大阪モーターサイクルショー2025で公開されたCB1000Fコンセプトだが、この企画が誕生する以前に開発されたのが、2020年に発表されたCB-Fコンセプト。このモデルがライダーの心に火をつけ“エフ”復活を求めるきっかけとなったのである。
文:オートバイ編集部
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ホンダ「CB-Fコンセプト」(2020年)特徴

画像: Honda CB-F CONCEPT 2020年・コンセプトモデル

Honda
CB-F CONCEPT
2020年・コンセプトモデル

市販化の期待も高かった夢のデザインスタディ

コロナ禍の影響でモーターサイクルショーの開催が見送られた2020年、ホンダが公開した衝撃的なバイクが、この「CB-Fコンセプト」だった。

「守り抜くCB・変革するCB」をテーマに開発され、前年に生誕60周年という大きな節目を迎えたCBシリーズのスピリットを体現する1台として、そしてこれからのCBのあるべき道を提案する1台として、このコンセプトモデルは誕生したのだった。

角ばったタンクからサイドカバーにかけての流れるようなボディラインがCB750Fの血統を感じさせる一方で、太くがっちりしたフロントフォークや、リアのプロアームを備え、最新のテクノロジーが存分に反映されていることも強くアピールしていた。

その出来栄えから誰もがそのまま市販化されるだろうと確信していたCB-Fコンセプトだったが、残念ながらその夢はかなわず、デザインコンセプトで終わってしまうことになる。しかし、世間をアッと言わせたこの1台が、今回のCB1000Fコンセプト誕生のきっかけとなるのである。

ホンダ「CB-Fコンセプト」(2020年)スタイリング解説

2020年のモーターサイクルショーで初公開され、センセーションを巻き起こしたCB-Fコンセプト。あいにく市販化には至らなかったが、ホンダの熱い情熱と“エフ”への想いは、今回のCB1000Fコンセプトにも受け継がれている。

画像: 流れるようなボディラインは、アングルによっては、グラマラスなCB1300にも通じる「表情」を見せ、CBらしさを見る者に感じさせる。

流れるようなボディラインは、アングルによっては、グラマラスなCB1300にも通じる「表情」を見せ、CBらしさを見る者に感じさせる。

画像: タンクの稜線とダックテールの上面の高さを揃えた、均整の取れたスタイル。直線基調のボディラインもすっきりした印象を与える。

タンクの稜線とダックテールの上面の高さを揃えた、均整の取れたスタイル。直線基調のボディラインもすっきりした印象を与える。

画像: 上半分のボディワークを見ると往年のCB750Fのようだが、下半分はCB1000Rのメカニカルコンポーネント。時代を超えたミックスが面白い。

上半分のボディワークを見ると往年のCB750Fのようだが、下半分はCB1000Rのメカニカルコンポーネント。時代を超えたミックスが面白い。

画像: フェンダーレスの状態だと、サイドカバーから一体化してつながり、すらりと伸びたテールカウルの伸びやかな美しさが際立つ。

フェンダーレスの状態だと、サイドカバーから一体化してつながり、すらりと伸びたテールカウルの伸びやかな美しさが際立つ。

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