クアルタラロが連続ポール獲得も、M.マルケスがスプリントで6連勝達成

地元ファンの大歓声に応えるクアルタラロ。
土曜日に行われた予選では、地元のヒーローが魅せた。母国凱旋を果たしたクアルタラロがレコードタイムを更新するスーパーラップを披露。前戦に続き連続でポールポジションを獲得してみせたのだ。マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)、アレックス・マルケスがフロントローを獲得している。
小椋藍(Trackhouse MotoGP Racing)はQ1敗退で19番グリッド。そして、今回ワイルドカード参戦を果たした中上貴晶(Honda HRC Test Team)は最後尾からスプリントをスタートする。

スプリントのスタート。サーキットの盛り上がりは最高潮に。
13周のスプリントレースは気温22度、路面温度は35度のドライコンディション。スタートではマルク・マルケスがトップに立つも、クアルタラロがターン3のライン取りでトップを奪い返す。
前戦同様、クアルタラロはオープニングラップから飛ばし、逃げ切る構え。スタートダッシュを決めて逃げるなか、2周目のターン3で4番手を走行していたフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)がスリップダウンしリタイアとなった。
レースはクアルタラロ、マルク・マルケス、アレックス・マルケスと続き、レースをリード。そのトップ3に接近していったのがルーキーのフェルミン・アルデゲル(Gresini Racing MotoGP)だった。

マルク・マルケスとバトルを繰り広げるクアルタラロ。
アルデゲルが徐々に距離を詰めていくなか、マルク・マルケスがクアルタラロに仕掛けていく。クアルタラロは隙を与えない走りをみせていたが、6周目のターン3からマルク・マルケスが仕掛けていき、バトルに発展。このバトルを制したマルケスがレースの折り返し地点でトップに躍り出た。
トップに立ったマルク・マルケスがギャップを築いていくなか、クアルタラロの背後にはアレックス・マルケスも迫っていく。そして8周目にはこの両者の順位が入れ替わり、マルケス兄弟がワンツー体制を構築した。
なんとか表彰台を確保したいクアルタラロだったが、好走が続いているアルデゲルが迫る。3位争いは激しくなっていくも、10周目のターン7で勝負あり。アルデゲルが3番手に浮上した。
2番手、3番手のバトルをよそに、マルク・マルケスがトップチェッカーを受けスプリントレース6連勝を達成。2位にアレックス・マルケス、3位にはアルデゲルが初の表彰台を獲得し、グレシーニレーシングの2台が表彰台を獲得している。

ドゥカティの表彰台独占は変わりないが、アルデゲルが自身初のスプリント3位を獲得。
小椋は14位、中上も16位とともに順位を上げるもポイントには届かず。決勝での巻き返しを図る。