エックスライト「X-803RS ウルトラカーボン」テスト&レポート

画像: X-lite X-803RS ULTRA CARBON 税込価格:8万80円〜9万9990円 サイズ:S、M、L、XL 販売元:デイトナ テスト時はヘルメットに同梱されているリアスポイラーを装着。試用したのは綾織りのカーボンシート柄を全面に見せる「ホットラップカーボン/15」という製品。

X-lite X-803RS ULTRA CARBON

税込価格:8万80円〜9万9990円
サイズ:S、M、L、XL
販売元:デイトナ

テスト時はヘルメットに同梱されているリアスポイラーを装着。試用したのは綾織りのカーボンシート柄を全面に見せる「ホットラップカーボン/15」という製品。

圧倒的フィット性と空力特性を備えたサーキット指向のフルフェイス

NOLANとX-liteはイタリアを代表するヘルメットの兄弟ブランド。街乗り用からツーリング向きの製品まで多彩にラインアップしているが、今回はMotoGPやスーパーバイク世界選手権といったトップカテゴリーレースで多くのライダーが着用している『X-803RS』を紹介しよう。

帽体素材はカーボンと複数の素材を組み合わせたコンポジットファイバーで、強い衝撃に耐える強靱さと、エアロダイナミックスポイラー装着時で1604g(Mサイズ・実測)という軽さを両立する。

驚きだったのは被り心地。頭全体をしっかりホールドして、首を左右に振っても不思議なほどグラつかない。縦に強く振ったときのグラつきもごく僅かで、僕がこれまで被ってきたヘルメットの中で最高のフィット性。220km/hを超えても横ブレや上方向へのリフトがほとんどなく、首への負担が圧倒的に少ない。これは帽体の軽さと強めのフィット性、リアスポイラーの効果だろう。

引き換えに被り脱ぎのスムーズさには欠ける。頭の形や耳の大きさ/位置によって個人差があるだろうが、僕の場合は帽体下から手を入れて耳を押さえないと、耳が内装に引っ掛かかる。ただしヘルメットリムーバーと組み合わせれば格段に楽になるから、サーキット走行専用と割り切って、トップライダーの世界を感じる、という使い方がベストだと思う。

画像: チークパッド下側の赤いエマージェンシーストラップを引くことで、第三者がライダーの頸椎に負担を掛けることなく脱がせられる。

チークパッド下側の赤いエマージェンシーストラップを引くことで、第三者がライダーの頸椎に負担を掛けることなく脱がせられる。

下側から入る風を抑えるため、内装は首周りにぴったりフィットする形状。チークパッドの厚さは4種類あり、好みのフィット性に調整可能。

画像: 捨てシールド装着用ピンが付いたダークスモーク/フラットのシールドは6600円。曇り止めのピンロックシートは同梱されている。

捨てシールド装着用ピンが付いたダークスモーク/フラットのシールドは6600円。曇り止めのピンロックシートは同梱されている。

画像: 220㎞/hオーバーの世界でも横ブレやリフトを感じない。伏せたときの視界も広く、随所にレースシーンからのフィードバックを感じる。

220㎞/hオーバーの世界でも横ブレやリフトを感じない。伏せたときの視界も広く、随所にレースシーンからのフィードバックを感じる。

画像: エックスライト「X-803RS」をサーキットでテスト! カーボン配合の軽量ヘルメットは200km/h超えの速度でも問題なし?

テスター太田安治の欲張りリクエスト
フィット性と空力特性の良さは感動的だが、頻繁に被り脱ぎするような使い方には向かない。いっそヘルメットリムーバーとかフルフェイスマスクを同梱して「サーキットスペシャル」感を演出してもいいかも。

文:太田安治/写真:南 孝幸、森 浩輔/モデル:平嶋夏海

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