かねてからバイク用ドライブレコーダーの開発に力を注いできたミツバが新製品をリリースした。シリーズ最高峰モデルを進化させ、煽り運転対策としてはもちろん、ツーリングの記録を取るのにもぴったりな仕様となっている。 
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

ミツバ「バイク専用ドライブレコーダー EDR-22G」テスト&レポート

画像: MITSUBA EDR-22G 税込価格:4万7080円 www.mskw.co.jp

MITSUBA EDR-22G

税込価格:4万7080円

www.mskw.co.jp

バイク用ドラレコの最強モデルが機能と搭載性をアップ!

あおり運転が社会問題化し、自動車への装着率が急増したドライブレコーダー。対してオートバイへの装着率は今ひとつ伸びていない。「メリットは判るけど、取り付けが面倒そうだし高価だし…」と考えている人が多いのだろう。

確かに取り付けには電源の取り出し、本体、カメラ、スイッチなどの設置が必要だが、オートバイ用製品の多くはそれらを考慮して作られているだけに難度は決して高くない。僕自身、これまで5種類のドラレコを自分のニンジャ1000に装着してきたが、単純に機能するように取り付けるだけなら1時間以内、配線類を目立たないようにタンク下やカウル内側に取り回しても2時間程度の作業。メンテナンスビギナーにとって最大の難関となる電源の取り出し作業は取扱説明書に詳しく書かれているし、ウェブや動画サイトを参考にすれば解決できる。

画像: ▲EDR-22Gのセット内容。カメラのケーブル長は前140㎝、後ろ90㎝と既存モデルよりも短くなり、配線が余ってゴチャつくことがなくなった。 ※中央右側のボディマウントのみ別売

▲EDR-22Gのセット内容。カメラのケーブル長は前140㎝、後ろ90㎝と既存モデルよりも短くなり、配線が余ってゴチャつくことがなくなった。
※中央右側のボディマウントのみ別売

今回テストしたミツバの「EDR-22G」は、ドラレコとしての機能に加え、装着のしやすさも要件として開発された新製品。画質や耐久性、アプリの使いやすさで好評を博しているEDR-21Gの進化形で、最大の変更点は本体ユニット(レコーダー部)を大幅に小型化すると同時に防水性を高めて装着場所の自由度をアップし、前後カメラのケーブル長も最適化された。

本体はIP66/67の防塵・防水防塵性備え、Gセンサーと無線LAN機能も内蔵。カメラはソニー製200万画素のセンサーを使用し、対角162度の広視野角、フルHD、夜間や逆光に強いWDRを搭載。もちろん防水構造で、LED信号機のチラつきも防ぐタイプを採用している。

取り付けが済んだらスマホに専用アプリを入れて本体と無線LANで接続。スマホ画面を見ながら前後カメラ位置を調整し、画像サイズや画質、衝撃検知感度、などをアプリ上で設定すれば準備完了。メインスイッチに連動して自動的に録画を開始/終了する。ループ録画や熱によるトラブルを防ぐため高耐久仕様の64GBマイクロSDカードが同梱されているのも嬉しいポイントだ。

EDRシリーズの画質の良さには定評があり、逆光や夜間、明暗差の大きいトンネル内の画像も鮮明。記録された動画はスマホアプリ上で即座に再生できるし、SDカードを外してPCに取り込めば速度や加減速状態の数値データのほか、地図上に走行軌跡が表示される。

アクシデント時の有力な証拠になることはもちろんだが、ツーリングやサーキット走行の走行記録としても楽しめる。ドラレコとしての基本性能、装着性、アプリの機能をトータルで見れば、現在最強、最高のバイク用ドラレコだと断言できる。

前後カメラとも定評のあるソニー製センサーを採用し、夜間の映像も鮮やかに記録する。パソコン画面で拡大すれば歩行者の顔まで判別できるほどだ。

画像: リアカメラが捉えた動画はあおり運転の証拠としても有効。アプリ(ソフト)で日時や速度、場所なども確認できる。

リアカメラが捉えた動画はあおり運転の証拠としても有効。アプリ(ソフト)で日時や速度、場所なども確認できる。

画像: パソコン用に「Moto DR player2.0」、スマホ/タブレット用に「Moto DR」という独自ソフトが用意されているのが親切。事故時にはGセンサーが衝撃を感知し、上書きされない別フォルダにデータを自動保存する。

パソコン用に「Moto DR player2.0」、スマホ/タブレット用に「Moto DR」という独自ソフトが用意されているのが親切。事故時にはGセンサーが衝撃を感知し、上書きされない別フォルダにデータを自動保存する。

画像: パソコン用ソフトを使えば、前後の映像と自車速度、緯度経度の位置情報、グーグルマップ上の走行軌跡、加減速やコーナリング状態(横G)を同時に表示可能。

パソコン用ソフトを使えば、前後の映像と自車速度、緯度経度の位置情報、グーグルマップ上の走行軌跡、加減速やコーナリング状態(横G)を同時に表示可能。

画像: 本体サイズは縦62mm×横85mm×高さ21mmとコンパクト。テストではのボディマウント(税込5900円)を使ってオフロードバイクに取り付けてみた。

本体サイズは縦62mm×横85mm×高さ21mmとコンパクト。テストではのボディマウント(税込5900円)を使ってオフロードバイクに取り付けてみた。

画像: カメラ、GPSアンテナ、スイッチは両面テープ固定タイプ。ハンドル周りに装着するならバイク用品量販店やホームセンターで適当なステーを買ってくれば簡単だ。

カメラ、GPSアンテナ、スイッチは両面テープ固定タイプ。ハンドル周りに装着するならバイク用品量販店やホームセンターで適当なステーを買ってくれば簡単だ。

画像: 【煽り運転対策】バイク用ドラレコの最高峰! ミツバの新製品「EDR-22G」を徹底レビュー

テスター太田安治の欲張りリクエスト

既存モデルのEDR-21Gを1年以上使い続けていて不満に感じた部分が全て改善され、抜群の完成度になった。Bluetoothインカムと接続してライダーの声も記録できたらモトブロガーの方々が大喜びしそう。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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