ちょっと乗ってみたくなる350cc単気筒エンジンに前19/後18インチの軽いハンドリング、自然なライディングポジション。高速道路も大丈夫だから、遠出もしてみたくなる。GB350となら、どんなトリップが出来るのだろう。素性を知るためのインプレッションも兼ねて、2日間のツーリングに出てみることにした。今日は、こいつと。
文:中村浩史/写真:富樫秀明

ホンダ「GB350」各部装備・ディテール解説

画像: GB350はフロント19/リヤ18インチ、350SはF19/R17ホイールを採用し、車体姿勢にも若干の違いがある。350のみリヤにグラブバーを採用、サイドカバーやフロントフェンダーの材質/形状も異なる

GB350はフロント19/リヤ18インチ、350SはF19/R17ホイールを採用し、車体姿勢にも若干の違いがある。350のみリヤにグラブバーを採用、サイドカバーやフロントフェンダーの材質/形状も異なる

画像: シリンダーがほぼ直立した空冷単気筒エンジンは「見せる」ことも意識した美しいデザイン。15枚ある冷却フィンも1枚ずつ形状が違う凝った造形で、配管やセンサー、オイルラインが露出しないシンプルなデザインを目指した。シリンダー背面に装着されることが多いセルモーターもクランクケース上部に組み付けている。

シリンダーがほぼ直立した空冷単気筒エンジンは「見せる」ことも意識した美しいデザイン。15枚ある冷却フィンも1枚ずつ形状が違う凝った造形で、配管やセンサー、オイルラインが露出しないシンプルなデザインを目指した。シリンダー背面に装着されることが多いセルモーターもクランクケース上部に組み付けている。

画像: エンジン左側はメカニカルな表情を見せる。インジェクションボディ下にある十字の付いた円筒は排出ガス浄化用のキャニスターで、最初からデザインに組み込むことで違和感を減らしている。シフトペダルが踏み返しつきシーソーペダル(下写真)なのはGB350のみで、350Sは通常タイプのシフトペダルだ。

エンジン左側はメカニカルな表情を見せる。インジェクションボディ下にある十字の付いた円筒は排出ガス浄化用のキャニスターで、最初からデザインに組み込むことで違和感を減らしている。シフトペダルが踏み返しつきシーソーペダル(下写真)なのはGB350のみで、350Sは通常タイプのシフトペダルだ。

画像: センタースタンドはGB350/GB350Sの両タイプとも標準装備される。

センタースタンドはGB350/GB350Sの両タイプとも標準装備される。

画像: 7つのY字で14本のスポークを持つ19インチ径のアルミキャストフロントホイール。インナーローターを介さずにホイールに直接マウントされるディスクローターはクラス最大サイズのΦ310mmで、ホイール回転センサーと回転検知用のローターも小型で他のデザインを妨げないものとしている。キャリパーも新形状のニッシン製片押し2ピストン。

7つのY字で14本のスポークを持つ19インチ径のアルミキャストフロントホイール。インナーローターを介さずにホイールに直接マウントされるディスクローターはクラス最大サイズのΦ310mmで、ホイール回転センサーと回転検知用のローターも小型で他のデザインを妨げないものとしている。キャリパーも新形状のニッシン製片押し2ピストン。

画像: フロント19インチタイヤはダンロップ製アローマックスGT601でバイアス構造。フォークはΦ41mmの正立で、ホイールトラベルは120mm。フェンダーはGB350Sではショートデザインだ。

フロント19インチタイヤはダンロップ製アローマックスGT601でバイアス構造。フォークはΦ41mmの正立で、ホイールトラベルは120mm。フェンダーはGB350Sではショートデザインだ。

画像: 写真のGB350は18インチ径のホイールにバイアスタイヤ、350Sは17インチ径のホイールにラジアルタイヤを履く。スイングアームは60×30mmの角型スチールで、リヤショックは車載の専用フックレンチを使えばプリロードを5段階に調整できる。

写真のGB350は18インチ径のホイールにバイアスタイヤ、350Sは17インチ径のホイールにラジアルタイヤを履く。スイングアームは60×30mmの角型スチールで、リヤショックは車載の専用フックレンチを使えばプリロードを5段階に調整できる。

画像: リヤブレーキディスクはΦ240mmで、フロント/リヤ独立制御ABSを採用している。HSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)は、介入の強さを調整できるものではないが、メーター左側のスイッチでON/OFFが可能。ドライブチェーンはDIDと共同開発の専用品を使う。

リヤブレーキディスクはΦ240mmで、フロント/リヤ独立制御ABSを採用している。HSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)は、介入の強さを調整できるものではないが、メーター左側のスイッチでON/OFFが可能。ドライブチェーンはDIDと共同開発の専用品を使う。

画像: GB350のベーシックなヘッドライト/ウィンカー。でも中身は最新。上下2段式のLEDヘッドライトは、ロービーム時に上段、下段のLEDが点灯する。GB350Sはウィンカーも別デザイン。

GB350のベーシックなヘッドライト/ウィンカー。でも中身は最新。上下2段式のLEDヘッドライトは、ロービーム時に上段、下段のLEDが点灯する。GB350Sはウィンカーも別デザイン。

画像: GB350と350Sでは形状が違うハンドルバー。セミアップタイプの形状で、350Sの方がグリップ位置でやや低く、やや遠い、グリップの絞りもやや浅いものを使用している。

GB350と350Sでは形状が違うハンドルバー。セミアップタイプの形状で、350Sの方がグリップ位置でやや低く、やや遠い、グリップの絞りもやや浅いものを使用している。

画像: 容量15Lのタンクは丸みのあるオーソドックスな形状で、ニーグリップ部をスリムに絞り込む。この走行では、一般道、高速道路、ワインディングを走っての燃費が約33km/Lだった。

容量15Lのタンクは丸みのあるオーソドックスな形状で、ニーグリップ部をスリムに絞り込む。この走行では、一般道、高速道路、ワインディングを走っての燃費が約33km/Lだった。

画像: シートもGB350/350Sそれぞれ専用の形状を使う。GB350は写真のブラウンカラーダブルシートで、350Sはライダー側スペースがやや広く、左右一体式グラブバーが装着されない。

シートもGB350/350Sそれぞれ専用の形状を使う。GB350は写真のブラウンカラーダブルシートで、350Sはライダー側スペースがやや広く、左右一体式グラブバーが装着されない。

画像: シート脱着はGB350がシート後方のボルト、350Sはシート後方両サイドのボルトを脱着することで行える。350Sでは左右別体のアルミキャスト製リヤグリップを装備してある。

シート脱着はGB350がシート後方のボルト、350Sはシート後方両サイドのボルトを脱着することで行える。350Sでは左右別体のアルミキャスト製リヤグリップを装備してある。

画像: テールデザインもGB350/350S別デザインで、350はこのようにリヤフェンダー上にテール&丸ウィンカー。350Sはシートエンドにテールランプ、フェンダーエンドにウィンカーを装備する。

テールデザインもGB350/350S別デザインで、350はこのようにリヤフェンダー上にテール&丸ウィンカー。350Sはシートエンドにテールランプ、フェンダーエンドにウィンカーを装備する。

ホンダ「GB350」主なスペック・燃費・価格

全長×全幅×全高2180×790×1105mm《2175×780×1100mm》
ホイールベース1440mm
最低地上高166mm《168mm》
シート高800mm
車両重量179kg《178kg》
エンジン形式空冷4ストSOHC単気筒
総排気量348cc
ボア×ストローク70.0×90.5mm
圧縮比9.5
最高出力15kW(20PS)/5500rpm
最大トルク29N・m(3.0kgf・m)/3000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式5速リターン
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)100/90-19M/C 57H・130/70-18M/C 63H《150/70R17M/C 69H》
燃料消費率 WMTCモード値39.4km/L(クラス2-1)1名乗車時
メーカー希望小売価格56万1000円《60万5000円》(消費税10%込)
※《 》内はGB350 S

文:中村浩史/写真:富樫秀明

画像2: Honda GB350 BIBLE (Motor Magazine Mook)好評発売中 amzn.to

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