1978年の誕生から、2021年まで実に40年以上も生産され続けた、日本を代表するロングセラーのひとつがSR。空冷シングルの鼓動と、シンプルながら機能美に満ちたスタイルで、たくさんのライダーを虜にしてきた名車を振り返ってみよう。
まとめ:オートバイ編集部
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ヤマハ「SR400ファイナルエディション」特徴

画像: YAMAHA SR400 FINAL EDITION 2021年 総排気量:399cc エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒 シート高:790mm 車両重量:175kg 発売当時価格:60万5000円

YAMAHA
SR400 FINAL EDITION 
2021年

総排気量:399cc
エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒
シート高:790mm
車両重量:175kg

発売当時価格:60万5000円

長い時を経て醸された唯一無二の存在感と魅力

兄貴分の500と共にSR400がデビューしたのは1978年。スリムな車体にオフロードモデル・XT500ベースの空冷単気筒を搭載した、国産初のシングルスポーツだったが、当時の400ccクラスの花形バイクは高性能な4気筒モデルが中心で、当時は注目もそちらに集まりがちだった。

しかし、1980年代に入ると、クラシカルなスタイルや、キックスターターのみのエンジンといったレトロな機構が注目され、旧車風カスタムのベース車として大ブレイク。初代モデルではフロントにディスクブレーキを装備していたのが、2型ではわざわざ新たにドラムブレーキが標準とされるほどだった。

画像: ヤマハ「SR400ファイナルエディション」特徴

やがてクラシックカスタムのブーム自体は次第に落ち着いたが、飽きの来ない美しいスタイリングや単気筒らしい乗り味など、現代のモデルにはないSR本来の魅力は色褪せず、幅広い層のライダーに愛されるようになっていった。

最終的には4度のフルモデルチェンジを受けながら、2021年のファイナルエディションまでその生産は続いたのだった。

ヤマハ「SR400ファイナルエディション」各部装備・ディテール解説

画像1: 分厚いロングシート、メッキ仕上げのフェンダーなど、デビュー当時の雰囲気をそのまま継承したクラシカルなスタイリング。

分厚いロングシート、メッキ仕上げのフェンダーなど、デビュー当時の雰囲気をそのまま継承したクラシカルなスタイリング。

画像: オーソドックスなハロゲンヘッドライトに大きなレンズのウインカー。フロントマスクの表情は登場時から変わらない。

オーソドックスなハロゲンヘッドライトに大きなレンズのウインカー。フロントマスクの表情は登場時から変わらない。

画像2: 分厚いロングシート、メッキ仕上げのフェンダーなど、デビュー当時の雰囲気をそのまま継承したクラシカルなスタイリング。

分厚いロングシート、メッキ仕上げのフェンダーなど、デビュー当時の雰囲気をそのまま継承したクラシカルなスタイリング。

画像: 空冷単気筒、シングルカム、2バルブというシンプルなメカはデビュー時からそのまま。2010年の4型からはFIも採用されている。

空冷単気筒、シングルカム、2バルブというシンプルなメカはデビュー時からそのまま。2010年の4型からはFIも採用されている。

画像: 2018年からブローバイガスを燃料タンクに戻すキャニスターが標準装備された。エンジン後方の丸いパーツがキャニスター。

2018年からブローバイガスを燃料タンクに戻すキャニスターが標準装備された。エンジン後方の丸いパーツがキャニスター。

画像: 美しい仕上げのマフラーは、音響解析技術を用いて心地よい排気音を実現。エキパイは中空二重管という凝った構造となっている。

美しい仕上げのマフラーは、音響解析技術を用いて心地よい排気音を実現。エキパイは中空二重管という凝った構造となっている。

画像: 1985年の2型以降、フロントは18インチ。18インチ化以降フロントブレーキはドラムだったが、2001年からはディスクに。

1985年の2型以降、フロントは18インチ。18インチ化以降フロントブレーキはドラムだったが、2001年からはディスクに。

画像: リアサスペンションはオーソドックスな2本ショックで、調整機構はプリロードのみ。チェーンケースは美しいメッキ仕上げだ。

リアサスペンションはオーソドックスな2本ショックで、調整機構はプリロードのみ。チェーンケースは美しいメッキ仕上げだ。

画像: スリムでプレーンな形状のシート。メッキ仕上げの大きなグラブバーが標準装備されているほか、ヘルメットホルダーも備える。

スリムでプレーンな形状のシート。メッキ仕上げの大きなグラブバーが標準装備されているほか、ヘルメットホルダーも備える。

ヤマハ「SR400ファイナルエディション」主なスペック・発売当時価格

全長×全幅×全高2085×750×1100mm
ホイールベース1410mm
最低地上高130mm
シート高790mm
車両重量175kg
エンジン形式空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
総排気量399cc
ボア×ストローク87.0×67.2mm
圧縮比8.5
最高出力18kW(24PS)/6500rpm
最大トルク28N・m(2.9kgf・m)/3000rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式5速リターン
キャスター角27゜40'
トレール量111mm
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・ドラム
タイヤサイズ(前・後)90/100-18M/C 54S・110/90-18M/C 61S(前後チューブタイプ)
発売当時価格60万5000円《リミテッドは74万8000円》(消費税10%込)

まとめ:オートバイ編集部

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