文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、鶴身 健
ホンダ「CB1000Fコンセプト by モリワキエンジニアリング」の特徴

Honda
CB1000F CONCEPT by MORIWAKI ENGINEERING
鉄馬レースに参戦か? かなり実戦的な完成度
大阪モーターサイクルショー2025の会場で、スタンダード車と同時に公開されたカスタマイズ車両のひとつが、モリワキエンジニアリングが手がけたこのマシン。見ての通りレース参戦をイメージしたカスタマイズで、そう遠くないうちに実戦に出てきそうな完成度で会場の注目を浴びていた。
九州で開催されているホビーレースに「鉄馬」レースがある。参加条件はただひとつ、鉄フレームであること、というレースで、モリワキはこのレースにZ900RSで参加しているのだが、今回公開されたこのカスタマイズコンセプトは、そんな鉄馬レースにすぐにでも参加できそうな造りをしていた。
モリワキ製のBLADEマフラーにナイトロンサスを装備、フロントキャリパーもブレンボ製とした仕様で、ハンドルはセパハン、ステップもバックステップを装着。ちなみにゼッケン「30」はモリワキが鉄馬レースに参戦していた際の数字で、メーターバイザーには「IRON HORSE」のロゴも入っている。近いうちに雄姿が拝めるかも?
ホンダ「CB1000Fコンセプト by モリワキエンジニアリング」の注目ポイント

カスタマイズと言うよりレーサーと言った方がいい気がするカスタム車。すぐにでもレースで活躍しそうな即戦力マシンだ。

メーターバイザー下部にはゼッケン「30」の表記。ヘッドライトは若干下方にマウントされ、ステーやライトリングはモリワキ製。

トップブリッジはブラック仕上げのモリワキ製に変更、ハンドルもセパレートハンドルとなる。左のスイッチボックスはノーマル。

タンク形状はスタンダードだが、モリワキカラーに変更しただけで大きくイメージが変わって見える。タンクとフレームの間のカバーはカーボン調。

アンダーカウルはオイルキャッチタンクも兼ねるトレータイプ。フレームスライダーはモリワキ製、ケースガードはGB Racing製。

大型の湾曲ラジエターはコーヨーラド製。クイックシフターはホーネット用と思しき純正が使われているのにも注目!

エキゾーストはモリワキ製のBLADE。スラッシュカットデザインのスリムなサイレンサーで、エンドピースはカーボン製だ。

フォークはインナーチューブにチタンコートを施し、ナイトロンのカートリッジを組んだもの。キャリパーはブレンボ製Stylema。

フロントフォーク左右には小型のウイングレットも装着。効果のほどは不明だが、細かい部分にも手の入った凝った仕上がりだ。

スイングアームは補強の入ったアルミ製のやぐらタイプに変更。タイヤはピレリのスーパーコルサSC1に換装されていた。

リアショックはナイトロンのレースプロ。一部パーツをモリワキカラーに変更したスペシャルだ。リンクもオリジナルを装着。

シート形状はノーマルのようだが、表皮は滑りにくいバックスキン調のものに張り替え。ゼッケンプレートには大きく「30」と入る。

ゼッケン30番、モリワキカラーに彩られたマシンは即レース出場可能なレベル。程なくしてサーキットでその雄姿を見られそうだ。奥にあるのは同時に公開された「CB1000Fコンセプト」。