日本が誇る二輪車メーカー4社は世界各地で高い評価を得ている。そして日本市場では正規販売されていない機種が海外では数多く展開されてもいる。この連載では、そんな知る人ぞ知るモデルをフィーチャー。今回はベトナムで登場したヤマハのハイブリッド・スクーターをピックアップ!
文:小松信夫

日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

画像1: 日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

2022年9月末にベトナム・ヤマハが発表した125ccスクーターの「グランデ」。2014年に登場した初代「グランデ」がモデルチェンジした2代目モデルだ。その特徴は、優れた実用性や経済性に加えて、洗練されたスタイリングを備えていること。

画像2: 日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

スタイリングのコンセプトは「Shining timeless beauty」なのだ! と公式リリースはうたっております。細かな部分の造形にこだわり、質感にも配慮。シートの側面の表皮の色を変えるなど、細かな心配りもあって美しいスタイルを実現しておると。

画像3: 日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

シート下の収納スペースも十分な容量を確保して、ヘルメットに加えて結構な量の荷物を収めることができるようになってます。ヘルメットの後ろに、ノートPCとカメラとスマホとお洒落なサングラスを、まとめて一緒に裸で入れるのはお勧めしませんがね……。夜間でも中を確認しやすい照明も装備してて、しっかりと実用性も考えてる。

画像4: 日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

エンジンもヤマハ自慢の高効率を追求した125ccの空冷ブルーコア単気筒エンジンに、ハイブリッドシステムを組み合わせてさらなる経済性を狙った、最新のブルーコア・ハイブリッドエンジンだし。アイドリングストップまで付いてるね。

メーターもフル液晶メーターを新採用、おまけにY-connectスマートフォンアプリにも対応してる。これ日本でも売れるんじゃない? というしかない、今時のスクーターらしい造りですな。

画像5: 日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

でもね、なんか既視感があるんですよ、どうも新型感が薄いんだ。というかね従来モデルが併売されてるんで、そっちを見てみるとですね……。

画像: ヤマハ グランデ ブルー コア ハイブリッド リミテッド エディション(従来モデル併売版)

ヤマハ グランデ ブルー コア ハイブリッド リミテッド エディション(従来モデル併売版)

そうそう、これ〜! これが併売されてる従来モデルの「グランデ」……ほぼ同じですがな。スタイリングは、LEDヘッドライト周りはどうもそのまんま。ただ車体前面に埋め込まれたポジションランプの処理とか今時のツルっとしたデザインになってて、やや印象をモダンに変えてるけど。シート周りのパネルも別物、でも基本的な造りはまあ同じです。タンデムステップとかも変わってない。

ホイールやブレーキも基本的には同じだし、エンジンも踏襲してるみたいだから、メカニズムの構成もほぼ共通ということか。

画像6: 日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

まあ、それが手抜きだとかいうつもりは全く無くて。近年は国内向けモデルだって、こういう基本メカニズムをいじらないで、デザインのリファインと装備や機能追加によるモデルチェンジが当たり前になってきたのはご存知の通り。ユーザーから求められてる性能、機能を満たしてるなら、わざわざ似たようなものを新たに開発するだけ資源と時間の無駄だから。

画像7: 日本でも売れそうな高機能で利便性の高いベトナム・ヤマハのスクーター

新型「グランデ」もメカニズムもデザインも完成度が高くて人気だから、大きく変える必要がないんでしょう。だからこそ、リミテッド4色、プレミアム4色、スタンダード3色、合計11色ものボディカラーを用意できるんだろうしね。さらに併売されてる従来モデルまであるんだもん!

文:小松信夫

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