カワサキ「Ninja BEV」特徴

Kawasaki Ninja BEV
プロトタイプ
基本的なスタイリングは2気筒エンジンを搭載するニンジャ250に似ているが、実車のサイズは欧州で発売するニンジャ125に近い。
国内市販にも期待したい完成度の高いBEV
今回カワサキがEICMAで発表したBEV(バッテリーEV)は2機種。そのうちのひとつが、ここで紹介するニンジャBEVだ。
カワサキは2019年にニンジャ250をベースとしたEVスポーツの試験車をEICMAで展示。2021年には、ハイブリッド試験車とともに再度公開されたが、今回登場したこのBEVはその時の車両とは別物で、以前の試験車が4速ミッションを搭載していたのに対し、こちらはミッションを持たないタイプとなっている。
2023年市販予定のこのBEVは、欧州のA1免許に対応するモデルで、デザインはニンジャ250に似ているが、実際の車格はニンジャ250よりひと回りコンパクトで、欧州発表のニンジャ125に近い。カワサキはこのBEVをグローバル展開する予定なので、国内市販の可能性もありそうだ。
カワサキ「Ninja BEV」注目ポイント

フルカウルはバッテリーやフレームを覆う形状で、車格に対してやや幅広。エアアウトレットも多く、放熱対策も万全のようだ。

2019年公開の試験車は4速ミッションを備えていたが、ニンジャBEVではミッションはなく、シフトペダルも存在しない。

バッテリーとモーターの模式図。3.0kWhのバッテリーを2個搭載し、モーターはカウンターギアを介して後輪をチェーン駆動する。

フロントタイヤはIRC製のロードウィナー(100/80-17)を装着。ブレーキまわりやホイールはニンジャ125と同様だ。

リアのスイングアームなどはニンジャ125と同様。こちらもリアタイヤはIRC製のロードウィナーで、サイズは130/70-17。

フロントマスク、LEDヘッドライトはニンジャ250と同じタイプ。サイドのLEDウインカーはZX-25Rに採用されたばかりの最新のものだ。

右スイッチボックスには「eブースト」ボタンが備わる。おそらくは加速を求める時のパワーモードスイッチと思われる。

セパレートタイプのシートの表皮や座面形状はニンジャ250と同様。タンデムシートも同じタイプが採用されている。

テールカウルはニンジャ125ではなく250のものと同じ形状。ナンバーステーも同様だ。LEDウインカーはZX-25Rと同じタイプを装着。
カワサキ「Ninja BEV」公式動画・写真
【公式動画】Kawasaki Carbon Neutrality | Go With Green Power | EV, HEV and Hydrogen
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