この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、リッタークラスのスーパースポーツバイクをまとめて紹介します。
Honda CBR1000RR-R FIREBLADE/CBR1000RR-R FIREBLADE SP
H-012(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
2020年に登場したCBR1000RR-Rは、MotoGPマシン・RC213V譲りの最新テクノロジーを取り入れたスーパースポーツ。
999cc水冷並列4気筒エンジンは、ボア×ストロークにRC213Vと共通の超ショートストローク設定を採用。フレームは「しなり」を重視、電子制御デバイスはより高精度、高機能に進化した。
精悍なスタイリングも、RC213Vで得られたノウハウをもとに高速走行での空力特性を重視したもの。オーリンズ製の電子制御サスを装備した上級モデル・SPもラインアップされている。
2024年モデルではエンジンの熟成を進め中速域での加速性能を向上、フレーム部材も見直され車重を軽量化させるなどの仕様変更を受けた。また、ウイングレット、ミドルカウル、アンダーカウルを新設計し、空力特性も見直されている。
YAMAHA YZF-R1 ABS/YZF-R1M ABS
Y-002(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ヤマハ製スーパースポーツのフラッグシップモデル。2020年モデルでマイナーチェンジを受け、新しいシリンダーヘッドやインジェクターの位置変更など、大幅に改良されたエンジンを採用。
ユーロ5排出ガス規制に適合させながら、さらなる高回転化への対応も図り、スロットルの開け始めからのリニアなフィーリングとトルクを感じやすい特性を実現している。
前後サスは設定を変更、電子制御システムにはエンジンブレーキマネジメントとブレーキコントロールを追加するなど、改良の手は全身に及んでいる。
また、電子制御サス・ERSを組み合わせたオーリンズ製サスペンションを採用した上級モデル・YZFーR1Mもマイナーチェンジされ、デザインを一新したカウルとテールカウルはカーボン製を採用している。2024年モデルではカラー変更を受け、R1が2色、R1Mが1色の設定となっている。
SUZUKI GSX-R1000R ABS
S-004(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
シリーズの最高峰モデルとして2017年に6回目のフルモデルチェンジをしたGSX-R1000R ABS。
エンジンは、可変バルブタイミング機構・SR-VVTなど新技術を大胆に取り入れ、国内仕様でも最高出力197PSを発揮。現在は生産を終了している。
Kawasaki NINJA ZX-10R/NINJA ZX-10R KRT EDITION/NINJA ZX-10R 40th ANNIVERSARY EDITION
K-005(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
カワサキの最新技術を結集して開発されたスーパースポーツ。2021年型でレースポテンシャルの向上を狙って、カウル一体型ダクトウイングを装備。
優れた空力性能とダウンフォースを発生する先進的な空力技術を取り入れたカウル形状が採用された。車体のジオメトリーも見直され、細部を熟成したエンジンには空冷オイルクーラーを装備している。
2023年8月発売の2024年モデルはカラー・グラフィックが変更され、スタンダードのNINJA ZX-10Rと世界選手権に挑むカワサキワークスチームのカラーリングが施されたKRTエディションの2バリエーション、さらにNINJAシリーズの 40周年を記念するカラーリングのスペシャルモデルが2023年12月にラインアップされた。