CG:宮窪伸治
※この記事は月刊『オートバイ』2025年6月号の掲載記事をweb用に再編集したものです。
CB1000Fコンセプトの登場でいよいよ400も登場か?

Honda
CB400 FOUR
CG:宮窪伸治
大阪モーターサイクルショー2025で世界初公開され、衝撃デビューを飾ったCB1000Fコンセプト。直列4気筒を搭載するCB1000ホーネットをベースに、往年のCB-Fを思わせるフォルムを与え、正統派ネイキッドに仕上げたモデルだ。CB1300シリーズに代わり、ホンダを代表する伝統ブランド「CB」の次世代フラッグシップとして開発が進められているとのアナウンスもあった。

Honda
CB400 SUPER FOUR
可変バルブのハイパーVTEC付き直列4気筒を搭載し、国内ベストバランスとの評価も高い名機。2022年に惜しまれつつも生産終了し、後継車が待望視されている。
そこで次に気になるのは400ccクラスの次世代CB。生産終了したCB400SF/SBに代わる400cc4気筒モデルの存在が以前から噂されていたが、CB1000Fが披露されたことで、いよいよ登場が近づいてきた模様だ。
その姿をCGで大胆予想してみた。CB1000Fのような角基調で、スマートなCB-F系よりも、従来のスーパーフォア系に近い雰囲気と予想したい。特にボリュームのあるタンクと長いテールカウルがスーパーフォアと似ているはずだ。

Honda CB400 SUPER FOUR
エンジンに関しては400ccの4気筒、という情報のみ。CB400SFの直4をベースにしたハイパーVTECなしのバージョンも検討されていたようだが、未だ詳細は不明だ。
かつて、1991年秋にCB1000SFが東京モーターショーに展示され、弟分のCB400SFが翌年に突如市販化された過去がある。今回、1000と400のどちらが先かは不明ながら、シリーズの上級機種とミドルモデルが展開されるのは自然の流れ。同様の歴史が21世紀にも繰り返されると予想したい。
フルカウル版の「CBR400R FOUR」も同時デビューか?

Honda
CBR400 FOUR
CG:宮窪伸治
しかも今回は400にフルカウル仕様がスタンバイされている模様だ。中国ではフルカウルのミドルクラスが人気で、ホンダは中国向けに直4エンジン搭載のフルカウルモデルを投入すると見られる。車名は不明ながら、ホンダは既に「CBR400R FOUR」という商標を出願済み。ネイキッド版の車名は「CB400 FOUR」になる可能性がある。
エンジン&車体はシリーズ共通だが、ネイキッド仕様は丸眼ヘッドライトを備え、アッパー、サイドカウル、アンダーカウルを外した仕様となるだろう。なお、フルカウル仕様のヘッドライトはX-ADVやNT1100風のライン状LEDポジションを備え、近未来的イメージになると予想したい。

Honda E-CLUTCH SYSTEM(写真はCB650R)
レブル250にも登場し、ノークラッチで運転できるE-クラッチは、導入当初は設定されない見込み。E-クラッチは第二世代に進化中で、今後はケース内に収まるとのウワサ。CB1000ホーネットやCB1000Fにはやがて第二世代のE-クラッチが搭載され、いずれそれが400にも採用されるだろう。
元祖CB400フォアは発売から50周年を迎えた。CB1000Fと新型CB400を投入してCBブランドの未来を示しつつ、400クラスを盛り上げるのに、これほど相応しい年はない!
中国では400~500cc4気筒が大流行!

QJMOTOR
SRK400RS
ZX-4Rと同等の77.6PSを発揮する399cc直4エンジンを搭載。ラムエアこそないものの、通常時は0.6PSのみZX-4Rを上回る。ZX-4Rより20kg以上軽い車重にも注目!

CF MOTO
500SR VOOM
中国でZX-4Rを筆頭に、400~500cc級の4気筒フルカウルが大人気だ。現地メーカーからも新作が相次いでおり、2024年にはCFMOTOが500SR VOOMを発売。東京モーターサイクルショー2025ではQJモータースが新型のSRK400RSを展示した。
なおSRK400RSの展示車は400ccオーバーで、今後400ccにスケールダウンする。ホンダの新型CBも中国では500、日本では400が発売される見込みだが、中国では400も展開するとのウワサだ。