SAS-TEC 肩・ひじ・ひざ用プロテクター トリプルフレックスエアーシート
というわけでコレ。肩・肘・膝に使用できる薄型タイプのプロテクター。
こちらは以前導入したSAS-TEC耐切創インナープロテクター。これに付属する肘プロテクターと比較してみるよ。
どちらも同じCEレベル2のプロテクターなんだけど、見た目からして結構違う。
そうそう、プロテクターというとCE規格とCEマークって言葉が良く出てくるので、軽く説明。
CE規格とは
EU(欧州連合)加盟国で利用されている規格。CEマークとかCE規格っていわれるもので、
該当する基準を満たしたものだけがCEマークを表示できるのよ。電子機器で見かけることが多いんじゃないかな。
EUの規格としてはEマークとかeマークとか色々あるし、正直ややこしいのでざっくりと。
今回の肩・肘・膝用プロテクターに関しては、PPE(Personal protective equipment)分類のEN1621-1って規格。で、その中でも検査結果によってレベル1とレベル2があって、レベル2のが高性能。プロテクターなので「より衝撃吸収能力が高い」っていう認識で大丈夫じゃないかな。
基本的にはCEマークがあるのは「欧州での基準を満たしたアイテム」ってことね。
ユーザー目線でいうと信頼できる品質の証拠とも。
というわけでプロテクターを見ていくよ。
まずはSAS-TECインナープロテクターの肘についてたプロテクターから。
SAS-TEC耐切創インナープロテクター付属のプロテクター
SAS-TEC耐切創インナープロテクター付属のプロテクターは、粘弾性ビスコエラスティック素材を使用した「弱い衝撃はソフトに吸収、強い衝撃は硬く吸収する特性」というモノ。
あと植物性ベースなので、環境配慮もばっちし。さらに保護性能を10年維持できるよ。
ちなみに重さは実測で約70グラム。
SAS-TEC 肩・ひじ・ひざ用プロテクター トリプルフレックスエアーシート
3つの角を持った衝撃吸収体が多数並んでいる構造。この構造のおかげで体に対して三次元的に追従。素材は、特殊な発砲ウレタン素材を採用していて、こちらも衝撃を受けた時に瞬間硬化することでライダーを保護してくれる。
ちなみに重さは約55グラム(実測)。
薄型プロテクターのサイズ感
せっかくなので縦横の寸法も。大抵のプロテクターポケットには問題なく入ると思うけど、一応ね。
長さは約203mmくらい。
幅は約135mmくらい。
プロテクターを叩いてみる
「弱い衝撃はソフトに吸収、強い衝撃は硬く吸収する特性」となると、強い衝撃を与えてみたくなるのが人情。薄型プロテクターと付属プロテクターを実際にトンカチで叩いてみたよ。
付属プロテクターは、SAS-TEC耐切創インナーパンツに付属してたものなので、面ファスナーがついてる。
シルエットの違いを比較してみる
プロテクターの形状が違うので、装着した時のシルエットにも変化があるはず。
耐切創インナープロテクターに付属のプロテクターと、薄型プロテクターをインストールして、シルエットへの影響を比較してみるよ。
注意
インナープロテクターのサイズ、装着者の体形によりシルエットは変わりますので、あくまで参考までにお願いします。
まずは付属のプロテクター。カップ形状なので包み込むように保護してくれる。
お次は薄型プロテクター。恐ろしいまでの追従性。装着時の違和感もほぼナシ。めちゃめちゃ良い。
せっかくなので、インナープロテクターに薄型プロテクターを装着したときの動きを動画で。
後ろの音はモンCUB耐久レース。
他のトリプルフレックスプロテクター
今回試してみたのは「肩・肘・膝用」なんだけど、他にも色々あるよ。装着時の快適性が半端ないので次は胸部プロテクターを薄型にしてみたい。
胸部プロテクター
ヘルメットの次に大事に胸部プロテクター。着実に普及はしてるものの、プロテクター自体の大きさもあるし、「もっと装着感がなければ」って人も多いはず。そこでトリプルフレックスですよ。
胸元のあたりって筋肉の付き具合とかで個体差も大きいけど、これなら誰でもすっきり快適なはず。
脊柱プロテクター
背骨のダメージはしゃれにならないので、こちらも常に装着しておきたい重要アイテム。
目が細かくて追従性の高いレベル1と、より防御性能の高いレベル2をラインナップしてるよ。
肩・肘・膝用プロテクター
今回試した肩肘膝用プロテクター。自分はレベル2にしたけど、こちらもよりスマートなレベル1が用意されてる。もちろんレベル1でもプロテクション性能についてはCEのお墨付き。
まとめ
プロテクターというとごついイメージがあるけど、薄型はまじですっきりしてる。プロテクターでイカリ肩になったりとか、シルエットにひびくのが気になる人にはめっちゃオススメ。
なにしろ違和感がないので、普段使いでも気軽にインナープロテクターを着ようって気になるのよ。安全上の効果はスペック以上じゃないかな。良いぞ。
レポート:若林浩志