1978年の開設から45年の長い歴史を持つホンダモーターサイクリストスクール(HMS)。バイク歴半年のオートバイ編集部・大冨が体験してきました!
文・写真:稲垣 正倫

限界がわかれば公道も安定する

今回のスクールで教わったことは、大きく2つ。ブレーキと、スラロームです。教習所では4本の指でブレーキレバーを握りますが、ここではまずその既成概念を取っ払います。「4本でもいいのですが、1本や2本でもブレーキを調整できるようになると、アクセルと並行して操作ができるので手数が増えるのです」と教官。

このひと言が、実はその後のスラロームに繋がっているのでした。スラロームの初歩はメリハリをつけてしっかり加速・減速をすること。その時、ブレーキ操作を4本指でおこなうと、アクセルオンの時にスロットルグリップを握りなおさなくてはならず、タイミングを合わせにくくなってしまうのです。

ブレーキを何度か練習したあとは、スラロームを集中的にレッスンしました。強くブレーキをかけると転倒してしまうのではないか…という先入観を持っていた大冨。ある程度おもいきり操作を試せるスクールのおかげで、徐々に深くブレーキを握っていくことができるように。

「メリハリがある運転ができるようになると、バイクの楽しさをより感じました。ブレーキで転倒してしまう恐怖も払拭できて、今日だけでかなりアクセルを開けられるようになったのがとても大きな収穫です。バイクのアクセルを開けた時、ブレーキをかけた時にどんな状態になるのか、体重をかける位置を変えるとどんな姿勢になるのかなど、知らないことを体験できて、だいぶバイクと仲良くなれたと思います」とのこと。

漫然とバイクに乗っているだけでは発見できなかったことが、HMSで見つかったようです。

ブレーキは1本がけもアリ

最初に習うのはブレーキ。急制動ではなく、様々なブレーキの応用を学びます。教習所では4本と習いますが、ここではグリップをしっかり握れる1〜3本のブレーキを試してみましょうと。「最初はブレーキのかけ方に違いがあるのか? と思っていましたが、色々なパターンを試すことができたため、様々なブレーキの感覚と自分にベストなブレーキポジションを確認することができました」と大冨もブレーキテクニックを底上げできた様子。

画像: 発進時の後方確認をしてからスタート。ペースは各自に任されているので、無理なブレーキになることもありません。

発進時の後方確認をしてからスタート。ペースは各自に任されているので、無理なブレーキになることもありません。

画像: だいたい30m感覚くらいに置かれたパイロンを目安に、発進・停止を繰り返す練習です。思い切り試せる貴重な場。

だいたい30m感覚くらいに置かれたパイロンを目安に、発進・停止を繰り返す練習です。思い切り試せる貴重な場。

画像: 前輪・後輪ブレーキそれぞれを分けて使うことで、ブレーキのかけやすさや強さ、ブレーキ時の身体の動きを体験できました。

前輪・後輪ブレーキそれぞれを分けて使うことで、ブレーキのかけやすさや強さ、ブレーキ時の身体の動きを体験できました。

画像: スロットル操作をしながらブレーキをかける場合など、1本あるいは2本指でブレーキをかけるテクニックも試します。

スロットル操作をしながらブレーキをかける場合など、1本あるいは2本指でブレーキをかけるテクニックも試します。

メリハリをつけようオフセットスラローム

今回、初心者を対象に設定されたコースはブレーキ練習から、オフセットスラロームへ流れるループ。オフセットよりも難しいナロースラロームも試せるようになっています。単純ですが、とてもタメになります!   

画像: メリハリをつけようオフセットスラローム

スラロームはオートバイの運転に重要なメリハリを習得するためにとても有効なトレーニングなのです。徐々に進入時にブレーキをかけ、脱出時にしっかりアクセルを開けることを学んでいきます。大冨曰く「成長のきっかけは、指導員の悪い例と良い例を比較して見て、走行ライン確認したこと、アクセルの音を聞いたことで、このくらいアクセルを回してもしっかりブレーキをかければパイロンを回れるんだと理解できた時です」とのこと。

画像: アクセルをしっかり開けることで、バイクがまっすぐ立って安定します。そのまま次のパイロンの脇へむかって前進。

アクセルをしっかり開けることで、バイクがまっすぐ立って安定します。そのまま次のパイロンの脇へむかって前進。

画像: 練習で習得した1本ブレーキを使います。どこまでブレーキを強くかけていいのかを身体で覚えていくのです。意外と倒れない!

練習で習得した1本ブレーキを使います。どこまでブレーキを強くかけていいのかを身体で覚えていくのです。意外と倒れない!

画像: 「ブレーキに自信がないからアクセルも回せず、パイロンも大回りにぬるっと進んでいました」と大冨。徐々に慣れてきました。

「ブレーキに自信がないからアクセルも回せず、パイロンも大回りにぬるっと進んでいました」と大冨。徐々に慣れてきました。

画像: エンジンがしっかり回る音を教官が実践で教えてくれるため、自分でどこまで回していいのか耳で知ることができました‼

エンジンがしっかり回る音を教官が実践で教えてくれるため、自分でどこまで回していいのか耳で知ることができました‼

画像: ブレーキをかけずにスラロームに挑むと、無駄にバイクを寝かせてしまうことになると悪い例を見せてくれた教官。むしろ悪い例で走れるのがスゴイです…。

ブレーキをかけずにスラロームに挑むと、無駄にバイクを寝かせてしまうことになると悪い例を見せてくれた教官。むしろ悪い例で走れるのがスゴイです…。

狭いスラロームでさらにスキルを磨く!

オフセットスラロームと原理は同じですが、テンポ・リズムよく操作することが求められる狭いスラローム。大冨は教習所の頃から苦手でよくパイロンを倒していたようですが、アクセルを開けたら自然にアクセルが戻るのを待たずに自分で素早く戻すこと、パイロンの横でハンドルの進行方向を変えた直後の直線でアクセルを開けることをアドバイスされ、ぐんぐん上達。「ラストの2回は、全てのパイロンの間でアクセルを使ってクリアできました!」

画像: バイクが起きたらすかさずアクセルを一瞬あおり、さっと戻してエンジンブレーキも併用します。すべてはリズム!

バイクが起きたらすかさずアクセルを一瞬あおり、さっと戻してエンジンブレーキも併用します。すべてはリズム!

画像: バイクを傾けながらアクセルでバイクを起こしていく感覚をつかみ始めると、徐々にスラロームがスムーズになります。

バイクを傾けながらアクセルでバイクを起こしていく感覚をつかみ始めると、徐々にスラロームがスムーズになります。

画像: 大冨もバイクが内側に倒れ始めた時に、アクセルが開いています。大事なのはアクセルを開けるタイミングなのでした。

大冨もバイクが内側に倒れ始めた時に、アクセルが開いています。大事なのはアクセルを開けるタイミングなのでした。

画像: パイロンを大回りすることなく、しっかり狭い感覚にあわせてスラロームすることができるようになっていました!

パイロンを大回りすることなく、しっかり狭い感覚にあわせてスラロームすることができるようになっていました!

画像: こうやって教官が何度か後ろについてくれて、逐一個人にあわせたアドバイスをもらえて、これがとても役に立ちます!

こうやって教官が何度か後ろについてくれて、逐一個人にあわせたアドバイスをもらえて、これがとても役に立ちます!

画像: 「良かった点を褒めてもらいながら、次の課題を設定してくれるので考えと意識が変わっていくのを感じました」と大冨。

「良かった点を褒めてもらいながら、次の課題を設定してくれるので考えと意識が変わっていくのを感じました」と大冨。

画像: スクールが終わったら、各自ガソリンを補給してウエスで軽く洗車をしてバイクにお礼。こういうところもステキですね。

スクールが終わったら、各自ガソリンを補給してウエスで軽く洗車をしてバイクにお礼。こういうところもステキですね。

画像: 今回はメディア向けの体験会でしたが、大冨は「個人に合わせた教室だったので、バイクに乗るのが楽しくなる良いきっかけにもなるスクールだと感じました。個人的に行きたいです‼」とのこと。

今回はメディア向けの体験会でしたが、大冨は「個人に合わせた教室だったので、バイクに乗るのが楽しくなる良いきっかけにもなるスクールだと感じました。個人的に行きたいです‼」とのこと。

文・写真:稲垣 正倫

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