大排気量をロングクルージングで使いデータ収集も行う

TOT=テイスト・オブ・ツクバへの参戦や、ロングからショートまで多彩に楽しむツーリング。さらにスイングアームピボットを下げて現代的な前後17インチホイールでの乗りやすさを提供する「JGC-N」というシャシー製作によってGPZ900R Ninjaの可能性を追求するMCジェンマ。ニンジャへの多彩な要望を形にすることにも長けていて、この車両もその一例だ。代表・石田さんに聞こう。

画像1: 大排気量をロングクルージングで使いデータ収集も行う

「この車両は1日に1000kmだったり、とにかく長距離を走るオーナーさん向けに作ったものです。ですから長距離の連続走行に耐える信頼性と、適度な軽量化による取り回し性の向上。こうした要素を重視しています。ベースはA6で、エンジンは当初ZRX1200ベースのファインチューン仕様。その後、ZZR1200をベースに1224cc化し、それ以降も長く乗ってもらってます。オーナーさんはほかのモデルもお持ちですが、これに乗ることが多いようです。

飛び道具も好きなので(笑)、ダイレクトイグニッションや3Dマップなど、今風の点火/制御系もいろいろ試しています。先述のように一気に走ることも多い方なので、“大排気量で1日1000kmクルーズなどを行ったらどうなるか”というようなデータ取りにも参考になるウルトラツアラーになっています」とのこと。ハイチューンを受けていながらロングレンジを一気に走るという特性。エンジンも熱をいかに逃がすかなどに注目しているなど、普段使いに役に立つ方向性も見逃せない。

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かなり早い段階で200サイズのリヤタイヤを履きたいと6.25幅ホイールを履いて合うタイヤを見つけていったり、サスペンションも雨でも安心して走れる全天候型セットアップを心がけたとのこと。石田さんはBMWに匹敵するような乗り味を実現したかったとも言うが、それを好きなNinjaで形にしていったところに、心意気を感じる人も多いのではないだろうか。

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スクリーンはゼログラビティ・ダブルバブルのスモークで、メーターはノーマルハウジング左の速度計にスタックST-3852、右のエンジン回転計に同ST100、水温計部にGIProシフトインジケーターをそれぞれセット。さらにヨシムラ・デジタルマルチメーター/テンプメーターを追加している。ハンドルバーはギルズツーリングでマスターシリンダーはフロントブレーキがブレンボラジアル、クラッチが同レーシングだ。

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シートは石田さんが多くの経験から作り出したMC.ジェンマ・SLSスポーツライディングシート。燃料タンクはアルミ製で軽量化も実現した。

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エンジンはZZR1200をJEφ81mm鍛造ピストンで1164→1224ccにし、ポート/燃焼室も加工。ラジエーターも大型化し上側背面にオイルクーラーをセットしている。エンジンスライダーカバー(右側)やパルシングカバー、フロントスプロケットカバー/クラッチレリーズは同店でも多く使うケイファクトリー製。ダウンチューブ/ライディングステップもケイファクトリー製で車体の安定性を高めている。

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キャブレターはFCRφ39mm。現在は写真のように両サイドにエアダクトを追加して使う。エンジンスライダーはケイファクトリー。

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フロントフォークはZX-14R改からオーリンズ倒立FGRTに変更。カーボンフロントフェンダーはアクティブ。フロントブレーキキャリパーは以前のブレンボ・アキシャルから同ラジアルのCNC P4 30/34に換わり、ブレーキディスクはサンスター・ワークスエキスパンドに。

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リヤブレーキはブレンボCNC P2 34キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスク。排気系はケイファクトリー・チタン4-1だ。

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リヤショックはブルドッカータゴスオリジナルのハイパープロで、前後ホイールはMAGTAN JB3の3.50-17/6.25-17インチでタイヤはフロントが120/70ZR17サイズ、リヤが200/55サイズのブリヂストンS22を履く。各部軽量化でドライブチェーンはD.I.D.の520ZVMXを装着する。

取材協力:MCジェンマ

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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