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ヤマハ「トレーサー9 GT+ Y-AMT」2025年モデルの特徴

YAMAHA
TRACER9 GT+ Y-AMT ABS
2025年モデル
総排気量:888cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
シート高:845/860mm
車両重量:232kg
発売日:2025年5月28日(水)
税込価格:198万円
「Y-AMT」がアダプティブクルーズコントロールと連動し、長旅をサポート
2023年10月に国内販売が開始された「トレーサー9GT+」。排気量888ccの並列3気筒エンジンを搭載したトレーサー9GTをベースに、先進装備を満載し、新たなヤマハ製スポーツツアラーのフラッグシップモデルとなった。
ミリ波レーダーを活用したACC(アダプティブクルーズコントロール)やUBS(ユニファイドブレーキシステム)はすでに搭載されていたが、2025年モデルではさらに最新の装備がさまざま採用されている。
まず2025年モデルは車名が変わり「トレーサー9GT+ Y-AMT」となった。2024年にMT-09で初めて採用された電子制御シフト機構「Y-AMT(ヤマハ・ オートメイテッドマニュアルトランスミッション)」を搭載。クラッチ操作不要でシフトチェンジができ、AT限定の大型自動二輪免許でも運転ができる。


トレーサー9GT+のY-AMTは、アダプティブクルーズコントロールと連動し追従走行中にもシフトアップやシフトダウンを自動で行なう。これは二輪車では世界初の制御機構となる。
ミリ波レーダーを活用した新機能としてFCW(フォワードコリジョンワーニング)も搭載。前方衝突のリスクが高まった際、2段階でその危険をライダーへ警告する。レベル1では、メーターに警告を表示し、ライダーに減速、もしくは回避を促す。それでもライダーの認知が遅れる場合、レベル2としてリアブレーキを瞬間的に加圧して車体の挙動として危険を知らせる運転支援システムだ。

さらにミリ波レーダー機構は車体後方にも追加された。これにより、四輪車では一般的になってきたBSD(ブラインドスポットディテクション)を搭載。ミラー内に設置されたインジケーターで後方からの車両の接近を知らせてくれる。

またヤマハ車としては初のVHC(ビークルホールドコントロール)も採用。これは坂道での停止時や発進時のブレーキ操作をアシストする機構。足つきに不安を感じる場合は、とくにありがたく感じる電子制御システムだ。

TPMS(タイヤ空気圧監視システム)も新たに搭載。7インチの高輝度TFTメーターでいつでも空気圧の状態が確認できる。車体の変更点は、先に発表された新型トレーサー9GTに準じた内容で、新設計シートや新形状の大型電動スクリーン、マトリクスLEDヘッドライト、新型ホイール、延長したリアフレームなどが採用され、快適性や安全性を高めている。サイドパニアは標準装備される仕向地もあるが国内ではオプション扱いとなった。
ボディカラーはブラックメタリックX(ブラック)とダークパープリッシュブルーメタリックU(ダークブルー)の全2色。車両価格は税込198万円。
