純正ルックスを生かし今回は発電系を充実化

TGNエンジンメニューという多彩なメニュー設定やチューニング手法によって出力を高めながら代表の中川さんが“セキュリティ”と呼ぶ多面的な耐久性の確保も両立させつつ、もう20年以上にわたってGPZ-Rエンジンの可能性を追い求めてきたトレーディングガレージ ナカガワ(以下TGナカガワ)。そのGPZ-Rエンジンチューニング、一度作業を受けた後はどう使われていくのだろうか。

「仕様変更や、当店の表面処理、R-Shot#Mを追加(この場合はバラして再組み立てとなるので、オーバーホールとセットのことが多い)というオーダーも多くいただきます。その中で分かるのは、ニンジャはやっぱりよく乗る人が多いということ。当店でチューニングを受けて4万km、5万kmと走って再オーバーホール。同じTGNメニューでもう一度作ってくださいという“お代わり”の方が多いのも嬉しいですね。

ただパーツ環境は厳しく、最近ではウォーターポンプも廃番になるなど、純正部品はかなり減ってきています。でもニンジャではまだピストンリングや各部シール類、ガスケットなど、エンジンオーバーホール時に使う純正部品が出ます。ですからまだそうしたパーツが出るうちに一度は手を入れてくださいという気持ちは変わりません」と中川さん。

画像1: 純正ルックスを生かし今回は発電系を充実化

スムーズ化と良好なパワー特性が得られ、スープアップエンジンにかつてはありがちだった壊れることへの不安も大きく取り除かれる。それならば安心してもっと走るし、その先にもオーバーホールでのリフレッシュがある。その結果も今乗って既に分かっているから、また長く乗れる。そんな好循環を楽しんでいける。ニンジャオーナーには、その可能性が大きく残されている。

この車両はそんな同店のTGNステージ2メニューによる972cc仕様エンジンを積んでいる。ナップス前橋店経由でエンジンコンプリートを発注し、フルペイントや低めのバーハンドルなどで個性化とオーナーフィッティングを図り、その後数年乗られたものだ。今回は残されたパートとしてフレーム補強を行うべくTGナカガワに入庫したタイミングで撮影した。前後17インチ化ほかフルカスタムも施された上で、またエンジンもチューニングメニューを受けて長く乗った上でということは、イコール、エンジン仕様が気に入られてのことでもある。その仕様をより生かそうと、こうした再入庫=完成形への進化に至ったと捉えていいだろう。

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もちろん同店にはTOT参戦や中川さん自身の17インチニンジャなど、多くの車両で蓄積されたノウハウがある。それらに載ったエンジンはもちろんTGNメニューを受けたもの。ならば、今回加わるフレーム補強もそのノウハウの延長上にあることは明白だ。バランスがよりよく取られるだろう“完全体”としてのオーナーの感想も、聞いてみたい。

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純正メーターケースに左から電圧計/速度計/エンジン回転計/水温計(4つともDefi製)を配置、手前にアクティブ・デジタルモニターV4も加えて管理も万全のコクピット。ハンドルバーはアクティブ製バーをスペックエンジニアリング製ステアリングステム上に低くマウントする。

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左右マスターシリンダーはともにゲイルスピードVRCで、ミラーはマジカルレーシングレーサーレプリカミラー・タイプ2ヘッド。

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シングルシートスタイルのシートはトゥーズカスタムで加工したもの。外装は純正ベースで、サイドカバーには傷つきやひび割れを抑えるTAGOSヒールガードも備える。塗装はラッピング塗装を加えつつ、GPZ900R純正カラーやグラフィックパターンをアレンジしている。

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ステップキットはナイトロレーシングで、ここからTTアダプターを介して前側エンジンハンガー部と強固につなぐナイトロレーシング・ダウンチューブKITタイプIIIも装着し、ダブルクレードルに近づけている。今回の入庫でフレーム本体を補強し、よりシャープな乗り味を作り出す予定だ。

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エンジンはTGナカガワコンプリートのTGNメニュー・ステージ2で972cc仕様。カムはヨシムラST-1(エンジン製作当時の製品)で内部パーツはR-Shot#M処理こそされない(エンジン製作時には開発中のメニューだったこともある)が、重量合わせをはじめとした細かい作業が施され、クランクジャーナルもラッピングされる。オイルバイパスや、DIS(ダイレクト・イグニッション・システム)やHIR(ハイパーイグニッション・リーダー)などの点火系もTGナカガワ製を使う。

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キャブレターはFCRφ37mm。点火コイルをプラグホルダーと一体化したDISも見える。ヘッドカバーの赤はTGナカガワのDOS(ダイレクト・オイルジェット・システム)に設定されるオプションメニューで、オイルジェット追加工時に施せる。キャンディレッドのほか、純正仕様半艶とめっきがある。

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フロントフォークはφ43mmのオーリンズRWU。フロントブレーキはブレンボAxial 4Pキャリパーとサンスター・プレミアムレーシングディスクの組み合わせ。ディスクインナーやキャリパーボディ/サポートのブラックとブレンボロゴ/フローティングピンのレッドの対比も好感が持てるものだ。

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リヤブレーキはブレンボP2-CR84 2Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクで、フルチタン/スパイラルコレクター4-1の排気系はノジマエンジニアリングとTGナカガワのコラボレートによる「GPZ900R用 Nojima&TGN Collaboration Muffler」が装着される。

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スイングアームはTGナカガワでも実績があるZX-11用加工品でリヤショックはハイパープロ・ホース付タンクタイプHPA付きの17インチホイール用。ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードTYPE-GP1Sでサイズは3.50-17/5.50-17インチ。ドライブチェーンはEK 520ZV-X3だ。

取材協力:トレーディングガレージ ナカガワ

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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