この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、排気量800~1000ccクラス以上のスポーツネイキッドモデルをまとめて紹介します。
Honda CB1000 HORNET
H-013(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
2023年のEICMAにてお披露目されたCB1000ホーネットはストリートファイターをコンセプトとしたモデル。鋭い眼差しのフロントマスクに、2017年に登場したCBR1000RR-R(SC77)のエンジンをベースとしたエンジンを搭載。ホーネットシリーズ初のリッターモデルとして日本への導入が注目されている一台だ。
Honda CB1000R/CB1000R Black Edition
H-014(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
新世代CBシリーズの頂点に立つスポーツネイキッド。CBR1000RR譲りのパワフルなエンジン、スチール製モノバックボーンフレーム、SFF-BP倒立フォークやモダンなカフェレーサー風のスタイリングでスラントさせた薄型LEDヘッドライトの形状などが特徴。
スマートフォンとブルートゥースで連携し、音声入力による操作も利用できるホンダ・スマートフォン・ボイス・コントロール(HSVCS)やクイックシフターなども採用する。カラーバリエーションは全2色の設定。
YAMAHA MT-10 ABS/MT-10 SP ABS
Y-003(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
スーパースポーツ・YZF-R1譲りのCP4エンジンなどのメカニズムをベースに、ストリート走行を重視して設計されたネイキッドスポーツ。
2016年にデビュー、初のモデルチェンジを受けた国内仕様は2022年10月にリリースされ、新排出ガス規制に適応した最新のYZF-R1をベースとするエンジンを搭載。設定した最高速度に制限できる「YVSL」やクルーズコントロールなど多彩な電子制御デバイスやクイックシフターも新たに採用。また、メーターはフルカラーの4.2インチTFTとなっている。
さらに、従来モデルと同様に上級仕様の「SP」も設定。オーリンズ製スプールバルブ内蔵の電子制御サスペンションを採用。
レバー、ハンドルなどをブラックとし、リアアームはバフ&クリア塗装を施すなど、YZF-R1Mとイメージを共有する専用のカラーグラフィックを採用する。2024年モデルは新色が設定され全3色、SPは継続販売となっている。
YAMAHA MT-09 ABS/MT-09 SP ABS
Y-005(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
今年で発売から10周年を迎えたヤマハを代表するロードスポーツモデルのMT-09がフルモデルチェンジ。
"The Knight Horse(騎馬)"をコンセプトに開発された車体は特徴的なフロントマスクをはじめ、シャープな造形となった新型燃料タンク、ライディングポシジョンの変更などを経て新世代のMTとして登場した。
ポジションの変更に伴い車体剛性バランスの見直しとサスペンションもリセッティング。その他にも5インチフルカラーTFTメーター、Type-CのUSBソケット、操作性を向上させた新設計ハンドルスイッチ、新機能を搭載したフラッシャーなどの便利な機能も用意された。
カラーリングはダークグレー、ブルー、マットダークグレーの3色がラインアップ。KYB製フォークにオーリンズ製リアショックを装備するSPは、2024年7月24日発売予定となっている。
SUZUKI GSX-S1000
S-006(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
GSX-R1000譲りの優れた動力性能、軽快なハンドリング、そして個性的なスタイリングを併せ持つスズキの高性能ネイキッドがGSX-S1000。
2021年モデルでシャープなイメージの直線的スタイリングに一新。基本的なメカニズム面は従来モデルをブラッシュアップ、エンジンは電子制御スロットルとスロットルバイワイヤを採用し、トラクションコントロールも高性能化。
2024年モデルではカラー変更を受け、マットソードシルバーメタリックを含む全3色のラインアップとなった。
SUZUKI KATANA
S-008(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
GSX-S1000のメカニズムをベースとして2019年に復活を果たした現行カタナは、個性的なスタイルと現代的な高性能を併せ持ち、多くのライダーから支持されているスポーツネイキッド。
2022年モデルからは平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応しながら、最高出力を向上。電子制御システムS.I.R.S(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)を新搭載し、出力特性を3モードから選択可能なSDMS、トラクションを5段階から選択可能なSTCS、双方向クイックシフトシステムを採用。
新型液晶ディスプレイは環境照度により文字盤の色をアンバーかホワイトに切り替え表示できる。
SUZUKI GSX-8S
S-010(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
オールラウンドな次世代ミドルネイキッドのロードスター。排気量775cc、DOHC4バルブヘッドを備える新しい水冷並列ツインエンジンは270度クランクを採用して2気筒らしいパンチの効いたフィーリングを実現。高剛性のスチール製バックボーンフレームを中核に、コンパクトで軽量。
ダイレクトで優れたコントロール性を狙った車体、最新の電子制御デバイスを統合したS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)により、快適で安全なライディングをサポート。縦に2灯配置されたLEDヘッドライトを採用したフロントマスクをはじめとしたシャープで独創的なスタイリングと合わせ、ベーシックスポーツとして支持される1台だ。
2023年3月に国内モデルが発売され、2024年2月にはカラー変更を受けた2024年モデルが発売された。
Kawasaki Z H2/Z H2 SE
K-004(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ニンジャH2シリーズから、強烈なパワーを発揮するスーパーチャージャー付きの水冷直4エンジンを受け継ぐハイパフォーマンス・ネイキッド。外観はZシリーズに共通する「Sugomi」スタイルと呼ばれるアグレッシブなスタイリングが採用されている。
2020年4月に国内に導入され、2021年4月にはKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)、ショーワのスカイフックEERA(電子制御ライドアジャスト)テクノロジーなど電子制御技術を搭載して、サスペンションを高性能化した上級グレードのSEが登場。
2022年モデルではETC2.0を標準装備、2023年モデルでは平成23年排出ガス規制に対応し、2024年モデルではカラー変更を受けたスタンダードと価格改定で継続販売のSEの2バージョンのラインアップとなった。
Kawasaki Z900
K-006(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
「Sugomi」デザインのスーパーネイキッド。2020年にフルモデルチェンジを受け、外観、エンジン、フレームを見直し、トラコンとパワーモードを統合してコントロールするインテグレイテッドライディングモード、スマートフォン接続可能なカラー液晶メーターや、ETC2.0車載器を標準装備。
2024年モデルはカラー&グラフィックを変更し、OHLINS製リアサスペンションを標準採用する「PLAZA EDITION」もリリースされている。