ホンダの「CBR1100XXスーパーブラックバード」やスズキ「GSX1300Rハヤブサ」の登場で、かつての最速マシン「ZZ-R1100」の存在感に陰りが出始めたのを受け、カワサキが次なる一手として送り込んだのがZX-12R。世界最速の称号を奪回する使命を帯びて誕生した、カワサキの意地の結晶である。
まとめ:オートバイ編集部
まとめ:オートバイ編集部
カワサキ「Ninja ZX-12R」特徴
カワサキの意地が光る独創のメカニズム!
ZZ-R1100が牽引したメガスポーツブームだったが、CBR1100XXやハヤブサの登場で存在感は薄くなってしまう。これに対抗し、世界最速の座を取り戻すべく、カワサキが開発したのがZX-12Rだ。
83.0×55.4mmというビッグボア・ショートストロークの新設計エンジンを採用。フレームは内部にエアボックスを持つバックボーンモノコック。航空機部門の協力で生まれたエアロフォルムのボディは、サイドカウル下部に整流用のウイングまで備えたもの。世界最速にこだわるカワサキの意地が結集した大胆な構成に、ライダーは度肝を抜かれた。
しかし、性能重視でスーパースポーツ寄りだったキャラクターは、スポーツツアラーを求める市場の声にうまくマッチせず販売は苦戦。後継機種のZZR1400は王道のスポーツツアラー路線に回帰することになる。