この記事では、同企画内で「50クラス(~50cc)」にカテゴライズされるホンダ・ヤマハ・スズキの一部ノミネート車をまとめて紹介します。
Honda Super Cub 50/Super Cub 50 PRO
H-054(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ビジネスシーンはもとより、趣味性の高いアイテムとしても堅実な人気を維持する伝統の1台。
2017年にフルモデルチェンジを受け、伝統のスチール製バックボーンフレームに樹脂製外装を組み合せた車体、LED採用の丸型ヘッドライト、環境性能を向上させた空冷単気筒エンジンを採用。自動遠心クラッチ採用によりペダルを踏み込むだけで変速操作可能なクラッチレスの4速ミッションを搭載する。
2022年6月にはカラーチェンジされた2022年モデルが発売され、同時に配達業務向けモデルのPROも仕様変更を受けた。両モデルともにマフラープロテクターがブラック仕上げとなり、スタンダードのスーパーカブ50では従来メッキ仕上げだったリアキャリアもブラックカラーとなった。
Honda CROSS CUB 50/CROSS CUB 50・くまもんバージョン
H-055(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ヘビーデューティ感あふれるヘッドライトガードを備え、軽快さを重視したレッグシールドを持たないスタイリングが特徴のクロスカブ。14インチの前後ホイールを採用し、シート高も740mmと低く設定されているのも魅力。
また熊本県のPRマスコットキャラクター「くまモン」をイメージしたカラーリングの「くまモンバージョン」もラインアップされている。両モデルともエンジンなどの基本コンポーネントはスーパーカブ50と共通。
2022年モデルではカラーチェンジが行われ、従来モデルではクロームメッキされていたマフラーガードとリアキャリアがブラック仕上げとなり、スタンダードのボディカラーも一新され、2色展開となった。くまモンバージョンは従来どおりにグラファイトブラック1色でレッドの差し色が目を引くポイントとなっている。
Honda GIORNO / GIORNO くまモンバージョン
H-056(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
お洒落で愛らしいデザインと取り回しやすい車体サイズが魅力の50ccスクーター。環境性能と力強いパワー特性を合わせ持つeSPエンジンを搭載し、アイドリングストップシステムを標準搭載。現行の2022年モデルではフロントエンブレムのデザインを統一。
色変更も行われて全5色のラインアップとなり、くまモンバージョンも継続発売されている。
Honda Dunk
H-057(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
若者を中心とした年齢層に人気のモデルで、2014年のデビュー以来長く支持されているスタイリッシュスクーター。
グローブボックス内のアクセサリーソケットをはじめ、容量が大きいラゲッジボックス、フラット形状シートなど使い勝手は良好で、扱いやすく環境性能にも優れた水冷eSPエンジンによるキビキビした乗り味も魅力。
Honda TACT/TACT BASIC
H-058(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
水冷eSPエンジンを搭載するベーシックな50ccスクーター。容量20Lのシート下収納スペースなど実用性も高い。「ベーシック」はノーマルからシート高を15mm低く設定したバリエーションモデル。タクトが1色、ベーシックは継続の1色を含め全5色の設定となっている。
Honda EM1e:
H-062(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ホンダとしては初の国内一般向けに販売を開始した、原付一種相当の電動パーソナルコミューター。ホンダモバイルパワーパックe:を1個使用し、満充電で53km(30km/h定地走行テスト値)を実現。スタイリングは直線基調のスッキリしたデザインで、ボディカラーは2色を用意。
2024年4月1日より「Honda Mobile Power Pack e:」の価格改定により、メーカー希望小売価格が変更された。
YAMAHA JOG/JOG Deluxe
Y-034(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
1983年の初登場以来、ヤマハ50ccスクーターの定番であるジョグ。2023年モデルは新色をラインアップし全5色に。ジョグ デラックスはアイドリングストップ・システムを搭載して、上質感のあるシートや立体エンブレムを採用した上級グレードとなる。
YAMAHA Vino
Y-035(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
丸みを帯びた愛らしいレトロポップなスタイリングと、豊富なカラーリングで長年人気となっているファッショナブルスクーター・ビーノ。
普段使いで便利なアクセサリーソケット内蔵のグローブボックスや500mlのペットボトルが収納できるインナーボックス、容量約20Lのシート下収納などの装備や、環境に考慮したアイドリングストップ・システム、バランスよくブレーキを調整するコンビブレーキなどの機能面も充実。
より利便性を上げるウインドシールドやリアキャリアなどのアクセサリーもリリース中。2024年モデルでは新たにレッド、マットブルー、ライトブルーの3色が追加となり、継続色のベージュ、ブラウン、ブラックを合わせて6色ラインアップとなった。製造は本田技研工業が担当している。
YAMAHA E-Vino
Y-037(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
ビーノの電動スクーター版。優れた出力制御によるスムーズな加速や極低速での扱いやすさはコミューターとして高い完成度を備える。シート下トランクスペースにバッテリーが配置され、予備のバッテリーを1本収納可能。
現行モデルは従来モデルと比べ1.2倍にバッテリーの容量が増えたことで、一充電で走行可能な距離が3km伸びて32kmになった。
SUZUKI Address V 50
S-033(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
スポーティなルックスが特徴の原付一種スクーター・アドレスV50は、優れた燃費を発揮する49ccの空冷単気筒SEPエンジン、変速特性の最適化で実現した力強い加速とコンパクトボディを活かした機動力、シート下収納スペース、フロントインナーラックなどで実現される優れた機能性が魅力。なお、2023年10月1日に価格が改定された。
SUZUKI Let's
S-034(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
生活の道具としての使いやすさ、質の高さにこだわって開発された50ccスクーター。シンプルで愛らしいスタイリングが目立つ軽量ボディに、フルフェイスヘルメットが横向きに収納できる大容量シート下トランクを装備。4.8Lという大きな燃料タンクは、好燃費の空冷SEPエンジンとの組み合わせで航続距離も長い。アドレスV50同様に、2023年10月1日に価格が改定された。
SUZUKI Let's BASKET
S-035(ジャパンバイクオブザイヤー2024 投票番号)
25Lという大型フロントバスケットを装備し、買い物用途に特化した50ccスクーターであるレッツ・バスケットは、利便性の高さで定評のあるスタンダードなレッツをベースに、買い物に便利な前かごを装着。前かごはロール式のシャッターを備えて荷物の飛び出しを防止。
レッツが備えている大きなシート下収納などもそのまま継承しているので収納力は抜群だ。他の原付一種モデルと同様に、2023年10月1日に価格が改定されている。