ジャパンモビリティショー2023に登場したカワサキの本格EVスポーツ、ニンジャe-1が2024年1月に発売された。EVならではの強力なダッシュが楽しめる上、400クラスなみのサイズのボディを持ち、スポーツ性能もお墨付き。初乗りレポートをお届けする。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

カワサキ「Ninja e-1」ライディングポジション・足つき性

シート高:785mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

画像1: カワサキ「Ninja e-1」ライディングポジション・足つき性

体格や乗り方に対応する「エルゴフィット」を導入

ニンジャ250/400ベースの車体でポジションは軽い前傾姿勢となり、足つき性も良好。ライダーの体格や好みに合わせてハンドル、ステップ、シートを交換または調整できる「エルゴフィット」の仕組みが取り入れられた。

画像2: カワサキ「Ninja e-1」ライディングポジション・足つき性

カワサキ「Ninja e-1」各部装備・ディテール解説

画像: 車体のベースはニンジャ400で、ルックスはニンジャ400/250に非常に近いもの。カラーは専用のメタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン。EVなのでガソリンエンジン車のようなマフラーがなく、リアビューはすっきりした雰囲気。このアングルからでも、車体のスリムさがより強調されて見える。

車体のベースはニンジャ400で、ルックスはニンジャ400/250に非常に近いもの。カラーは専用のメタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン。EVなのでガソリンエンジン車のようなマフラーがなく、リアビューはすっきりした雰囲気。このアングルからでも、車体のスリムさがより強調されて見える。

画像: このグラフはeブースト作動時のイメージ図。ROAD、ECO、どちらのモードでも、ボタンを押せば、連続で最大15秒間、強力なダッシュ力を得られるシステムだ。

このグラフはeブースト作動時のイメージ図。ROAD、ECO、どちらのモードでも、ボタンを押せば、連続で最大15秒間、強力なダッシュ力を得られるシステムだ。

画像: ブラシレスモーターは非常にコンパクトな設計。最大出力は12PSで、原付二種のスポーツバイクに近いスペックとなっている。バッテリーは並列で2個接続される。

ブラシレスモーターは非常にコンパクトな設計。最大出力は12PSで、原付二種のスポーツバイクに近いスペックとなっている。バッテリーは並列で2個接続される。

画像: 通常の燃料タンクの位置にあるカバーを開けると、中にはストレージボックスがあり、その下にバッテリー収納スペースがある。バッテリーは立てた状態で2個装着可能。

通常の燃料タンクの位置にあるカバーを開けると、中にはストレージボックスがあり、その下にバッテリー収納スペースがある。バッテリーは立てた状態で2個装着可能。

画像: フロントのディスク径はΦ290mmで、ニンジャ400より20mm小径。タイヤサイズは細身の100/80-17で、これはニンジャ250SLなどと同じ。タイヤはIRCのロードウィナー。

フロントのディスク径はΦ290mmで、ニンジャ400より20mm小径。タイヤサイズは細身の100/80-17で、これはニンジャ250SLなどと同じ。タイヤはIRCのロードウィナー。

画像: リアタイヤのサイズは130/70-17で、ニンジャ400より2サイズ細い、ニンジャ250SLと同じ太さ。これは、前後タイヤを細いサイズとすることで駆動抵抗を減らし。消費電力を抑えようとする狙いもあるようだ。

リアタイヤのサイズは130/70-17で、ニンジャ400より2サイズ細い、ニンジャ250SLと同じ太さ。これは、前後タイヤを細いサイズとすることで駆動抵抗を減らし。消費電力を抑えようとする狙いもあるようだ。

2つの走行モード+「e-BOOST」を用意

EVならではの特徴として、ニンジャe-1は使用状況に合わせてモーター出力の強さを2つのモードから選択できるようになっている。最も多く使われるであろう「ROAD」モードであれば、交通の流れにスムーズに乗ることが可能。バッテリー残量が気になるときには「ECO」モードが便利で、両モードとも、加速が必要な時はボタンでeブーストを最大15秒間使えるほか、押し引きの際に便利なウォークモードも用意されている。

画像: 走行モードは通常の「ROAD」と消費電力を抑える「ECO」の2つ。最高速はROADで88km/h、ECOで64km/hと発表されている。

走行モードは通常の「ROAD」と消費電力を抑える「ECO」の2つ。最高速はROADで88km/h、ECOで64km/hと発表されている。

画像: eブースト作動中の表示。中央のグラフが青くなっている間が作動中で、1回の使用で連続15秒まで使うことができる。

eブースト作動中の表示。中央のグラフが青くなっている間が作動中で、1回の使用で連続15秒まで使うことができる。

画像: 押し引きなどの取り回しに便利なウォークモード。スロットルを開けると約5km/hで前進、逆側に回すと約3km/hで後退する。

押し引きなどの取り回しに便利なウォークモード。スロットルを開けると約5km/hで前進、逆側に回すと約3km/hで後退する。

毎日の使い方に合った多彩な充電方式!

充電方法は3通りが設定されていて、まずはバッテリーを取り外して充電ドックに差す方法、次にバッテリーをチャージャーで充電する方法、3つめが別売のプラグインチャージャーを使って、バッテリーを車両に搭載したままの状態で充電する方法だ。実際の使用に一番則しているのはプラグインチャージャーを使用して駐車時に充電する方法だろう。ちなみに、バッテリー1個あたりの充電時間はゼロから満充電まで約3.7時間、2個で約7.4時間となる。

画像: タンデムシート下に設置できるプラグインチャージャーは別売で1万9305円。購入時はぜひつけておきたい。

タンデムシート下に設置できるプラグインチャージャーは別売で1万9305円。購入時はぜひつけておきたい。

画像: 100V電源や家庭用電源から充電可能なチャージャーは3万8610円。トランクに収納できるので常備したい。

100V電源や家庭用電源から充電可能なチャージャーは3万8610円。トランクに収納できるので常備したい。

バッテリー単体を立てた状態で、室内で充電可能なチャージングドックは3万8758円のアクセサリー。

画像: Sugomiデザインの「Z e-1」もラインアップ! 税込価格:101万2000円 ニンジャe-1と同時発売されたのがネイキッドのZ e-1。車重はニンジャより5kg軽く、クイックなハンドリングが楽しめる。最高速はROADモードで85km/h、ECOモードで62km/h。

Sugomiデザインの「Z e-1」もラインアップ!

税込価格:101万2000円

ニンジャe-1と同時発売されたのがネイキッドのZ e-1。車重はニンジャより5kg軽く、クイックなハンドリングが楽しめる。最高速はROADモードで85km/h、ECOモードで62km/h。

カワサキ「Ninja e-1」「Z e-1」動画・写真

画像: 2024 Kawasaki Ninja e-1 & Z e-1 | Official Action Video www.youtube.com

2024 Kawasaki Ninja e-1 & Z e-1 | Official Action Video

www.youtube.com

カワサキ「Ninja e-1」「Z e-1」主なスペック・製造国・価格

Ninja e-1Z e-1
全長×全幅×全高1980×685×1105mm1980×730×1035mm
ホイールベース1370mm
最低地上高160mm170mm
シート高785mm
車両重量(バッテリー2個含む)140kg135kg
原動機種類交流同期電動機
定格出力0.98kW
最高出力9.0kW(12PS)/2600-4000rpm
最大トルク40N・m(4.1kgf・m)/0-1600rpm
動力用バッテリーリチウムイオンバッテリー×2
キャスター角24.4°
トレール量93mm
ブレーキ形式(前・後)Φ290mmディスク・Φ220mmディスク
タイヤサイズ(前・後)100/80-17M/C 52S・130/70-17M/C 62S
乗車定員2名
製造国タイ
メーカー希望小売価格(税込)106万7000円101万2000円
充電器およびアダプター類は別売3万8610円~

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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