大人気、ホンダ原付二種モデルにあってすべてのスタンダード、ベースモデルがスーパーカブ110だ。ここをベースに、クロスカブが生まれ、125cc化してC125とCT125が誕生した。なにも足さない、なにも引かない「素」が、そこにある。
文:中村浩史/写真:森 浩輔

ホンダ「スーパーカブ110」インプレ(中村浩史)

画像: Honda Super Cub 110 総排気量:109cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:738mm 車両重量:101kg 税込価格:30万2500円

Honda Super Cub 110 

総排気量:109cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:738mm
車両重量:101kg

税込価格:30万2500円

2023年上半期の販売台数を見ても根強い人気が分かる

──カブシリーズ、人気だねー。オレも欲しいんだよね。
最近、いやこの3年、あちこちでこんな言葉を聞く。この場合の「カブシリーズ」とは、主に大人気CT125・ハンターカブのことを指すもので、2020年6月にデビューして以来、ハンターカブは本当に、爆発的に、生産が追いつかない人気モデルだ。

2023年10月に「二輪車新聞」で発表された2023年1~6月の上半期販売実績によると、原付ニ種クラスでのベストセラーがハンターカブ。これまではマニュアルミッションモデルがクローズアップされるものの、実際に売れているのはスクーター、というパターンが多かったのに、ついにハンターカブが街中万能コミューターであるスクーターを抜き去ってしまった!

そして23年を通してのハンターカブの出荷台数は、約1万8600台。ハンターカブの現行モデル、2023年の年間販売計画台数見込みが1万4000台だから、販売実勢は+33%をマークした。125ccクラスという枠を超えて、ハンターカブは歴史的モデルになりつつある。

総合の販売台数の2位は、街中万能コミューターの最新モデルPCX(125)。惜しくもランキング2位に終わったのは、160ccモデル、兄弟車PCX160とADV160にお客さんを持っていかれたのでしょうね。

ランキング第3位が、なんとクロスカブもDaxも抑えてのスーパーカブ110。これは新聞配達仕様ともいえる110プロを含んだ台数だけれど、第3位は大健闘。もちろん仕事の足として使われている110プロの数も多いだろうけれど、仕事の足として使われているのは50cc版の方が多いかもしれない。ちなみにスーパーカブ50/50プロは合計3650台だ。

2023年上半期(1〜6月)原付二種 マニュアルミッション車 出荷台数ランキング
※二輪車新聞調べ。以下の表はマニュアルミッション車のランクなのでスクーターは除いてあります。

順位車名出荷台数
1ホンダ「CT125・ハンターカブ」12,400台
2ホンダ「スーパーカブ110」6,000台
3ホンダ「クロスカブ110」4,750台
4ホンダ「ダックス125」4,500台
5ホンダ「スーパーカブC125」3,150台
6ホンダ「モンキー125」1,800台
7ホンダ「グロム」750台
8スズキ「GSX-S125」500台
9スズキ「GSX-R125」400台
10ホンダ「CB125R」150台
画像1: ホンダ「スーパーカブ110」インプレ(中村浩史)

しかし、冒頭の「オレも欲しいんだよ」の声には続きがあることも多い。
──あのミッション乗ったことがないんだよね。ガッチャンと踏んづけるロータリーミッション。
ちなみに筆者・中村もこのタイプ。2022年にDax125を買って、人生初のロータリーミッションオーナーとなった。それまで経験したことはあっても、ぜんぜん慣れていなかった。苦労したのは納車直後のみかな。

ロータリーミッションとは、クラッチ操作の要らないマニュアルミッション。シーソー式シフトペダルが装着されていて、シフトアップはつま先側を、シフトダウンはカカト側を踏んづける、だけ。けれど、これがクラッチワークに慣れたオートバイ乗りたちに違和感を覚えさせる。

エンジンをかける。停車時のニュートラル(N)からつま先側をガチャンと踏んづける。シフトペダルをいっぱい底まで踏み切った状態とリターンスプリングで戻った時は、通常のバイクでいう「クラッチレバーを握ったまま」状態で、バイクは停止したまま。

発進は、アクセルを開けるだけ。半クラッチも要らなけりゃ、エンストもしない。スピードが乗ってくると「アクセルを戻しつま先側を踏んづける」を繰り返して4速に、そのままクルージングだ。

画像2: ホンダ「スーパーカブ110」インプレ(中村浩史)

停まるのは、そのままアクセルオフとブレーキで減速。ミッションはそのままでもいいし、カカト側を何度か踏んづけてシフトダウンもいい。この時、シフトショックが気になるなら、踏んづけたペダルをゆっくり離すと、半クラッチ状態も作り出せる。

停止してからつま先側を踏んづけると、4速からひと回りしてNに入れられる。これ、走行中には4速から直接はNに入らないようになっていて、完全停止時のみNに入る安全装備だ。

信号待ちでうっかりNに入れ忘れると、よろよろと4速発進することになる。しかし、この状態でもエンストしないところも、ロータリーミッションの大きな魅力なのだ。

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