ショップのアドバイスを受けながら個性化も進む

「オーナーさんはバイク仲間や先輩の影響で、ほぼノーマルの中古車両を買われたんです。変更されていたのはショート管くらい。それが燃料系に不調が出たとのことで入庫されました。ちょうど私もメローズを開いた頃で、その記念にと仲間の方がキャブレターや点火系を購入してくださったんです。この車両も合わせるようにしてキャブと点火系を交換。それが最初でした」。

このようにメローズ・中川さんが出会いを言うゼファー1100。その後の履歴は、ある意味では珍しく、ある意味ではストレートに取っていける。

画像1: ショップのアドバイスを受けながら個性化も進む

「経年でフォークシールが傷んだら先輩と同じオーリンズフォークにするなど、メンテナンスも兼ねながらカスタム化が進むのですが、いろいろとやったところで大きめの作業をしたいとなったんです。フレームを塗る、他の皆さんと同じようにスイングアームを換えようと。

ただゼファーはどうしてもパーツチョイスや仕上がりが近くなってしまうので、少し変化を付ける。それに合わせて私がこうするといいかなと考えるようなものを選んで勧めています。オーナーさんはバイクはこうでないとというような姿勢がなく、私の提案を受け入れてくださってます」

画像2: ショップのアドバイスを受けながら個性化も進む

普通はオーナーにコンセプトの元があり、そこに向けて打ち合わせするが、バイク(ここではゼファー)に普通に向き合い、手を入れたことで良くなる(同じく軽さや操縦性など)部分を素直に理解したから。それだけ、中川さんの提案も確かだったと言えるだろう。

それでもゼファー1100純正の大きな丸目ヘッドライトや丸型ミラーなどへのこだわりはあるとのことで、そこはキープする。さらに撮影後にはSOHCエンジニアリング製鍛造ピストンで1135cc化しエンジン外観も黒くするなど、仕様を進化させている。ベースとなる車両にパーツが豊富なこと、そして仲間内での仕様をきちんと把握するショップが存在し、的確なアドバイスもしていること。これらが功を奏しているわけだ。

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ステアリングステムはアクティブ・コンバーチブルステムでハンドルはハーディーバー、左右マスターシリンダーはブレンボRCS。メーターはブラックアウトペイントし、扱いやすさを増しながら全体を黒染めしていく(エンジンもこの後黒くなった)という根底のコンセプトを満たしている。ヘッドライトは純正同径のキングダム製でマルチリフレクター化した。

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丸目ヘッドランプにもよく似合う火の玉カラーの外装は、ドレミコレクションのゼファー1100 Z2タイプスチールタンクセットを使う。

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ダブルタイプのシートは内部が低反発ウレタン加工で形状をローダウンタイプとし、表皮も張り替える。シートキャッチはワンオフしてシート下にはBagus! 製の小物入れも備えている。

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フレームサイドカバーはストライカーのカーボン製に換え、フレームなど各部はパウダーコーティング仕上げされている。ステップもストライカーを装着。

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エンジンは撮影時点でノーマル1062ccにウオタニSP2フルパワーKITとラウンドオイルクーラーを備えるが、撮影後にSOHCエンジニアリング製φ76mm鍛造ピストンによって1135cc化し、外観も黒仕上げされている。排気系はアサヒナレーシングのショートGPメガホンマフラーでセンター集合のためオイルパンもカットタイプに変更した。

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FCRφ37mmキャブレターはミドル長×ゴールドカラーのヨシムラ・デュアルスタックファンネル仕様で装着される。

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フロントフォークはオーリンズ正立でフロントブレーキはブレンボ・アキシャル4Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク(ホール&スリット)の組み合わせ。

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リヤブレーキはブレンボ2Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクの組み合わせ。排気系はアサヒナレーシング・ショートGPメガホンをチョイス。

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リヤサスはオーリンズ・グランドツインショックにアクティブ・プレスフォーミングスイングアーム。ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードType GP1Sで3.50-17/5.50サイズ。車高も調整されている。ドライブチェーンはEK・ThreeDの530Z(GP;GD)を使う。

取材協力:ショップ メローズ

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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