文:太田安治/写真:南 孝幸
クシタニ「K-2420 リーテストブルゾン」テスト&レポート
シンプルデザインと軽い着心地のストリート向け3シーズンジャケット
ライディングジャケットにはライダーの安全性だけでなく、快適性、ファッション性も求められる。クシタニの新製品「リーテストブルゾン」はストリートユースに適した構成で、サッと着用して気軽に出かけられることが魅力。
表地はナイロン100%で、初期耐水圧1万mm、透湿性1万g/㎡/24hの防水透湿性を備えたもの。裏地は肌触りが良く、インナーウエアの滑りもいいポリエステルメッシュを採用している。
ライディングジャケットとしては珍しいのが襟と袖、裾にリブシャーリングを採用していること。袖口にファスナーがないのでスムーズに着脱でき、フィット感もいい。
全体のフォルムはシンプルな3シーズンジャケットだが、前合わせにファスナーが2本あり、外側のファスナーで留めれば大型のエアインテークとして機能。背中の両サイドにある縦長のファスナーを開けば大型エアアウトレットとなり、夏場まで対応できるベンチレーション性能が得られることも特徴だ。
肩と肘には薄手ながらCE規格に適合したプロテクターを、背中にはベンチレーション性能の高いソフトパッドを標準装備。さらに別売のブレストパッドも面ファスナーで簡単に装着できるから、安全性も充分。
試しにプロテクター類をすべて外すとかなり軽量コンパクトになったので、真夏、真冬のツーリングにスペアとして携行し、外気温が大きく変わったらプロテクターを入れ替えて着るのもアリだと思う。街中でも違和感のないデザインとあわせ、使い勝手の良い仕上がりだ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
前合わせ部のインテークと背中両サイドのアウトレットによるベンチレーション効果は想像以上。さらに上腕部にインテークがあれば、夏場も快適になりそう。腰部分にあるリフレクターももう少し大きいと安心できる。
文:太田安治/写真:南 孝幸