文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
ファイブ「WFX3 EVO WP」テスト&レポート
あの『FIVE』が作ったストリート用ウインターグローブ
2006年にフランスで設立されたFIVE(ファイブ)は、MotoGPやWSBKのライダーにも愛用者が多いグローブ専門メーカー。プロテクション性の高さに加え、繊細な操作を伝えるフィット感に拘った作りが特徴だが、今回は街乗りからツーリングまでに対応したロングタイプのウインターグローブを試してみた。
メイン素材はナイロンで、ライディング用途に開発された独自素材の『ウォームテック』と防水透湿素材の『ドライテック』を組み合わせることで冬のライディングに対応。ストリートユース前提ながら、拳を守るナックルプロテクター、手のひらを守り手首への衝撃を逃がすパームスライダーも装備している。
ウインターグローブには着脱しやすいショート丈の製品もあるが、防寒性に関してはロングタイプが圧倒的に有利。ジャケットの袖を覆うように着ければ冷気の侵入を確実にシャットアウトできるからだ。
保温性を高めるために中綿をパンパンに詰め込んだ製品とは異なり、優しい着け心地で指の曲げ伸ばしもスムーズ。ただし僕が普段使っている日本ブランドのLサイズと比べると指が長めなので、購入時は試着して指先の余裕をチェックしよう。
レバー、スイッチ、スロットルの各操作を妨げない仕上がりはFIVEらしい拘り。冬場の通勤通学、下道ツーリングにマッチする製品だ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
欧米人のスラリとした指に合わせているためか、日本人の手だと指が長く、グローブ先端に少し隙間ができる。1サイズ小さい物を選べばいいのだが、指を短くしたアジア人向け仕様も欲しいところ。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海