葉月美優です。
夜のお散歩も気持ちよくなってきましたね。最近は、夜のテラス席でご飯を食べたいな〜なんて思っています。

さて、筑波サーキットで開催される日本最高峰のアマチュアレース「テイスト・オブ・ツクバ」に、KADOYA社長の深野将和選手と、『ミスター・バイクBG』編集長の山口銀次郎選手が参戦するということで、今回もお手伝いに。いつも、11月はスーパーGTと日程が重なってしまうので行けませんが、5月は毎年行っています。
今回は、Z650で参戦する山口銀次郎選手編です。山口選手は、 ドーバー1クラスに参戦。ドーバー1クラスは、ドーバー指定車輌になっている1980年までに生産されたマシンのみ参加可能です。750ccまでのバイクが対象で、4サイクル車の排気量は810cc以下の範囲でボアアップも可能。以前は、カワサキのザッパー(Z650)での参加者が多いようでした。山口選手もまさにそうですね。

朝6時には、筑波サーキットに着いているため、とーっても早起きです。今回は、Bパドック側を横断してKADOYAのパドックまで行きました。ピットクルーをさせてもらわなかったら、こうやって筑波サーキットを歩くことはないんだろうなと、いつも思います。

私は、Bパドック側には初めて行きました。ダンロップコーナーの観客席からの観戦も楽しそうです。


ドーバー1クラスは、8:20からの予選で少し早めです。予選前は、ちょこちょこ移動するのでその度にウォーマーを巻き直します。パドックから車検場前へ。


ドーバー1の1つ前のクラスでオイル漏れがあり、スタートが遅れそう、いや絶対に遅れると思い急いでウォーマーを巻き直します。ちなみに筑波サーキットのオイル処理は、1メートル1100円の請求です。一周約2000メートルなので、オイルを撒いて一周してしまうと22万円のお支払になります……。

私の仕事は、リアタイヤのスタンドとウォーマーをかけること、ライダーにドリンクを渡したり、備品運びと管理など。

数分遅れての予選スタート。予選時間は15分間で、ベストタイムを競います。


さすが山口選手。初めての参戦で、3番手のタイムを叩き出しました。その後、1つ順位が下がったところで赤旗になり一旦ピットイン。

ピットインしたら即ウォーマー! レーシングタイヤなので隙あらば温めたいのです。
そして、山口選手がとんでもないことを言い出しました。「4番手? あーじゃあもう終わりでいいや」と。良いわけないでしょーがー! 4番手なのはすごいけど、残り時間はまだあと5分! 他のライダーもどんどんタイムを上げてきていたので、5分もあれば絶対に抜かれてしまいます。

「ダメです、みんなが行かないなら良いけど他のライダーが走行するなら山口さんも行かないと、絶対に降下します!!!!」なんて、マネージャーらしいことを言って説得。さらに!!!! 全日本ロードレース選手権、タタラレーシングチームのメカニックもしているブルーサンダース岩野さんが山口選手の走りを見ていて、「各コーナーでアクセスオフとブレーキングを、少しずつ我慢して遅らせて」と、アドバイスをしていました。全日本ロードレース選手権のメカニックから、そんなアドバイスを受けるなんて羨ましすぎる。現時点で、1分11秒276で4番手。
残り5分でどのくらい変わるのか。

結果、山口選手は1秒以上縮めて1分10秒129で5番手。先程のタイムのままだと、8番手まで降下していました。6年間色々なレースを近くで見てきて、少しでも知識があって良かったと思った瞬間でした。
そして、1番手を走行していた選手が転倒で復帰が厳しく決勝レースは欠場に……。ということで、山口選手は5番手から4番手スタートに繰り上げになりました。これは……表彰台を狙えるのでは!?
かなりワクワクしながら迎える決勝レースは、また次回に。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
レポート:葉月美優
