2020年6月に初代CT125・ハンターカブのJA55がリリースされ、2022年12月のモデルチェンジでJA65が登場した。パッと見ではわからない、細かな違いをカスタムパーツメーカー「Gクラフト」の篠原さんと共にチェックしてみました。
レポート:RIDE編集部
※今回は外装を外さずにチェックしたので、フレームや配線類などの違いに関しては不明です。
画像: JA55 【旧型】2020年6月26日発売

JA55

【旧型】2020年6月26日発売

画像: JA65 【新型】2022年12月15日発売

JA65

【新型】2022年12月15日発売

ホンダ「CT125・ハンターカブ」JA55・JA65 装備や外観を比較

より良く、使いやすく各部がアップデート

ロングストローク仕様となったエンジン、補強の入ったダウンチューブ、イニシャル調整機能付きのリアショックが大きな変更点としてあげられているが、他に何か変わっているところはなかったのかな? と考え、カスタムパーツメーカーのGクラフトの篠原さんに電話してみたところ、パッと見では気づかないような細部まで変更されていることが発覚。

各部変更点をチェックしてみるとJA55がダメだったということではなく、JA65ではより良く、使いやすくしたいという開発陣の思いだと感じ取れます。

画像: ホンダ「CT125・ハンターカブ」JA55・JA65 装備や外観を比較

キルスイッチ

JA65では廃止になりました。これはダックス125の発売と同じタイミングで、パーツが共通なのか、コストダウンが目的かは不明です。なくなると意外に不便です。

JA55

画像1: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

JA65

画像2: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

メーターステー

JA65ではオプションのUSBソケットの横、右側にM8のネジ穴が追加に。社外品のキャリアなどが取付可能。キャリアをヘッドライトのステーから取り出すと溶接部が外れてしまうという情報もあっての追加ではないでしょうか。

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画像3: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

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画像4: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

車体左側メインフレーム・サイドカバー

メインフレーム部はJA65では張り出しが少なくなり、フラットな形状に。エンジンの変更に伴いインジェクターの向きが変わっていたので、それに合わせての変更だと思います。サイドカバー部もJA65ではより直線的な形状になっていますね。

JA55

画像5: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている
画像6: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

JA65

画像7: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている
画像8: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

オイルフィルター

エンジンの変更に伴いJA65で追加になりました。エンジン自体もロングストローク化、排気量は1cc少なくなりJA65は123ccでJA55は124cc。燃費はJA65が63.7km/Lで、JA55が67.2km/Lと若干ダウン。

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画像9: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

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画像10: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

キックペダル

JA65ではキックペダルの踏む場所にラバーが追加され、張り出し形状も変わっています。これはJA55に流用できる? と思いましたが、JA65と55ではキックスピンドルの径が違うため不可でした。

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画像11: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

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画像12: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

センタースタンド

足で踏んで持ち上げますが、この踏まれる場所が折れる? という報告があったそうです(皆さん荷物載せすぎ~)。それにあわせてかJA65では補強プレートが追加されてます。その他にJA65ではサイドスタンドの座面が広くなりました。積載時など砂利だと食い込んで転倒する恐れがあるためでしょう。コチラはJA55にも流用可能でした。

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画像13: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

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画像14: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

スイングアーム

エンジンの変更に伴い、リアスプロケットが48丁へ変更。JA55は49丁で、チェーンのリンク数に変更はなくスイングアームが5mm長い作りに。それによりホイールベースが1255mmから1260mmとなり、ホイールベースも5mm増えていますね。


リアキャリア

JA65ではM8のネジ穴が2カ所追加になりました。これによりBOXなどがつけやすくなりました。また、左側の下面にタップ穴が追加。

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画像16: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

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画像18: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

サイドリフレクター

JA65では廃止になりました。グローバルモデルだったために必要な装備で、日本の法規では必要がないのと、コストダウンが目的なのかな。タイで発売される同型(K2EF)にはサイドリフレクターが変わらず装備されています。

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画像20: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

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画像21: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

シート

JA65ではシートのステー部にラバーが追加、目的は不明です…。スーパーカブC125やモンキー125のアップデート時と同様に振動低減? もしくはぐらつきを抑えるためでしょうかね。

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画像22: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

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画像23: 【比較】ホンダ新旧「CT125・ハンターカブ」JA55とJA65の違い|変わっていないようで実はいろいろ変わっている

ホンダ「CT125・ハンターカブ」JA55・JA65 スペックを比較

見た目の違い以外にも細かな数値にも違いが見れるJA55/65。ここでは公式に発表される諸元の数値を見比べてみましょう。

SPECIFICATIONSJA55JA65
型式2BJ-JA558BJ-JA65
全長×全幅×全高1960×805×1085mm1965×805×1085mm
ホイールベース1255mm1260mm
最低地上高165mm165mm
シート高800mm800mm
車両重量120kg118kg
エンジン形式JA55E・空冷4ストOHC2バルブ単気筒JA65E・空冷4ストOHC2バルブ単気筒
総排気量124cc123cc
ボア×ストローク52.4×57.9mm50.0×63.1mm
圧縮比9.310.0
最高出力6.5kW(8.8PS)/7000rpm6.7kW(9.1PS)/6250rpm
最大トルク11N・m(1.1kgf・m)/4500rpm11N・m(1.1kgf・m)/4750rpm
燃焼消費率(WMTCモード値)67.2km/L63.7km/L
燃料供給方式電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
燃料タンク容量5.3L5.3L
変速機形式4速リターン4速リターン
減速比(1次/2次)3.350/2.7853.421/2.714
キャスター角27°00'27°00'
トレール80m80mm
タイヤサイズ(前・後)80/90-17M/C 44P・80/90-17M/C 44P80/90-17M/C 44P・80/90-17M/C 50P
ブレーキ形式(前・後)ディスク(ABS)・ディスクディスク(ABS)・ディスク
メーカー希望小売価格44万円(消費税10%込)44万円(消費税10%込)

レポート:RIDE編集部

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