文:オートバイ編集部/写真:鶴身 健
ホンダ「スーパーカブ110」2022年モデルの特徴
安心感を大きく高める充実装備でモデルチェンジ
世界中で愛されるスタンダードモデル、スーパーカブ110がモデルチェンジした。今度の新型はスタイリングこそ前モデルを踏襲したものとなっているが、一見すれば誰でも大きく変わったことを実感できるアイテムが採用されている。それがキャストホイールとディスクブレーキである。
スーパーカブファミリーとしてはC125以来となるフロントディスクブレーキの採用。あわせて1チャンネルABSも標準装備となり、ブレーキング時の安心感はこれまでより大きく高められている。
また、前後キャストホイール採用にあわせて、これまでチューブタイヤを標準装着していたものがチューブレスへと変更になった。デイリーユースの多いスーパーカブにとって、万一のパンクの際にも急激に空気が抜けにくいチューブレスタイヤの採用は安心感を大きく高めるアイテム。ユーザーにはうれしい装備だ。
足回りだけでなく、他のパートにもしっかり改良の手が入っている。エンジンは今回からボア×ストロークが見直され、従来50×55.6mmの109ccだったエンジンは、排気量こそ同じだが、47×63.1mmのロングストロークへと変更され、最大トルクを向上させながら最新の排ガス規制にも対応。メーターにもギアポジションインジケーターや燃費計などを標準装備し、非常に充実した内容となっている。
スタイリングは前モデルのものを基本的に踏襲しているが、全幅が10mm増えた以外、サイズも前モデルとほとんど同じ。ホイールベースも同じで、車重は新型が2kg重い。
ホンダ「スーパーカブ110」2022年モデルのカラーバリエーション
新型スーパーカブ110のボディカラーは全5色。伝統的なブルーである、アーベインデニムブルーメタリックは姿を消したが、それ以外の色は前モデルと同じラインアップだ。
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ホンダ「スーパーカブ110」2022年モデルの各部装備・ディテール解説
ホンダ「スーパーカブ110」2022年モデルの主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 1860×705×1040mm |
ホイールベース | 1205mm |
最低地上高 | 138mm |
シート高 | 738mm |
車両重量 | 101kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHC単気筒 |
総排気量 | 109cc |
ボア×ストローク | 47.0×63.1mm |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 | 8.0PS/7500rpm |
最大トルク | 0.9kgf・m/6000rpm |
燃料タンク容量 | 4.1L |
変速機形式 | 4速リターン |
キャスター角 | 26゜30' |
トレール量 | 73mm |
タイヤサイズ(前・後) | 70/90-17・80/90-17 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ドラム |
メーカー希望小売価格 | 30万2500円(消費税10%込) |
文:オートバイ編集部/写真:鶴身 健