文:太田安治/写真:松川 忍/モデル:平嶋夏海

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キジマ「アド・サウンド AS-01K」
キジマ「アド・サウンド AS-01K」テスト&レポート

KIJIMA
アド・サウンド AS-01K
税込価格:4万2900円/専用マイクセット5500円
サイズ:幅180mm×高さ62mm×奥行き52mm
カラー:マットブラック、オフホワイト
重量:198g
販売元:キジマ
ヘルメットの帽体がスピーカーに⁉
スマートフォンのアプリを使うことで、走りながら音楽やラジオ放送を楽しむことが簡単になった。イヤホンやスピーカーをスマホ側の音声出力端子と有線で接続する方法もあるが、端子の着脱にひと手間掛かり、端末を置く場所、配線のプラ付きが問題になるから、Bluetoothによる無線接続のほうが使いやすい。
となればBluetoothインカムの装着が手っ取り早いが、インカムのスピーカーがヘルメットの内装に収まらない、耳が押されて痛い、というケースも少なくない。
キジマの「アド・サウンド」は、ヘルメットの帽体外側に装着してスマホとBluetooth接続する点ではインカムと同じ。しかし内装に手を加える必要はない。本体が音声の振動を帽体に直接伝えることでヘルメット全体がスピーカーになるからだ。
取り付けは帽体にマウントプレート2個を貼り付けて本体を固定するだけ。本体に電池を内蔵しているので、配線作業は不要。スマホ側とBluetooth接続すれば、ナビアプリの音声ガイドやミュージックアプリの音楽を聴くことができる。
音質は組み合わせるヘルメットの帽体素材、緩衝材の厚み、内装の作りによって変わるので評価が難しいが、テストしたオープンフェイスヘルメットではナビの音声ガイドが聞き取りやすく、音楽も問題なく楽しめた。風切り音や吸排気音を含めた周囲の騒音に合わせて音量が3段階に自動調整されるのも親切だ。
別売のマイクセットを装着すれば通話やスマホの音声操作も可能。マウントプレートを買い足すことで複数のヘルメットで使い回せる利便性も備えている。

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キジマ「アド・サウンド AS-01K」

本体は簡単に着脱可能。本体裏側に見えるグレーの突起2つが帽体に振動を伝えるエキサイター(振動スピーカー)だ。

別売の専用マイクを接続すれば電話やスマホの音声操作も可能。LINEアプリなどを使えばインカム的な使い方もできる。

内蔵バッテリーの充電はUSB-Cケーブルで行い、連続再生時間は最大約18時間。写真では専用マイクの端子が接続されている。

本体はヘルメットの帽体に貼り付けたプレートにはめるだけ。ヘルメットをタップ(叩く)することで音楽の再生/停止操作ができる。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
個人的には耳が押されて痛くなることがない、というのが魅力。送受信とアンプの回路、バッテリー、振動スピーカーを一体化した構造なので納得はできるが、さらに軽量コンパクト化されれば目立たなくなり、重量による首への負担も減るだろう。

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キジマ「アド・サウンド AS-01K」
文:太田安治/写真:松川 忍/モデル:平嶋夏海