’21年SBK直系ノウハウのパーツも盛り込まれる

画像1: ’21年SBK直系ノウハウのパーツも盛り込まれる

パーソナルナンバー46とフロントサイドのVR46ロゴから、’21年8月に引退を表明したMotoGPレジェンドライダー、バレンティーノ・ロッシに由来することが分かるこの車両。車名は「R1 GYTR VR46トリビュート」。スーパースポーツモデルのヤマハYZF-R1(欧州ではR1のみで呼ばれることも多い)をベースとし、ヤマハ純正レースキットパーツ(Genuine Yamaha Technology Racing)が各部に使われ組まれた上で、ロッシに捧げられるバイク。

’04〜’10年、’13〜’21年と長らくヤマハYZR-M1でMotoGPのトップランクをキープしてきたロッシ。26年、WGP時代の125/250/500と、MotoGPで合わせて425戦に出走という現役の中で115勝、235回の表彰台、9回の世界チャンピオン獲得に敬意を表する。同時に感謝の意を込めてヤマハが製作し、’21年11月のバイクショー・EICMA2021で行われた“One More Lap”イベントの会場で彼に贈呈されたものだった。

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特徴あるカラーリングは、長年ロッシのヘルメットデザインを担当してきたアルド・ドルディ/ドルディデザインによるもの。カウルサイド、シリンダー横に見える赤丸囲みの指紋マークはその証だ。肝腎のYZF-R1はと言えば’21年の世界選手権スーパーバイク(SBK)の3冠(ライダー=ラズガットオリグル選手、チーム、マニュファクチャー)を達成していて、ここで組まれたGYTRパーツはそのノウハウをフィードバックした’22年仕様となっている。

新カーボンカウルにカーボンリヤサブフレーム、22L容量の燃料タンクは軽量化のために。冷却ダクトも備えたブレンボキャリパーや前後のオーリンズショック、マルケジーニホイールはMotoGP/SBK直系パーツというのはよく分かるところ。路面追従性に制動力を高める。パワー面でのマレリ製ECUも同様だ。

この車両、アンベールはロッシ自身が担当し、集まったファンとともにご満悦。確かにカラーリングやパーツ使い、個々のパーツも含めて、スーパースポーツ系カスタムには大きな参考になりそうだ。その功績がこうして作られ、贈られた車両からもにじみ出るロッシ、やはり偉大だったのだ。

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蛍光イエローはロッシのパーソナルカラー、同じく46はパーソナルナンバー。これにヤマハレーシングのブルー、水色をあしらった。

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TFTカラーモニタにはGRAZIE VALE=イタリア語での「ありがとう、ロッシ」(VALEはバレンティーノの略称にして愛称)の文字が表示される。今の車両ならでは出来るこうしたデジタル的演出も心憎いし、'90年代後半からの彼の活躍が長いことも思い知らされる。

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電子制御スロットル、セパレートハンドルとハンドルスイッチは'22年仕様のGYTR=Genuine Yamaha Technology Racingキットのもの。

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カーボンカウルとスクリーンに22L容量のカーボン燃料タンク、フロントフォークオフセットを22.5mmと27mmにセッティングできるステアリングステムキット、GPSを備えたダッシュボードは'21年SBK用YZF-R1由来のGYTRスペシャルパーツだ。メーターカバーもカーボン製となる。

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オーリンズ製サイドマウントステアリングダンパーを装備。クラッチ側にクラッチワイヤと右側のブレンボ製マスター用調整機構が備わる。

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YZF-R1純正形状そのままのテールカウルもカーボンケブラー製に置き換わる。レース仕様のシート本体にも「46」の刺繍が施される。

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エンジンはスリッパークラッチ/ヘッドガスケット/ラジエーターキット/エアファンネルが2022年用GYTRキットに換装されている。エンジンチューニングの内容、またマレリ製電装&ワイヤハーネス&各部センサ等はSBKのヤマハファクトリー車由来となっている。

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ステップやアクラポヴィッチEX(46/#Grazie Valeは手描きで後から入れられた)にマルケジーニM7RSホイールは'22GYTRキットパーツ。

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カーボンサブフレームや下側補強スイングアーム、ブレンボ前後キャリパー/ディスクやオーリンズ前後サス等はSBK直系パーツだ。

取材協力:※Special thanks:YAMAHA RACING/YAMAHA MOTOR EUROPE

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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