1980年代前半、国内のバイク市場の花形は400ccクラス。各社ともフラッグシップに4気筒スポーツを据えていたが、その中でもピカイチの存在感と人気を誇ったのがCBX400F。ホンダが満を持して投入した、美しさと速さを兼備した名車だ。
文:オートバイ編集部/写真:瀬谷正弘、松川 忍

ホンダ「CBX400F」各部装備・ディテール解説

画像: 当時の若者を熱狂させたハイメカと流麗なフォルム! 眺めていて飽きない美しさ。ボリュームある18Lタンクから流れるようなラインを描くサイドカバーとテールカウルが印象的だった。

当時の若者を熱狂させたハイメカと流麗なフォルム! 眺めていて飽きない美しさ。ボリュームある18Lタンクから流れるようなラインを描くサイドカバーとテールカウルが印象的だった。

画像: 当時国内市場の実質上のトップカテゴリーだけあって、CBXの造り込みや質感はトップレベル。シート高は775mmという低さだった。

当時国内市場の実質上のトップカテゴリーだけあって、CBXの造り込みや質感はトップレベル。シート高は775mmという低さだった。

画像: 1981年登場の初期型は2トーンカラー2色とソリッドのレッドというカラーバリエーション。当時の両車の価格差は1万5000円だった。

1981年登場の初期型は2トーンカラー2色とソリッドのレッドというカラーバリエーション。当時の両車の価格差は1万5000円だった。

画像: 空冷DOHC4バルブユニットは48PSを発揮。オイルクーラーは、認可が下りないせいなのか、当時オイルリザーバータンクと呼ばれた。

空冷DOHC4バルブユニットは48PSを発揮。オイルクーラーは、認可が下りないせいなのか、当時オイルリザーバータンクと呼ばれた。

画像: 1番と4番、2番と3番を集合させた4in2エキゾースト。集合後の左右2本を途中で連結パイプで繋ぐ。ホイールはブーメランコムスター。

1番と4番、2番と3番を集合させた4in2エキゾースト。集合後の左右2本を途中で連結パイプで繋ぐ。ホイールはブーメランコムスター。

画像: 鋳鉄製のディスクは制動力とタッチに優れるが、すぐに錆びて美観上優れないためインボード化された。アンチノーズダイブ機構のTRACも装備。

鋳鉄製のディスクは制動力とタッチに優れるが、すぐに錆びて美観上優れないためインボード化された。アンチノーズダイブ機構のTRACも装備。

画像: 兄貴分のCB750Fを思わせる、スパルタンなコクピットまわり。フロントフォークはエア加圧式で、トップキャップに注入口が見える。

兄貴分のCB750Fを思わせる、スパルタンなコクピットまわり。フロントフォークはエア加圧式で、トップキャップに注入口が見える。

画像: タンク中央に「CBX」の文字を配したストライプを持つ2トーンカラー。キャンディレッド、ブルー共に好評で、後年CB400SFがオマージュした。

タンク中央に「CBX」の文字を配したストライプを持つ2トーンカラー。キャンディレッド、ブルー共に好評で、後年CB400SFがオマージュした。

画像: ライダー部を若干低くした段付きのダブルシートは、足着き性にも配慮したもの。リアのコンビネーションランプもカッコいいと好評だった。

ライダー部を若干低くした段付きのダブルシートは、足着き性にも配慮したもの。リアのコンビネーションランプもカッコいいと好評だった。

ホンダ「CBX400F」主なスペック

全長×全幅×全高2060×720×1080mm
ホイールベース1380mm
最低地上高140mm
シート高775mm
車両重量173kg(乾燥)
エンジン形式空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量399cc
ボア×ストローク55.0×42.0mm
圧縮比9.8
最高出力48PS/11000rpm
最大トルク3.4kgf・m/9000rpm
燃料供給方式キャブレター(VE50A)
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角26°00′
トレール量97mm
ブレーキ形式 前・後ディスク・ディスク
タイヤサイズ(前・後)3.60H18-4PR・4.10H18-4PR

文:オートバイ編集部/写真:瀬谷正弘、松川 忍

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