※本企画はHeritage&Legends 2025年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
簡単操作と音質のクリアさ がB+COMの最大長所だ
国内インカム市場では圧倒的なシェアを誇り代名詞的存在でもある、サイン・ハウスのB+COM(ビーコム)。インカムを使わなくても、ライダーなら一度はその名を聞いたことがあるだろう。

▲左はサイン・ハウス広報課の石井大治さん。愛車・CB1100Fをカスタムしながら長く楽しむ人。右はご存じ、クラスフォーエンジニアリングの横田正彦代表、60歳。Zカスタムからドラッグバイクまで、幅広いライダーのバイクライフをフォロー。
そんなインカムといえば、多くの製品がこれまでグループでの双方向会話や音楽を楽しむなど、主にツーリング向けアイテムとしてプロモーションを行い、実際にその使い勝手で重宝もされてきた。
他方、その多機能でデジタルガジェット的なイメージは装着や操作が面倒そうに見えて、特に’80〜’90年代車を趣味として楽しむベテランライダーには「自分には使いこなせない」、あるいは「そこまでは不要」と考える人が少なくないのも事実。「ツーリングはいつもソロで楽しむからインカムは不要」なんて意見もリアルに聞こえる。

▲ふたつのヘルメットをペアリング中。この程度ならスマホのアプリを使うまでもなく両者の本体ボタンで簡単に作業できてしまうのがB+COMの特長。
「いや、車両の新旧や用途を超えてバイクライフに利便性と豊かさを加えるのがB+COMなんです」と、サイン・ハウス広報課の石井さん。自身もカスタムを施したCB1100Fを愛車とするから、その言葉に説得力がある。
この機会に、と今までB+COMを体験したことがないというクラスフォーエンジニアリングの横田さんに協力を依頼して、その使い勝手を試してもらった。

▲「音質がクリアですごく会話が聞き取りやすいんですね」と感心しきりの横田さん。ソロで使うなら、B+COMはBluetoothを経由してスマホと接続するだけ(APP不要)で、通話やナビの音声が聞ける簡単さにも驚いていた。
「インカムはツーリングで双方向通話を楽しむためのものだ、と思っていました」と言う横田さん。その仕事柄、修理車の試乗やちょっとしたパーツの引き取りなど、バイクで移動する機会は多く、これまでは運転中にスマホに着信があっても、停車しなければ電話は受けられない。
イヤホンを使っても走行音にかき消されて、会話にならないのが悩みのタネだった。そんな横田さんはまず、B+COMの音質のクリアさに「これほどとは」とびっくり。レクチャーを受けて数10分で使い方を理解できたことにも驚いていた。

▲ローレプの横田さんにCB-Fの石井さん。同じ旧車好きとして話も弾む。初めてクラスフォーエンジニアリングを訪れた石井さんに、横田さんはペアリングを終えたB+COMを使い、早速、店舗周辺を2台のバイクで走りながらその利便性を堪能した。
「B+COMは仕事でも重宝しますね。好きな音楽やラジオを聞き流しながら、ワンボタンで電話に出られるのもいい」と横田さん。
石井さんに聞けば、装着方法や使い方が分からなくても悩みに応じた説明動画を多数ホームページに掲載しているし、サインハウスが直接、電話サポートも行うのもB+COMが愛用される理由とか。
バイクでアクティブに移動する、ビジネス派ライダーにもお勧めのB+COM。この春、インカム・デビューしたいなら、ぜひ注目してほしいアイテムだ。
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今回使ってみたのはB+COMシリーズの ハイエンドモデル、2機種!
▶B+COM SB6XR/ 4万7300円(シングル) 8万9980円(ペア)



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▶B+COM SX1/ 4万8400円


横田さんが自身のアライRX-7Xに装着したのは汎用性の高い“SB6XR”。一方の石井さんはSHOEIのCOMLINK対応ヘルメット(NEOTEC 3/GT-Air 3/J-Cruse 3)に使えるコンパクトな“SX1”。
ともにB+COMのハイエンドモデルで、3つのボタンによるシンプル操作、最大6人までのグループ接続機能、2つのBluetoothチップ搭載でスマホとB+COMの音声通信を両立しナビの道案内を聴きながら会話できるなど、その快適機能は同等。
なお、サイン・ハウスのHPはB+COMの購入相談から修理対応まで細かにフォロー。その安心感も嬉しい。
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B+COM SB6XRの装着は拍子抜けするほど簡単だった

特別な工具など使わずにヘルメットへの装着ができるSB6XR。まずチークパッドを取り外す。

システムパッドにスピーカーを設置する。スピーカーはヘルメット前方、あご紐の根元側へ寄せるのがコツとか。写真はスピーカーを装着したところ。

ベースプレートを固定する面ファスナーは耳直下、少し前側に貼れば本体を美しく装着できるのだとか。

その後ベースプレートを装着。

マイクは下からの巻き込み風を考慮して顎部上側に、エアダクトに被らないように設置する。

装着完了まで、内装の扱いに手慣れていれば、ほんの数分の作業だ。

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取材協力
サインハウス
クラスフォーエンジニアリング