ヤマハ「トリシティ155 ABS」2022年モデル・インプレ(太田安治)

YAMAHA TRICITY 155 ABS
総排気量:155cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:765mm
車両重量:165kg
税込価格:48万4000円
LMW独自の安定感を余裕を持って楽しめる
前2輪、後1輪のリバーストライク構造が生む、抜群の安定性と高い制動力を活かしたヤマハ自慢のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)コミューターがトリシティ。155は可変バルブタイミング機構を備えた「ブルーコア」ユニットを搭載するモデルだ。
トリシティはエントリーモデルにほぼ共通の車体を持つ125もラインアップしているが、乗り比べると31ccという排気量差以上の余裕を感じる。極低速域でのハンドリングの重い手応えは似たレベルだが、走り出してからはこの155の方がより軽快でスムーズだし、加速にも余裕がある。
快適に走れる速度レンジはだいたい90km/h前後までだが、いざというとき高速道路にも乗れるのも大きな強み。ストリートユースがメインだが、時には行動半径を広げたい、というユーザーにはぴったりの一台だ。
ヤマハ「トリシティ155 ABS」2022年モデル・注目ポイント

自然なリーンを生み出すパラレログラムリンクと、片持ちテレスコピックサスペンションの組み合わせで、高い衝撃吸収性を確保。

高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減を重視した155ccブルーコアエンジン。アルミ鍛造ピストンなど、パーツにもこだわっている。

トランク容量は23.5L。開口部がスクエアなので収納に便利。夜間の使用に便利なLED照明も標準装備されている。

ダブルステッチの入った質感の高いシート。肉厚で座り心地も上々だ。シート高は765mmで、左右にはグラブバーも備わる。

シンプルな液晶デジタルメーターは125と同タイプ。燃料計、時計、外気温計など、表示項目も多彩なものとなっている。
ヤマハ「トリシティ155 ABS」2022年モデル・主なスペック
| 全長×全幅×全高 | 1980×750×1210mm | 
| ホイールベース | 1350mm | 
| 最低地上高 | 165mm | 
| シート高 | 765mm | 
| 車両重量 | 165kg | 
| エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 | 
| 総排気量 | 155cc | 
| ボア×ストローク | 58.0×58.7mm | 
| 圧縮比 | 10.5 | 
| 最高出力 | 11kW(15PS)/8000rpm | 
| 最大トルク | 14N・m(1.4kgf・m)/6000rpm | 
| 燃料タンク容量 | 7.2L | 
| 変速機形式 | Vベルト式無段変速 | 
| キャスター角 | 20°00′ | 
| トレール量 | 67mm | 
| タイヤサイズ(前・後) | 90/80-14M/C 43P・130/70-13M/C 57P | 
| ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク | 
| メーカー希望小売価格 | 48万4000円(消費税10%込) | 
まとめ:オートバイ編集部
				
				

