純正ケミカルとしても販売されている。

昭和ケミカルの実力を試すため、燃料タンクの汚れ部分をクリーンナップしてみることにした。仕上がりに差が出るかどうか? 半分ずつマスキングして使い分けた。

ホコリが堆積している場合は、水洗い後に使用した方が良いが、今回はあえて汚れた状態でいきなりスタート。スプレーとチューブだが、どちらも伸びが良く、使いやすかった。
結果は……

タンク右がユニコン、左がグラスターだが、どちらも汚れが簡単に落ちて同じくらいの輝きになった。

水を吹きかけてみたが水弾きも互角! あとはどちらの効果が継続するかだろう。

どちらも実力十分でコスパ良し!
傷防止効果や鏡面&親水の仕上がりを求めるなら、コーティングや上級ケミカルの使用がマストだが、日常使いのバイクをそれなりにきれいに維持したいなら、昭和ケミカルが断然オススメだ!
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PiKAL [ 日本磨料工業 ] ガラス・ボディークリーナー グラスターゾルオート 420ml エアゾール式 [HTRC2.1]
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UNICON(石原薬品) ユニコン(石原薬品) カークリーム 175ml [HTRC 3]
\店主 マルの結びの一言/
ケミカルは用法・容量を守ってお使いください

ケミカルには使い方のコツが存在する。サビに浸け置いて除去する系のケミカルは、温度を上げると反応が良くなりがち、タンクのサビ取りなどでもクリーナー液の“お湯割り”と保温で効果が高まる。
逆に磨き系ケミカルは夏場の炎天下に使うのはNGだ。熱でこびりつき、塗装面の染みになることもあるので気をつけよう。
またグリス系は古くなって劣化すると粘度が上がって逆に動きが悪化することもあるのでご注意を!
文:丸山淳大/モデル:坂元誉梨