文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
カワサキ「Ninja H2 SX SE」注目の最新装備 ARAS
先進のレーダークルーズ「ARAS」搭載
ARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)を採用。前後に設置したボッシュ製のミリ波レーダーセンサーを用いて、前車追従式のACC(アダプティブクルーズコントロール)や前方衝突警告、死角検知、ビークルホールドアシストなどを作動させる。ちなみにACCは各ギアごとに設定された速度まで落ちると自動解除される。


カワサキ「Ninja H2 SX SE」ライディングポジション・足つき性
シート高:820mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

シートはスリムで車幅も抑えられ、足つきが良く取り回しもいい。ハンドルが低く前傾気味だが、このバイクを怒らせた時の動力性能を考えると、これくらい低くないと抑えられない。座り心地もいいので納得しよう。
カワサキ「Ninja H2 SX SE」各部装備・ディテール解説

上級モデルのSEは電子制御サスペンションを標準装備するほか、前後ホイールがリム部分を切削加工した上質な仕上がりのものとなる。

バランス型スーパーチャージャー搭載エンジンは、怒涛の加速を発揮できる一方で、穏やかなツアラーとしての二面性も備える。

ブレーキキャリパーはブレンボ製の「Stylema」で、ディスクローターとマスターシリンダーもブレンボ製を採用。

SEは走行状況にリアルタイムで適応する電子制御サス「KECS」を搭載。ロードモードにはショーワのスカイフックテクノロジーを採用。

スイングアームは片持ち式。独特の形状をしたサイレンサーはまるで武器のよう。装着タイヤはブリヂストンのスポーツラジアル・S22。

ヘッドライトはノーズ上部に移動し、センターにはACC用のミリ波レーダーセンサーが内蔵された。ハイスクリーンは標準装備。

セパレートタイプのシートは、ライダー側の高さを抑えて足着きに配慮したもの。タンデム部は肉厚で座り心地も上々。

ツアラーには必需品のETC2.0車載器を標準装備。その横にあるのはアクセサリー充電に使える、USB-Aタイプの電源ソケット。

カラーTFTメーターは表示項目も多彩。モード設定やタイヤ空気圧や最大バンク角、走行中の重心位置の状況まで表示できる。

スマートキーシステム「KIPASS」を標準装備。キーフォブを携帯すれば、イグニッションのダイヤルスイッチでON/OFF操作が可能。
「KAWASAKI SPIN」でスマホリンクも可能に
今回H2 SXに採用されたスマホコネクト機構は、専用アプリの「Kawasaki SPIN」を介して、サードパーティ製のスマホアプリをメーター画面上でも表示、操作できるもの。基本プラットフォームはボッシュ製の「SPIN」で、先に登場したGSX-S1000GTの「SUZUKI my SPIN」と同タイプとなる。

設定ページのトップメニュー。最上段にあるのが「Kawasaki SPIN」の起動メニュー。

リンク後のメニュー画面。連絡先や音楽、マップなどの項目が選べる。

スマホアプリの地図も表示可能。地図表示は航空写真での表示もできる。
カワサキ「Ninja H2 SX」「Ninja H2 SX SE」主なスペック・価格
※《 》内はSE
| 全長×全幅×全高 | 2175×790×1260mm |
| ホイールベース | 1480mm |
| シート高 | 820mm |
| キャスター角 | 24.7° |
| トレール | 103mm |
| 車両重量 | 266kg《267kg》 |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒+スーパーチャージャー |
| 総排気量 | 998cc |
| ボア×ストローク | 76×55mm |
| 圧縮比 | 11.2 |
| 最高出力 | 200PS/11000rpm |
| 最大トルク | 14.0kgf・m/8500rpm |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| 燃料タンク容量 | 19L |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/55ZR17 |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ250mmディスク |
| メーカー希望小売価格 | 265万1000円《297万円》(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝

