1980年代はフロント16インチタイヤの採用が流行、そして市販車にもラジアルタイヤが装着され始めた時代だった。16インチタイヤについて、ラジアルタイヤの誕生についてそれぞれ解説する。
文:ノア セレン、横田和彦、太田安治

1983年、市販車にラジアルタイヤが採用された(横田和彦)

今や数多くのモデルに装着されるラジアルタイヤだが、初めてバイクに純正採用されたのは今から40年前の1983年にまでさかのぼる。 

高校生には高嶺の花、憧れのラジアルタイヤ

1980年代初めにレースシーンで高性能を発揮し注目を浴びたラジアルタイヤ。1983年にヤマハ・XJ750D-IIに純正装着されて以降、ハイグリップ&ロングライフを売りに大型車やレーサーレプリカに続々と採用された。

当時、高校生でバイクに興味を持ち始めたばかりのボクは、バイク雑誌で色々な情報を物色していたが、バイク知識が浅くよくわからない用語も多かった。そのひとつが「ラジアルタイヤ」だ。原付少年になりRZ50に乗るも、街乗りしかしたことのないピヨピヨライダーは「タイヤは溝があればいい」程度の認識。いくら雑誌に「ラジアルタイヤがスゴイ!」などと書かれていても別世界のお話だった。

それを意識するようになったのは限定解除をしてから。GSX1000S刀でいろいろな銘柄のタイヤを試した。といってもサイズが独特で選択肢は少ない。それでもピレリやエイボン、ミシュランなどを装着したけれど、一番好みだったのはバイアスのブリヂストン BT-45V。ハンドリングが好みで、ツーリングからサーキット走行、サンデーレース参戦までこなしていた。

結局、刀ではフィーリングが合うラジアルタイヤには出会えなかったなぁ。レーサーレプリカに乗っていた仲間もラジアルとバイアスに割れていた印象。まだラジアルタイヤが過渡期だったことや、コスパで選ぶ若いライダーも多かった。でも今はラジアルタイヤ一択で、街乗りバイクはツーリングタイヤを選んでいる。

ひと昔前のハイグリップタイヤ並みのグリップ感でライフも長い…んだけど先日、ついブリヂストン S22を装着しちゃったんだよね。するとバイクのキャラが変わった。やっぱりスポーツライディング好きはスポーツタイヤが良いみたい(笑)。

画像: YAMAHA XJ750D-II 1983年 ラジアルタイヤを初採用! ヤマハ「XJ750D-II」はカラーグラフィックやエンジンなどの改良を受けたときに、国産市販車として初めてラジアルタイヤも採用された。

YAMAHA XJ750D-II
1983年

ラジアルタイヤを初採用!

ヤマハ「XJ750D-II」はカラーグラフィックやエンジンなどの改良を受けたときに、国産市販車として初めてラジアルタイヤも採用された。

画像: パワー競争に比例して続々と登場するラジアルタイヤ! レーサーレプリカが高性能化するにつれ、ラジアルタイヤはあたり前のように装着されるようになった。それに伴いオートバイ誌でもラジアルタイヤ企画が掲載されるようになった。

パワー競争に比例して続々と登場するラジアルタイヤ!

レーサーレプリカが高性能化するにつれ、ラジアルタイヤはあたり前のように装着されるようになった。それに伴いオートバイ誌でもラジアルタイヤ企画が掲載されるようになった。

文:ノア セレン、横田和彦、太田安治

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