カワサキ「Z1000Mk-II」特徴

Kawasaki Z1000Mk-II
1978-1979年
総排気量:1015cc
エンジン形式:空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒
最高出力:93PS/8000rpm
車両重量:245kg(乾燥)
全てを見直し、一新してZの新たな魅力をアピール
排気量の拡大こそあったものの、Z1が登場してからしばらくの間、Zシリーズは基本設計はZ1のものを引き継ぎ、大きな変更をせずに継続してきたが、1979年にエンジン、車体ともに大きな手直しを受けることになる。それがZ1000Mk-IIだ。
エンジンはボア×ストロークこそZ1000と同様だったが、ピストンやクランクなどのムービングパーツを一新。トランジスタ点火やキャブレターの変更などと合わせ、パワーは実に93PSに向上。これに合わせて車体も強化、フレーム剛性もアップされた。
前年に登場した派生モデルのカフェレーサー、Z1-Rの流れを汲んだ角形フォルムを採用したスタイリングも衝撃的で、それまでのZとは違う魅力をアピールした。強力なライバルの台頭でモデル寿命こそ短かったが、今なお熱烈なファンを持つ名機だ。
カワサキ「Z1000Mk-II」各部装備・ディテール解説

Z1000と基本構造は変わっていないが、各部パーツをリファイン。角張ったカムカバーを持つシリンダーヘッドなど外観も変わった。

フロント19インチ、リア18インチのホイールは、モーリス風のスポーティなデザインのキャストホイールを採用している。

丸形ケースを2つ並べたアナログ2連メーターは、Z1からのイメージを色濃く残したレイアウト。中央には警告灯類が並ぶ。

Z1-Rのスタイリングが持つ、シャープで斬新な雰囲気を受け継ぎながら、よりワイルドで男っぽい角形デザインとなった。
カワサキ「Z1000Mk-II」主なスペック
車両重量 | 245kg(乾燥) |
エンジン形式 | 空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1015cc |
最高出力 | 93PS/8000rpm |
最大トルク | 9.1kgf・m/6500rpm |
燃料タンク容量 | 17.8L |
タイヤサイズ(前・後) | 3.25-19・4.00-18 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
文:オートバイ編集部