[諸元の並び順]●エンジン型式●排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●発売当時価格 ※諸元は初代モデルのもの

CB1000 SUPER FOUR(1992年11月24日発売)

画像: ●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●998cc●93PS/8500rpm●8.6kg-m/6000rpm●260kg●120/70R18・170/60R18 発売当時価格:92万円

●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●998cc●93PS/8500rpm●8.6kg-m/6000rpm●260kg●120/70R18・170/60R18

発売当時価格:92万円

ホンダスピリットを踏襲ビッグバイクブームを牽引

フルカバードツアラーCBR1000Fのエンジンを使用し、当時はまだカテゴライズすらされていなかった「ビッグネイキッド」マーケットを創出したのが、この初代BIG-1ことCB1000スーパーフォアだ。

スタイリングは、ホンダの歴史的名車であるCBシリーズ、特にCB1100Rのエッセンスを取り入れたもので、丸ヘッドライトと2眼メーター、タンク、サイドカバー、シートカウルが独立したスタイリング、そして車体構成でもいたずらにレトロ感を演出せず、Φ43mmの正立フロントフォーク、極太のアルミスイングアームに2本サスを組み合わせて、ビッグバイクらしいサイズ、存在感を持っていた。

さらにこのCB1000SFは、当時国内販売が解禁されたばかりの750cc超の排気量を持つモデルのひとつで、ホンダではPC800の次に国内販売された1000ccモデルだった。CBの登場でビッグバイクブームが一気に盛り上がり始めた。


CB1000 SUPER FOUR T2

CB1000SFをベースに、さらにツーリング性能を特化させたT2。全身ブラックアウトされたビキニカウル付きバリエーションは、後のスーパーボルドールにも影響したのかもしれない。

画像: CB1000 SUPER FOUR T2

CB750

BIG-1が登場するまでホンダのビッグバイクは写真のCB750やスティード600、VFR750Fなどをラインアップ。ホンダらしい堂々としたビッグバイクを欲しがる声が大きかった。

画像: CB750

CB1300 SUPER FOUR[SC40](1998年3月2日発売)

画像: ●水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ●1284cc●100PS/7500rpm●12.2kg-m/5000rpm●273kg●130/70ZR17・190/60ZR17 発売当時価格:94万円

●水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ●1284cc●100PS/7500rpm●12.2kg-m/5000rpm●273kg●130/70ZR17・190/60ZR17

発売当時価格:94万円

初代を凌ぐ人気を見せた1300ccのBIG-1

発売から6年、ビッグバイクブームの草分けとなったCB1000SFだったが、相次ぐライバルの出現で1000ccより大きな排気量を望む声が大きくなっていった。

そのためホンダは、1年早く発売したX4と共用するエンジンとして1300ccエンジンを新開発し、そのエンジンを2代目BIG-1ことCB1300スーパーフォアに搭載した。

キーコンセプトは変わらず、ホンダらしいスポーツバイクを作る、というもので、CB1000時代に指摘された足着きや取り回しの手強さを解決すべく、堂々としたスタイリングでもコンパクトな車体サイズ、低いシート高を目指したモデルだ。

水冷エンジンには見えないほどきれいに冷却フィンが刻まれたシリンダーや、リンクを介してマウントされる、ダブルプロリンクと呼ばれた2本サスなど、ネイキッドの中でもスポーツ性を高めたモデルとして、初代1000ccを凌ぐ販売台数を記録した。


X4

BIG-1より1年早く1300ccエンジンを搭載した1号車が、このストリートドラッグスタイルのX4。OVER750クラス、1997年のベストセラーとなったビッグネイキッドだ。

画像: X4

CB1300 SUPER FOUR[SC54](2003年2月7日発売)

画像: ●水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ●1284cc●100PS/7000rpm●11.9kg-m/5500rpm●254kg●120/70ZR17・180/55ZR17 発売当時価格:98万円〜

●水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ●1284cc●100PS/7000rpm●11.9kg-m/5500rpm●254kg●120/70ZR17・180/55ZR17

発売当時価格:98万円〜

発売20年を迎え完成の域に達したBIG-1

オーバーナナハンの国内販売開始、大型二輪免許が教習所で取得可能、高速道路のタンデム走行も解禁となったことで、BIG-1とビッグバイクの広まりは、社会状況の変化も追い風となってのものだった。

1300ccの2代目となる、通称「SC54」型は、さらにスポーツ性を高めるよう、約20kgの軽量化を達成。キャブレターはフューエルインジェクション化され、ボディもコンパクトに、グラマラスなスタイリングは、より初代に回帰したようなシャープなデザインとなった。

2005年にはハーフカウル付きのスーパーボルドールが、2009年にはツーリング特性を強めたスーパーツーリングが追加され、2018年にはSFとSBに、前後にオーリンズ製サスペンション、ブレンボ製キャリパーを標準装備するSPも追加。全方位に強いBIG-1となった。

2023年2月には、このSC54発売から20周年の節目となるなど、もはや日本のビッグバイクの「顔」である。


CB1300 SUPER BOL D’OR(2005年)

スーパーフォアをベースに、高速道路のタンデムOKなどの世情を反映して誕生したスーパーボルドール。「ハーフカウルは売れない」というホンダのジンクスをも吹き飛ばした。

画像: CB1300 SUPER BOL D’OR(2005年)

CB1300 SUPER TOURING(2009年)

スーパーボルドールをさらに進化させ、ビッグスクリーン、パニアケースを標準装備したスーパーツーリング。タンデムや荷物積載のため、剛性を見直した新フレームを採用した。

画像: CB1300 SUPER TOURING(2009年)

CB1300 SUPER FOUR SP(2018年)

BIG-1ファミリー史上最高のスポーツバージョンと呼ばれる「SP」シリーズ。オーリンズ製前後サスペンション、ブレンボ製モノブロックキャリパーを採用した超人気モデルだ。

画像: CB1300 SUPER FOUR SP(2018年)

まとめ:中村浩史

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