この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされるネオクラシック&ロードスポーツモデルのノミネート車をまとめて紹介します。
Honda CB1100 EX Final Edition
H-004(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
CB1100をベースに、18インチの前後ホイールをワイヤースポークに変更しクラシカルな雰囲気を演出。
フランジレス構造の美しい燃料タンクやアルミ製サイドカバーなど質感にこだわった各部パーツを採用しているのが特徴。このファイナルエディションで生産終了になった。
Honda CB1100 RS Final Edition
H-005(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
CB 1100のスポーティな走りを追求したグレードがRS。前後のキャストホイールは17インチでワイドサイズのタイヤを装着。
専用セッティングのサスやアルミ製スイングアームを備え、ABSとグリップヒーター、ETC 2.0車載器が標準装備される。ファイナルエディションで生産終了となった。
Honda HAWK 11
H-007(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
一体成型FRP製のロケットカウルと低いグリップ位置のセパレートハンドルなど、カフェレーサー風の佇まいが特徴。
エンジンはアフリカツイン系のユニカム並列2気筒が搭載され、「スロットルバイワイヤシステム」「ライディングモード」「Hondaセレクタブルトルクコントロール」など電子制御技術を搭載。
フロントの倒立フロントフォークはショーワ製SFF-BPを装備するなど足まわりも充実。6速マニュアルのみで、操る楽しみを優先した仕様も魅力となっている。
YAMAHA XSR900 ABS
Y-006(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
2022年のフルモデルチェンジで1980年代のレーシングマシンのようなテイストの外観となったXSR900。
令和2年排出ガス規制に適合した並列3気筒エンジンは、888ccへと排気量がアップ。トラクション、スライド、リフトのコントロールシステムを織り込んだECU採用により電子制御も進化した。
フレームは新設計され、従来から55mm延長されたスイングアーム、約700g軽量化された前後ホイール、専用セッティングの倒立フロントフォークなど足まわりも強化されている。
YAMAHA XSR900 GP ABS
Y-007(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ヤマハのスポーツヘリテイジモデルシリーズに新たに登場したXSR900GP。1980年代のグランプリシーンで培ってきたレースの歴史やその精神を表現したモデルは、カウルやガソリンタンク、ハンドルとひとつひとつの形状にも拘った作りが特徴。
基本メカニズムはXSR900をベースとするも、フレームはエンジンを懸架するブラケット部の肉厚を変更するなど、剛性バランスをチューニング。
MT-09譲りのCP3エンジンを搭載し、クイックシフター、スリッパークラッチも用意される。カラーは当時のレーシングカラーをイメージさせるシルキーホワイトとダークグレーの2色。
ワイズギアからスモークスクリーンやアンダーカウルキット、シートカウルなどの外装類からローダウンリンクやETC車載器などアクセサリパーツも豊富に用意される。
Kawasaki Z900RS/Z900RS SE/Z900RS YELLOW BALL EDITION
K-007(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
名車・Z1の姿を現代に復活させ、Z900ベースの現代的メカニズムと組み合わせたネイキッドスポーツ。トレリスフレームに搭載される948ccの並列4気筒エンジンは中低速重視のセッティングが施され、足まわりは前後17インチホイール、フロントは倒立フォークとブレーキにはラジアルマウントキャリパーを採用。
2017年12月にブラウン×オレンジの「火の玉」カラーを彷彿とさせる初代が登場。2019年には「タイガー」カラー、2022年にはSEに「イエローボール」が登場。歴代のカラーリングを再現したモデルが発売されてきた。
そして、2024年モデルではキャンディーグリーンをベースとしたイエローボールエディションが登場しスタンダードのZ900RSにもZ1のグラフィックをブルーでアレンジしたカラーをラインアップ。
オーリンズ製の前後サス、ブレンボ製ブレキーキャリパーを標準装備し足まわりを強化した「RS SE」も用意されている。
Kawasaki Z900RS CAFE
K-008(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ビキニカウルとローポジションハンドル、段付きシートでZ900RSをカフェレーサースタイルに変身させたモデル。マフラーまわりをヘアライン仕上げとし、ステーの短いバックミラーやエンジンカバーのエンブレムはカフェ専用装備。
2023年モデルで新排出ガスに適応、2023年7月発売の2024年モデルでは価格が改定され継続販売されている。
Kawasaki W800
K-009(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
空冷バーチカルツインエンジンや鋼管フレーム、19インチフロントタイヤなど、重厚でクラシカルなスタイリングが魅力のW800のスタンダードモデル。
リアブレーキはディスク化され、センタースタンド、グリップヒーターも標準装備。2023年9月にはカラーとグラフィックに変更を受け2色のラインアップとなった2024年モデルがリリースされた。
「STREET」「CAFE」のバリエーションモデルはラインアップから外れた。
Kawasaki MEGURO K3
K-010(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
1924年から大排気量モデルを生産し、当時のライダーの憧憬の的となっていたメグロ。1960年代に一世を風靡したそのメグロブランドが2021年に復活し、このメグロK3が登場した。
W800をベースとした車体に、銀鏡塗装が施された上質なタンク、などカワサキが築き上げてきた最新のテクノロジーやクラフトマンシップが惜しげもなく注ぎこまれた。
2024年モデルでは車体価格が4万4000円アップとなった。