この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、アドベンチャーツアラーモデルをまとめて紹介します。
Honda CRF1100L Africa Twin
H-009(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
オフロード志向をより高めたアドベンチャーとして2019年に登場したCRF1100Lアフリカツイン。長距離のハードなツーリングでも快適な走りを実現する、270度クランクを採用した1082cc水冷並列ツインエンジンを搭載している。
2022年モデルでは、シリーズ全車にスマートフォンとメーターを接続できる「Android Auto」が搭載され、LEDヘッドライトに日中の被視認性を高めるデイタイムランニングライトも追加、エンジンも最新の排ガス規制へ対応。
さらに、DCT仕様の変速タイミングも見直され、スタンダードモデルに従来は装備されていなかった、オプションのトップボックスにも対応するリアキャリアを標準装備。ストロークの長いサスペンションを装備した<s>もラインアップされているが受注期間限定での発売となる。
Honda CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES
H-010(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
「どこまでも行ける」ツーリング性能を追求したアフリカツインのバリエーションモデル。
堂々たる存在感とタフネスさを強調しつつ、さらなるプロテクション性能と積載性を両立。大容量24Lの燃料タンク、コーナリングライト、シーンを選ばず快適な走りを実現する電子制御サスペンション・EERAも備える。「Android Auto」の搭載、ヘッドライトへのデイタイムランニングライト追加、エンジンの改良による排ガス規制対応とDCTの熟成といった改良点は、基本的にはスタンダードと同様。
2022年モデルでの改良点は、ウインドスクリーンの形状変更。走行風の巻き込みを減らすことで快適性を向上、ライダーの疲労軽減を狙っている。また、受注期間限定でストロークの長いオフロード走行向けのサスを装備する<s>もラインアップ。
Honda VFR800X
H-015(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
VFR800Fの基本メカニズムをベースに、オフロード的な実用性を融合させたクロスオーバーデザインを取り入れて誕生したスポーツツアラー。
アクセサリーソケットや手動操作で5段階の調整が可能な可変タイプのスクリーン、さらにETC2.0車載器と寒冷時に役立つグリップヒーターを標準装備する。カラーはレッド1色のラインアップとなっている。
なお、2022年10月の生産分をもって生産終了することがすでに発表されている。
YAMAHA TRACER9 GT ABS
Y-006(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
MT-09のフルモデルチェンジと同時に、基本メカニズムを共用するスポーツツアラー・トレーサー900も、新たにトレーサー9GTに進化した。
力強く軽快さを増したエンジンやフレーム、新採用の電子制御デバイスを活かしながら、優れた乗り心地と接地感をもたらすKYB製電子制御サスを装着。さらにタンデムを考慮したシートレールや、専用のスイングアームを組み合わせることで、より安定感の高い、快適な走りを実現。
SUZUKI V-STROM1050/V-STROM1050XT
S-002(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
2020年にモデルチェンジしたスズキ自慢のアドベンチャーツアラー・Vストローム1050/XT。
熟成を重ねパワーと信頼性を兼ね備えた水冷Vツインエンジンや、アルミ製のフレーム、往年のパリダカマシンを彷彿させる個性的なスタイリングは基本的にスタンダード、XTの両車で共通。
スタンダードがキャストホイールなのに対し、XTはワイヤースポークホイールであることや、大型スクリーン、ナックルガード、センタースタンド、シート高調整機能といったツーリング向けの装備類も充実し、電子制御デバイスの機能もより多彩であることが、スタンダードと上級版であるXTの相違点となる。2022年モデルはカラーリンング変更のみとなる。
Kawasaki VERSYS 1000 SE
K-002(ジャパンバイクオブザイヤー2022 投票番号)
ニンジャ1000の基本メカニズムをベースに開発されたアドベンチャーツアラー。2021年にモデルチェンジを受け、新型となった。
長時間のライディングも苦にならないアップライトなポジション設定、ボッシュ社製IMUを活用した多彩な電子制御デバイス、スカイフックテクノロジーを採用したショーワ製のストロークの長い電子制御サスペンションを装備する。